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Live Report ライブレポート 2017



2017.4.12
"サニーデイ・サービス LIVE 2017 春風ロンリー"
サニーデイ・サービス
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 あれほどリラックスしたサニーデイ・サービスは久しぶりではないだろうか。2016年に続き、2回目の開催となった「春風ロンリー」。最近のライブは5人編成が多かったが、今回は3人編成。序盤は、桜のジャケットが印象的なアルバム『東京』(1996年)から3曲を演奏。ハーモニーを重視したシンプルなサウンドが、麗らかな春の風のようで心地よい。今回がサポートとして初ライブとなる岡山健二(Dr)も、エモーショナルなプレイで華を添える。さらに、生活の拠点・下北沢でのライブだからか、今日の曽我部恵一(Vo.Gu)はゴキゲンだ。「のんびりやろう」とアコースティック編成で演奏したり、MCもいつもより饒舌で「アルバムを作ってます」という嬉しい言葉まで! 最近のライブで何度も感じたヒリヒリ感は微塵もなく、時折少年のような笑顔を見せる。「花咲くころ」、「桜 super love」、「4月18日のバラード」を経て、本編ラストは「まわる花」。儚くて切なくて愛おしい、春ならではのセットリストを聴かせてくれた。
 アンコールは「胸いっぱい」。別れの歌ではあるが、<こぼれる涙が物語のはじまり>という前向きな歌詞と軽快なメロディが新たな出会いを感じさせる、春にぴったりの曲だ。フロアは笑顔に包まれ、それを見た曽我部も「もう、最高!」と満面の笑みを浮かべる。そして、最後は「コーヒーと恋愛」を全員で大合唱! 多幸感に溢れた至福の時間だった。生々しくて迫力のあるライブも見事だが、今回のようにリラックスした穏やかなライブもまた素晴らしい。MCで「みんなでこのままお花見に行きたいね」なんて嬉しそうに曽我部は言っていたが、ステージから十分素敵な桜を私たちに見せてくれた。やっぱりサニーデイは最高だ。

[文:齊藤幸/撮影:前田美里]
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