3 LOST IN TIME 下北沢CLUB Que2DAYSその奇跡とその偶然・足跡は続く2016|2016|LIVE REPORT|CLUB Que WEBSITE

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Live Report ライブレポート 2016



2016.6.4-5
"LOST IN TIME 下北沢CLUB Que2DAYSその奇跡とその偶然・足跡は続く2016"
4日> 一日目「はじまり、後悔」 / 5日> 二日目「迷路の中で折れなかったもの」
LOST IN TIME -oneman 2DAYS-
LOST IN TIME LOST IN TIME
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LOST IN TIME
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 LOST IN TIMEの2daysワンマンの2日目は、3rdアルバム『時計』(2005年)、4thアルバム『さぁ、旅を始めよう』(2007年)の楽曲を中心に構成された。
 この日は、海北大輔(Vo.Ba.Key)のピアノ弾き語りから始まる「旅の途中~羽化」から。ほろりと奏でられる鍵盤と伸びやかで芯のある美しい歌声を響き渡らせ、観客を一気に引き込み「はじまり」へと続いた。そして今回の2作品を挙げ、「いわばLOST IN TIMEにとって激動の時代の2枚を、みなさんとともに一気に振り返ろうと思います」と語りかけた。そして、熱がじわっと浸透するように奏でられる「最後の一球」をはじめ、「柊」「車輪の下」「秘密」「蛍」と、ぬくもありある演奏で楽曲を披露していく。『時計』をリリースした当時、海北は「いろんな思いが揺れていた」と明かし、それがいまの糧になっていると続けた。その後、演奏された「サンカク」では、三井律郎(Gu)と大岡源一郎(Dr)の深みのあるコーラスで会場をやさしく包んだ。そして、この日も三井のトークが、ほっこりと会場を和ませた後は、海北が高校時代に作ったという思い入れ深い楽曲「旅立ち前夜」へ。初々しさもあるリリックだが、実はなんら変わらない前向きなメッセージに胸が高鳴るなか、華やかなギターイントロが鳴り「26」へ。軽快なグルーヴが胸を鷲掴み、サビのシンガロングで盛り上がりを加速させた。さらに、ピアノ伴奏がメインのバラード「然様ならば」、「さぁ旅を始めよう」、「告白」と多様な楽曲を、豊かな音色で奏でていた。終盤は、大岡と海北のツインボーカル的なナンバー「鼓動」や、「残像」、「証し」と疾走感のあるロック・ナンバーを続け、今回の企画にふさわしく「冬空と君の手」で本編を終えた。
 アンコールでは、会場限定リリースされた新曲「ライラック」を演奏。続く「366」では観客のハンドクラップが起こり、空気が薄くなるのを実感するほど熱気に満ちたなか「希望」を届けた。止まない拍手に応えダブルアンコールでは、「30」をプレイ。演奏前に、海北は今回三井にとっては自身が加入前の作品を2日間にわけて約40曲弾き尽くしたことを、実現できた喜びを噛みしめるように話した。こうして、デビューから5年の作品を単なるリプレイではなく、当時を振り返るとともにいまのLOST IN TIMEの音で奏でられた有意義な2日間は幕を下ろした。
 そして、初日に明らかにされたが、10月1日、2日に、今回のシリーズの続編となる、5th&6th、7th&8thアルバムの楽曲で構成する2daysワンマンを会場は同じくCLUB Queで開催することを発表。いよいよ、三井が加入後、そして現メンバーとなってからの作品ということで、今回とは異なった見どころがありそうだ。さらに1日は、CLUB Queの22回目の開店記念日。バンドにとってのホームでありQueにとっても歴史を語るに外せない彼らなだけに、どんなライヴとなるのか楽しみだ。
[文:大島あゆみ/撮影:高田真希子]
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