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Live Report ライブレポート 2017



2017.2.4
"SaToMansion presents『BURNING MANSION 第3階
~1st album「the room」release tour final~ 』"

SaToMansion/Yellow Studs/Outside dandy
SaToMansion
SaToMansion
SaToMansion
SaToMansion
Yellow Studs
Yellow Studs
Yellow Studs
Yellow Studs
Outside dandy
Outside dandy
Outside dandy
Outside dandy
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 実の4兄弟バンド、SaToMansionの1st album「the room」リリースツアーファイナルに、盟友Outside dandyとYellow Studsが集結。1番手はOutside dandy。大人の色気の中に荒々しさや衝動をはらんだ轟音で、会場の熱気を急上昇させる。何より、村上達郎(Vo.Gu)のボーカルが素晴らしい。新曲「猫背男」では悩みを抱える人に寄り添うような優しい歌声が心に響き、「SHIT MAN」では一転して激情的に歌い叫ぶ姿に身震いする。魂の宿った歌声が胸を打つのだ。ラストナンバーはバンドマンの葛藤や苦難を綴った「さらば、ロックスター」。「どんな逆境にも負けずにこれからも頑張ろうぜ」というSaToMansionへのエールのようで、胸が熱くなった。
 大歓声の中登場したのはYellow Studs。スーツでビシッと決めた佇まいに、ガレージ、ジャズ、ロカビリーなどさまざまな要素を取り入れた硬派なロックサウンド。どれをとってもかっこいい。しかし、彼らの最大の魅力は歌の生々しさにあるのではないだろうか。「汚い虹」や「夜空に願いを」など、野村太一(Vo.Key)は自身のリアルな境遇を歌にする。ポーカーフェイスでクールに見えるが、そこにあるのは懸命に今を生きる不器用な男の姿。歌に綴られた男の生き様に、すっかり惚れてしまった。最後は「ブレーキ」で観客を煽りまくり、SaToMansionを祝福するような全身全霊のプレイを見せた。
 そして、最後はSaToMansion。遺伝子レベルで繋がる重厚なアンサンブルにエモーショナルな佐藤和夫(Vo.Gu)の歌。そして、約4ヶ月に渡るツアーを経て手に入れた自信。言うならば、今の彼らは無敵モードだ。「オリオン」で和夫は機材トラブルに見舞われたが、それを逆手にとってハンドマイクで観客を煽り、さらに盛り上げる。逆境すら味方につける彼らのパワーに息を飲んだ。アンコールで披露した新曲「17 HEAVEN」も、今のバンドの状態を表すような力強くエネルギッシュな曲で、彼らの今後に期待が高まる。4兄弟がこれから我々にどんな景色を見せてくれるのか、楽しみでならない。
[文:齊藤幸/撮影:山中善正]
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