3 -Droog『命題』release Tour 2016- <独立記念日>|2016|LIVE REPORT|CLUB Que WEBSITE

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Live Report ライブレポート 2016



2016.9.1
"-Droog『命題』release Tour 2016- <独立記念日>"
Droog/ビレッジマンズストア
Droog
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ビレッジマンズストア
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Droog
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ビレッジマンズストア
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Droog
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ビレッジマンズストア
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 8月に3作目となるフル・アルバム『命題』をリリースしたDroogが、所属していた事務所を離れてちょうど1年という節目の日に、ビレッジマンズストアを迎え「独立記念日」と題したツーマン企画を開催した。
 先攻はビレッジマンズストア。賑わうフロアにめがけてのっけから火花をバチバチと撒き散らすような熱量で轟音をかき鳴らし始め、楽器隊3人と水野ギイ(Vo)は、時折前に身を乗り出し気迫の籠った演奏をしていく。「君たちの退屈と! 憂鬱と! 苛立ちを! ぶち壊しにきました! どうぞよろしく!」と、食ってかかるように叫ぶ水野に、会場のヴォルテージは急上昇。 「ロマンチックに火をつけて」 では、観客を巻き込みつつロックンロールを転がしていた。自分の言葉で熱く語りかけ、歌われる彼らのロックには <ここにいる誰一人、置いていかない> という強い信念を感じずにはいられない。正々堂々、全身全霊で勝負する勇ましいライヴを繰り広げDroogの記念すべき日に華を添えた。
 後攻のDroogは、アルバムのタイトル・ナンバー 「命題」 から幕開けとなった。“ロックがいいんだ バンドがいいんだ ライヴがいいんだやめられない!”直球なメッセージを声高らかに歌い上げると、観客も拳を突き上げてヒートアップ。新作の楽曲をメインにパンチの効いたナンバーを次々と投下していく。カタヤマヒロキ(Vo)はMCで、独立から1年を振り返り昨年全国ツアーを共にまわったビレッジマンズストアを「(独立後)一番助けてくれた兄貴たち」と話す場面もあった。そういった活動環境の過渡期に生まれた楽曲であり、新作の最大の特色である 「終点」 や 「こわれても」 などといった歌謡的な情緒・哀愁を纏った聴かせる系の楽曲も披露。荒金祐太朗(Gu)の鍵盤から入る 「夜明け前」 など多彩なサウンドで魅了。最後の 「The of Droog」 では、モッシュが起きるほどの激しい盛り上がりで締めくくった。
 アンコールでは、カタヤマの美しい高音が際立つ「血まみれでもきみは美しい」や、荒金のダイブしながらギターソロをかき鳴らし会場を沸かせた「人類」、軽やかに演奏するメンバーの表情も楽しげな 「LOVE SONG」 とたっぷりとライヴを楽しんだ。“独立記念日”と題されるまでの1年間に、Droogがいかに孤独と向き合い、個を追求してきたのか。まだまだ道半ばではあるが、純粋におめでとう!と思える、何かが実ったそんな気がする素晴らしい夜だった。
[文:大島あゆみ/撮影:山中善正]
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