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2016.5.29
"This is party!!!" ワンダフルボーイズ／おとぎ話 DJ＞KOUHEI'king'NOZAKI(Jukebox)
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ワンダフルボーイズが定期的に行っている自主企画“This is party!!!”。親交の深いワンダフルボーイズとの共演のためか、とてもリラックスした表情を見せていた、おとぎ話。ライブ初披露となる「エースをねらえ」からスタートし、4人が悠々と奏でるサウンドが会場を優しく包み込んで、観客は左右に体を揺らしながらその音色に浸る。「Boys don't cry」や「JEALOUS LOVE」など踊れるナンバーを挟み、おとぎ話のプレイは徐々にエモーショナルに。有馬和樹(Vo.Gu)と牛尾健太(Gu.Cho)が高々とギターを掲げながらユニゾンした「COSMOS」から、ラストは有馬のアコギ弾き語りで始まりドラマチックに展開していく「少年」。短時間ながら濃密なパフォーマンスに、心奪われてしまった。
有馬はMC中、愛情と敬意を込めてワンダフルボーイズを「おとぎ話に足りないところしかないバンド」と表現していたが、ワンダフルボーイズが1曲目に放った「サウスポーミュージック」を聴いた瞬間、その言葉の意味を肌で感じた。甘酸っぱいサウンドで、ゆったりと心に染み入ってきたおとぎ話の一方で、縦ノリのダンサブルなナンバーで一気に心を鷲づかみにする彼ら。Sundayカミデ(Vo)の歌声や佇まいには不思議な引力があり、目が離せなくなる。さらに林未来彦によるサックスソロや、岡ベストフレンドとアツムテラフォーミングによるギターソロの掛け合いなど、ほぼ全曲に設けられたソロパートでもフロアは沸き立ち、MCでは雄弁なトークや独特な間で行われるメンバーとの掛け合いに観客は大爆笑。ワンダフルボーイズの魅力を存分に体感することができた。アンコールでは、有馬を呼び込み「君が誰かの彼女になりくさっても」をコラボ。対照的だからこそ互いの魅力が際立つ、この2組だからこそ成し得るツーマンライブだった。[文：神保未来(FAMiLIES)／撮影：前田美里]
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