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Live Report ライブレポート 2017



2017.9.30
CLUB Que Shimokitazawa Twenty-third Anniversary [THE TOKYO 23]
"Metaltic Nocturne Tour"

noodles
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 下北沢CLUB Queの23周年記念イベント9日目は、noodlesのニューアルバム『Metaltic Nocturne』のリリースツアーファイナル。新作の1曲目でもある「Heart Bop」でライブはスタート。Pixiesなどのオルタナティブロックを彷彿とさせる、切なくうねるグルーヴはこの日も健在。荒削りながらも憂いを帯びたメロディラインは問答無用で胸を熱くする。中盤では、新作より「wall flower」、「I am me」、「right hand arrow」と、ミドルナンバーが展開されていく。メランコリックな曲調とYOKOの甘く色っぽい歌声がシナジーを生み、胸をギュッと締め付ける。とりわけすごいのが、「かわいい~」と歓声を上げるファンがいる横で、拳を突き上げ一心不乱に盛り上がるファンもいるということ。歪ませたギターのサウンドに潜む切なさ。キュートな見た目や甘い歌声に反して、アンニュイでクールなプレイスタイル。観客が両極端な盛り上がりを見せるのは、アンビバレンツな魅力を持つnoodlesだからこそだ。
 本編ラストは「Ingrid said」。軽快でポップなメロディにハンドクラップが起こり、会場は笑顔と一体感に包まれる。興奮冷めやらぬ観客たちは、ダブルアンコールが終わり、客電がついても拍手を続け、急遽トリプルアンコールが実現。「何も用意してない!」と言いつつも、「Cover me Shakespeare」をバシッとキメてくれちゃうから流石である。結成から25年、流行に惑わされず、自分たちのロックを奏でてきたnoodles。誰にも媚びずに信念を貫く彼女たちは、カッコよく美しかった。

[文:森川幸/撮影:CLUB Que STAFF]
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