3 The Cheserasera presents 歌い手、冥利につき セカイイチ編|2016|LIVE REPORT|CLUB Que WEBSITE

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Live Report ライブレポート 2016



2016.3.13
"The Cheserasera presents 歌い手、冥利につき セカイイチ編"

The Cheserasera/セカイイチ
The Cheserasera
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セカイイチ
セカイイチ
The Cheserasera
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セカイイチ
セカイイチ
The Cheserasera
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セカイイチ
セカイイチ
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 The Cheseraseraの宍戸翼(Vo.Gu)が敬愛する先輩、セカイイチの岩崎慧(Vo.Gu)とのWebでの対談をきっかけに実現したツーマン企画。両バンドとも新作リリース直前とあって、開演前からワクワク感にあふれるQue。先攻はセカイイチ。一曲目から新作『Round Table』収録の「Grave of Music」で始まった。グルーヴ感満載のダンサブルなポップチューンにフロアが心地良さげに揺れる。「今のセカイイチがどんなモードなのかを知ってもらいたい」と英詞にしてリアレンジした「Empty Remix」は、強力なビートからのディスコティックなサウンドに痺れた。
 「宍戸くんが好きだった頃のセカイイチの曲を」と言って笑いを誘った「あたりまえの空」は“桜の木”が出てくる春に聴きたくなる歌だ。最近、髪を20cm切って皆に「失恋したの?」と聞かれ「そんな年じゃねーよ」と叫ぶ岩崎によるメンバー紹介のラップから、新作のファンクナンバー「New Days」「Walk alone」を披露。「Daylight」では飛んだ歌詞の代わりにフリースタイルでパフォーマンスすると、笑顔が弾ける観客との「オーイェー!」の掛け合いもバッチリの大盛り上がりに。ラストはThe Cheseraseraに捧げる壮大なロッカバラード「バンドマン」で結んだ。
 後攻はドリス・デイの「♪ケ~セラセラ」のSEに乗って登場した3ピースバンド、The Cheserasera(ザ・ケセラセラ)。轟音ドラムがQueの空気を一変させると、一曲目「灰色の虹」を熱唱する宍戸の声と共にサウンドが一気に加速していく。間髪入れずに「東京タワー」「BLUE」と蒼い焦燥感や繊細な情景を描きながら、ストレートにロックを鳴らした。新作『Time To Go』からポップで鮮やかなメロディが印象的な「ファンファーレ」「Lullaby」を披露。MCで宍戸は「高校で軽音楽部だった時に友達がセカイイチを勧めてくれた。学校の行き帰りもメシ食う時も寝る時もイヤホン着けっ放しで、そんな音楽に一番多感な時期に飛び込んできたセカイイチは特別だった」と笑顔で興奮気味に語った。
 後半も新作からの楽曲に、心に響く初期のナンバー「彗星」などを折り混ぜながら、熱く駆け抜けた。アンコールでは、この後のセカイイチとの打ち上げが楽しみだと表情を緩ませていた宍戸。最後は、バンドの初期衝動を詰め込んだような「SHORT HOPE」で幕を閉じた。どちらのニューアルバムも傑作に違いないと確信できる、最高のツーマンライブだった。
[文:下村祥子/撮影:栗田香那]
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