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Live Report ライブレポート 2017



2017.10.9
CLUB Que Shimokitazawa Twenty-third Anniversary [THE TOKYO 23]
"SUPER BAD 遠藤典宏 Farewell Party!!"

SUPER BAD [高田エージ.内藤幸也,鹿島達也.遠藤典宏]
関口道生 (ex.SUPER BAD)/岡地曙裕/横銭ユージ/氏永仁/川上シゲ/チャッピー
こだま和文/松竹谷清/エマーソン北村/杉原徹 -TE'TSU-/金子利昭/桑村達人
鴨下信吾/YUCALIE/長見順/マスカッツ (from 会津若松)/MASKAKI BOYZ (from 会津若松)
SUPER BAD SUPER BAD
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SUPER BAD
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 「遠藤典宏 Farewell Party!!」去年急逝したドラマー遠藤典宏さんを偲んでSUPER BADと仲間たちが豪華に、にぎやかに見送った夜でした。
 1組目は、杉原徹(Vo.Ag)、金子利昭(Ag)、鹿島達也(Ba)の3人での演奏で始まった。歌の隙間にするりと音が入り込み、自然体から発せられるグルーブにあっという間に虜にさせられてしまった。そうそうたるミュージシャンたちが次々に繰り広げる鳥肌の立つようなプレイは曲が終わるごとに湧き上がる密度の高い声援からも感じることができた。
 中盤の松竹谷清セットでは松竹谷清(Vo.Gu)、エマーソン北村(Key)、鹿島達也(Ba)、関口道生(Gu)、氏永仁(Dr)、原広明(Vo)で演奏、最後の曲でTOMATOSの名曲"ROCK YOUR BABY"のイントロフレーズをエマーソン北村が弾き始めると客席はさらに盛り上がりを見せた。
 続いてこだま和文(Tp)、チャッピー(Dr.Vo)、川上シゲ(Ba)、内藤幸也(Gu)からなるロックバンド"THE FRUIT CAKES"はこの日のために25分間だけの特別新バンドとして登場。終盤、内藤幸也の男らしいテレキャスターがワンコードを鳴らせると狼煙のようでもあり、夕日の中煙突から立ち上る紅い煙のような音色でこだま和文のトランペットが独奏、My Wayのメロディが一旦会場に響き渡るが余韻を切り裂くように川上シゲのブリブリに歪んだベースとチャッピーのビートが轟く、色気たっぷりのMy WayはパンクVerでライブを閉めた。
 そしていよいよSUPER BADが登場。一曲目は高田エージ(Vo)、鹿島達也(Ba)、 内藤幸也(Gu)の3人での演奏。3人で体を揺らしカウントをとって始まった演奏は強烈にリズムを感じさせる演奏だった。ドラマーなしの編成なのだが3人の中には遠藤典宏が叩いている、そう感じる演奏であった。すぐに観客全員が手拍子を始めまさに会場のすべての人の中に遠藤典宏というドラマーを呼び起こした。ゲストメンバーとして長見順(Gu)やYUCALIE(Vo)を招き次々に演奏していく。オリジナルメンバーでもある関口道生のギターは想像以上のクリーンサウンドで歯切れの凄まじいカッティングと和音に高田エージのシャウトはまさに現在でも色褪せることのない楽曲とエナジーに満ち溢れていた。
 この日アンコール最後の曲は"ガング" サポートドラマーなしで過去のライブテイクからの遠藤トラックとの演奏だった。今日の一日のどのライブとも変わらぬライブ感で演奏されていてドラマー不在なの?? と目を疑った。さらに2番ではドラム遠藤の歌声が、さすがにグッときてしまったが、高い演奏力があってこそ目の前に蘇ったSUPER BADだった。
 そして、遠藤典宏さんによってCLUBQueに集まったすべての人で作り上げた奇跡の一日だった。

[文:CLUBQue 福田政博/撮影:山中善正]
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