2017.7.18
"CLUB Que 夏ノ陣 2017 RETURN TO NATURAL 2BANDS【VS】シリーズ"
noodles VS moke(s)
moke(s)
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noodles
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毎年恒例の2バン企画“夏ノ陣”。男女3ピースバンド対決となったこの日(東京で拳ほどの雹が降った日!)、先攻はCLUB Que最多出場の3本指に入るバンドながら、今年初出演のヌードルス。一曲目は「Blood Waltz」。ボーカルのyokoが甘い歌声でクールにギターを鳴らす前半から一転、歪んだギターがギュイーンと加速し、追随するタイトで骨太なリズムが圧倒すると場内の熱量がグッと上がった。全国ツアー直前とあって最新アルバム『Metaltic Nocturne』からの新曲中心のライブだが、どこを切ってもヌードルスらしいスタイリッシュなガールズ・オルタナ・ポップが爆発! 昨年25周年を迎えたそのサウンドにベテランの存在感を見つつ、懐かしくて切ないメロディーの「Metaltic Nocturne」、日本語歌詞のスイートなラブソング「madly madly」、疾走するロックナンバー「965」など、むしろ今、脂が乗っている彼女達にワクワクが止まらなかった。ラストは軽快なロックチューン「Ingrid said」で鮮やかに締めた。
後攻はmoke(s)。SEを切り裂くように高音ギターノイズを響かせると、一曲目「メタリック リトミック」から、町田直隆(Vo.Gu)は目をむいて叫ぶように歌い、海北大輔(Ba)は客席を背にして地を這う重低音を鳴らした。スピード感あるサウンドに甘酸っぱい歌詞を歌い上げる「エイミー」、小寺良太(Dr)が叩き出す爆裂グルーヴがうねる「クラスター」と、硬派な雰囲気でライブは進むが、MCでは途端に可愛らしい表情になる町田を、海北と小寺がいじる絶妙のコンビネーションで場を和ませた。町田がバンドで生きてゆく決意をした頃を思って書いたという情熱的な青春ソング「エイティーン」、そして「ビューティフル ルーザー」の頃にはもう汗か涙かわからない魂の叫びとなり、本編最後の「I DIG MY DIS」では海北も全身で絶叫した。アンコールは町田節が全開の「ヒムス」。ストレートな想いを綴った言葉がメロディと共に耳に残った。最初から最後まで全力疾走。「また会おう!」と叫んで去った彼らの姿が見えなくなっても拍手は鳴り止まなかった。野外に行かなくてもここに夏フェスがある!
[文:下村祥子/撮影:山中善正]
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