2017.3.19
"STEPHANIES PARTY vol.12 ~Baby, I LOVE YOU TOUR FINAL!!!~"
THE STEPHANIES/THE PRIVATES
O.A> Lost Soul Revolt
THE STEPHANIES
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THE STEPHANIES
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THE PRIVATES
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Lost Soul Revolt
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昨年リリースした1stアルバム『Baby, I LOVE YOU』を引っさげてツアーをまわったTHE STEPHANIESが、敬愛する大先輩・THE PRIVATESを迎えて行ったツアー・ファイナル。会場に入り受付へと向かうと、THE STEPHANIESの3人が自ら受付前に立ち観客を迎え入れていた。奇しくもこの日、チャック・ベリーの訃報が全世界を駆け巡った。フロアのモニターには、彼のライヴ映像が流され、名曲「Maybellene」など、チャック・ベリーをはじめロックンロールの名曲が爆音で繋がれていた。
まず呼び込まれたのは、郡山を拠点に活動するLost Soul Revolt。彼らは、今回のTHE STEPHANIESのツアーで競演し、O.Aとして祝宴に駆けつけた。芯の通ったビートと歯切れのいいメロディ、そしてCAMINO(Vo.Gu)のスモーキーボイスで惹きつけると、コール&レスポンスやクラップを交えつつ観客と熱を高め合うようにライヴを展開。ラストは、“俺らなりのロックンロールでチャック・ベリーに捧げます!”と「Night is Mine」を演奏した。位置付けは“O.A”であったが、威勢のいいロックでガッチリと観客の心を掴み、オープニングを飾った。
若手に挟まれるというレアな出順となったTHE PRIVATES は、「LET’S GO CRAZY」から次々とアンセムをプレイ。会場を一飲みにするかのような、洗練されたグルーヴを全身で浴びて高揚感は増すいっぽうだ。中盤では、チャック・ベリーの訃報に触れ“俺は死なないと信じていたよ”と、延原達治(Vo.Gu)。“今日はチャック・ベリーの魂とともに演奏したい”と語り、彼の1stアルバムの収録曲「HAVANA MOON」、多くのバンドがカバーしてきた名曲「I’m Talking About You」を披露し、ロックスターの死を悼んだ。後半には不思議な浮遊感のある「SUNSHINE」や、暗闇のなか奏でられる恒例の「BOOGIE GO GO」などスリリングなライヴで締めくくった。
満を持して登場のTHE STEPHANIESは、表題曲「Baby, I LOVE YOU」から口火を切ると、軽やかなグルーヴとSHIRO(Gu.Vo)の艶やかで伸びやかな歌声を響かせて観客を魅了。ときにクールで笑顔が眩しい、クルクルと表情を変えながらエネルギッシュに演奏を進めていく。“誰もが空から降りて、空に昇っていく”とユーモラスなメッセージが込められた「From the Sky」や、出来たばかりの新曲「STOP」と、ファンにはたまらないロングセットならではの盛り込みっぷりだ。スロウ・ナンバー「Sweet.」では、ハンドマイクに持ち替えたSHIROのソウルフルな歌唱で観客を圧倒した。カッコよく、キュートに、長所は惜しみなく魅せる。最後は楽しかった一夜のエンディングにふさわしい、ポップでメロウな「Teddy」でフィニッシュ。MITCHY(Dr.Vo)とMANAMI(Ba.Vo)の甘いコーラスと観客のシンガロングと多幸感溢れる〆となった。
アンコールは、この日発売となった新曲「HACONIA」を披露。ツアー・ファイナルを迎えた最中だが、「新しいツアーに出発だ!(笑)」とキラキラの笑顔で話すMITCHY。3人の気持ちは、すでに次のステージへと向かっていることが伝わって来る。客電が点きDJが締めの挨拶を始めたそのとき、3人が再びステージへ。ダブルアンコールで、イントロを「Johnny B. Goode」(チャック・ベリー)にアレンジした特別バージョンの「ループ」を演奏して〆。最後まで全力でチャーミング! 愛に溢れた3人に今後も目が離せない。
[文:大島あゆみ/撮影:山中善正]
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