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Live Report ライブレポート 2016



2016.2.28
"CALMERA'S WORLD TOUR 2016"

カルメラ -oneman-
カルメラ カルメラ
カルメラ カルメラ
カルメラ
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 1月からスタートしたカルメラの全国ツアー“CALMERA’S WORLD TOUR 2016”の10本目。大阪出身の彼らが活動拠点を東京に移して約3年、東京ワンマンで初のソールド・アウト公演をQueで達成した。
 客電が落ちると、すし詰め状態のフロアからは待ってました! と言わんばかりの歓声と拍手が沸き起こる中メンバーが登場。新曲「No Chaser」からスタートすると、ムードたっぷりのグルーヴに合わせ観客は自由に体を揺らし始める。ごきげんな雰囲気のなか、西崎ゴウシ伝説(Agitate.Tp.Per)が、「今日は4月20日にリリースするニューアルバムに収録される新曲を、全曲やっちゃいます!」と高らかに宣言。“今日はたっぷりやるけど、みんなペース配分なんてせんでいい! 全力で盛り上がってこいよ~!」と叫び「君とハネムーン」へ。新曲といっても、これまで彼らがファンと一緒にライヴで育ててきた楽曲ばかり。人懐っこいメロディをエネルギッシュな演奏で魅了し、フロアの熱気は上昇していく一方だ。MCを挟んで演奏された「紡」は、春の別れや寂しさをイメージしたという切なくも情熱的なスローナンバーでエキゾチックな空気に。続いてソニーハイレゾウォークマンのCMソングになっている「犬、逃げた。-ver. 2.0-」を披露。バラエティに富んだナンバーで楽しませつつ、中盤でメンバーが一旦退場。“ワールドツアー”と題しているだけに、カルメラメンバーが謎の中国人に扮したスリーピース・バンド・毛沢山 feat.高標準が登場し「初めてのチュウ」のカバーを披露。続いてこちらもメンバーが仮装した外国人Curtis Rainbowがコーラス隊を引き連れ登場し、シャネルズの「ランナウェイ」を熱唱。終盤戦は、西井“いがっちょ”啓介(Dr)のドラムソロから人気ダンスナンバー「SUNSET DRIVER」をプレイ。続くHIDEYANの凄まじいベースソロで客席を圧巻。エンタメジャズバンドと名乗るカルメラならではのアッパーな演奏と演出で笑いをかっさらうなか、MCでパクシン(key)は、「みんなが楽しんでいると俺たちも楽しくなれて、そうするとみんなもっと楽しくてって! プラスの方向の倍々ゲームなんですよ!」と喜びを爆発させる。最高潮の熱気のなか、本編ラストは「ロックンロール キャバレー」を投下し、華々しくライヴを締めくくった。
 鳴り止まないアンコールに応え、再び登場したメンバーは大阪時代から馴染みのある楽曲「FLAMINGO」を披露。完全燃焼の本編の後の完全燃焼という、120%のパフォーマンスを魅せた。グッド・ミュージックを最高のエンターテインメントとともに昇華する、エンタメジャズバンドならではの笑顔に満ち溢れるステージに感服。素晴らしい夜だった。
[文:大島あゆみ/撮影:栗田香那]
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