3 空っぽな宇宙ツアー|2016|LIVE REPORT|CLUB Que WEBSITE

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Live Report ライブレポート 2016



2016.4.22
"空っぽな宇宙ツアー"

hotspring -oneman-
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 3月にリリースしたニュー・アルバム『空っぽな宇宙』を引っさげて、全国ツアー中のhotspring。ツアーは、彼らの地元・大分をはじめとした九州をまわるEXTRA TOURを残すのみとなったが、4月に三浦章宏 (Gu)が今回のツアーを持って脱退することがアナウンスされており現メンバーで東京でのワンマン公演はこの日が最後となった。
 待ちわびたオーディエンスを前に、”いけるかーい!”とイノクチタカヒロ (Vo)と投げかけると三浦の爽快なギターリフが鳴り「バイバイ ベイビー」からライヴの幕が明ける。荒々しくも骨太なロックンロールをお見舞いすると、「シュガーK」、「ブルーズメン」と拳を突き上げたくなるロック・ナンバーを連続してプレイ。サビに合わせて、フロアから銀の紙吹雪がステージに投げ入れる観客も現れ、のっけからクライマックスを迎えたような激情のライヴを繰り広げる。ミドル・チューン「車輪の中」では、ダイナミックなバンド・サウンドを轟かせつつ、新旧のナンバーを織り交ぜてライヴを進行していく。MCでは、イノクチが”寂しいもんですよ”と三浦の脱退について切り出し、幼馴染であるメンバーとバンドを始めた中学3年の頃のこと、それからバンドを結成しその年齢と同じ人生の約半分の月日を共にしてきたことを懐かしみながら語った。そして、いまのhotspringへの思いとともに”コイツのことも応援してやってください”と話した。静まりきったムードのなか、”もうしんみりしないよ?”とイノクチが投げかけ演奏されたのは、新作のリード曲「Touch Me I’m Sick」。川越俊輔 (Dr)のパワフルなドラムと軽やかにうねる伊藤コウスケ (Ba)のベース、心踊るビートが鳴りカラッと明るいロックで会場はラストスパートに向かって再び熱を帯び始めた。「BABY KILL LOVE」では、イノクチが目をかっぴろげながらフロアを煽り歌い、観客もシンガロングして熱唱して応える。“みんな生きて!また音楽の鳴るところで会いましょう”と、「いかすぜ今夜」を演奏。10代の頃に作ったというバンドにとって思い入れ深いナンバーを続け、本編ラストは「ゴールド」をプレイ。すべてを出し切るような堂々たる演奏で〆た。
 アンコールでは、川越がオーディエンスを煽り賑やかし和やかなムード。そして、デビュー曲「ダニエルとメロディ」を披露。ハンドクラップが起こり盛り上がりを見せるなか「ビールスカプセル」、「45回転」を投下して応えた。その後も2度のアンコールに応え、アンコールだけで計6曲を演奏するという大盤振る舞いで申し分ないステージを見せた。そして最後にイノクチが“青春のすべて!俺の青春の正体!”と三浦と肩を組み“その先へ行こう!”と言い放つなか、伊藤、川越と汗だくな4人が肩を並べて笑顔でじゃれ合いながらステージをあとにした。14年間、音楽を共にしてきた仲間の決断により大きな節目を迎え、次なるステージへと進むhotspringの今後の活躍に期待したい。
[文:大島あゆみ/撮影:木村辰郎]
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