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Live Report ライブレポート 2017



2017.9.29
CLUB Que Shimokitazawa Twenty-third Anniversary [THE TOKYO 23]
"HARCOとGOING UNDER GROUNDの秋フェス"

HARCO/GOING UNDER GROUND
HARCO
HARCO
GOING UNDER GROUND
GOING UNDER GROUND
セッション
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 HARCO名義でのCLUB Queラストライブは「HARCOの春フェス」スピンオフ企画として“秋フェス”を開催。
 まずはドラムレストリオで登場した盟友GOING UNDER GROUND。冒頭で松本素生(Vo.AGu)が「(結成当初)下北沢で唯一オーディションで落とされたライブハウス」と笑い、でも最もワンマンを行った思い出が詰まった場所だと、打ち上げのエピソードなどを感慨深げに語ってQue23周年を祝った。ライブは新作アルバムより「夏が僕らに嫉妬する」から始まり、手拍子の温かいムードの中で披露された「超新星」へ。ハーモニーに彩られた“叫び続けることがメッセージ”の力強い歌声にフロアは聴き入った。3曲目からHARCOがキーボードで参加。かつてサポートとして共に活動していたHARCOとの共演を松本は「俺もバンド続けてて良かったなと思うし、HARCOさんも歌ってくれてて良かったなと喜びを噛み締めて歌わせてもらっています」。HARCOプロデュース曲の「ジョニーさん」でお客さんを巻き込んでのハンドクラップとシンガロングに会場が沸いた。名曲「ハミングライフ」「東京」を挟み、ドラマー出身のHARCOがドラムに移動すると、ラストはパンクサウンド炸裂の「the band」で熱いビートに乗ったフロアは大盛り上がりとなった。
 白シャツに着替えたHARCOは、ピアノ弾き語りの「ペンを置いたって」でスタート。美しくもフレンドリーなピアノの音色と温かく優しい歌声、石本大介のアコギとのアンサンブルに引き込まれる。2曲目からHARCO BANDのメンバーを呼び込み、ミニアルバム3部作から「カーブミラー」など、デジタルなサウンドとポップなグッドメロディが融合したHARCOワールドを展開。20年続けてきたHARCOという名義を終了し、来年から本名の「青木慶則」で活動する。自身のイベントやワンマンを数多く開催してきたCLUB Queで、23周年を祝うと共に、残り少ないHARCOとしてのライブをゴーイングと一緒にやることに決めたという。HARCO20周年&ラストアルバム『あらたな方角へ』収録のバラード曲「親子のシルエット」は夕陽を彷彿とさせる照明の中で豊かに歌い上げた。「来年から僕がHARCOとして作ってきた曲はしばらくやらないと宣言していて持ち曲がゼロになるので…ゴーイングの曲とかやろうかな(笑)」これらの曲がライブで聴けるのは今日が最後なのかもしれないと改名へのカウントダウンを実感する。「世界でいちばん頑張ってる君に」などを挟み、映画のようなドラマティックな楽曲「あらたな方角へ」で本編を締めた。アンコールは本日の出演者全員で「愛されたいから」を演奏。HARCOと松本のラップ競演も盛り上がり、会場全員のラララの合唱で締めくくった愛あふれるエンディングとなった。

[文:下村祥子/撮影:祖父江綾子]
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