2017.10.27
"CLUB Que Shimokitazawa Twenty-third Anniversary [THE TOKYO 23]"
ザ・カスタネッツ/フリサト/MAGUMI AND THE BREATHLESS
ザ・カスタネッツ
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ザ・カスタネッツ
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フリサト
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フリサト
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MAGUMI AND THE BREATHLESS
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MAGUMI AND THE BREATHLESS
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CLUB Queの23周年イベント第20夜は、お馴染みの3組が共演。まずはLÄ-PPISCHのMAGUMI率いるMAGUMI AND THE BREATHLESSが登場し、ライブは華々しく幕を開けた。彼らの演奏を初めて見るという観客も多い中、あらゆる音楽を昇華した幅広い楽曲群や洗練された演奏、そして何よりMAGUMIのエンターテインメント性に溢れたアグレッシブなステージングで、観客の心を鷲づかみに。MAGUMIはボーカルやトランペットのみならず、「七色の変化球」ではウクレレを手にするなど、多彩なプレイと観客を巻き込んだパフォーマンスで魅了する。曲を重ねるごとに会場の熱は増し、フロアを一体感で包み込んであとの2組につなげた。
2番手はフリサト。愚直で荒々しく、暑苦しいほどに凄まじい熱量を持ったプレイに強く胸を打たれる。楽しげなメンバーの表情も印象的だったが、中でも特に満面の笑顔を見せていたのはPJゆうへいだ。2014年から3年間、溢れんばかりのPRETTYとJOYFULでフリサトを支えたPJゆうへいが卒業。「カスタネッツ兄さん、30周年おめでとうございます! だけど、ゆうへいは今日で脱退です~。3年間おつかれ」と、水本 有(Vo.Gu)は脱退についてさらっと触れていたが、彼らの想いはその後演奏した「春が来た」に込められていた。〈ふんばれ ふんばれ〉と力いっぱい歌う姿は、PJゆうへい、そして4人となるフリサト自身にエールを送っているよう。最後まで笑顔で演奏し続けた5人の姿は、とても清々しかった。
トリは、ザ・カスタネッツ。阿部耕作(Dr)を迎え、16年ぶりに“モデルチェンジ”した再始動一発目のライブだ。牧野 元(Vo)が「前の2組が温めすぎてしまった」と言うほど会場はすでに熱狂していたが、メロディーの良さが際立つシンプルなアンサンブルや、体を揺らさずにはいられないグルーヴによって、会場はさらにヒートアップ! 30年のキャリアによって培われた安定感と、新体制というワクワク感が同居したステージの最後に演奏したのは「ラプソディー」。〈物語は続いていく〉という希望に満ちた歌詞は、新生カスタネッツにピッタリの言葉と言えるだろう。Queの常連という、言わば同志の3組。MCで3組がお互いについて語ったり、お互いへのリスペクトと仲の良さが伝わってきた。3組一体となって盛り上げた、Queの周年イベントに相応しい夜だった。
[文:神保未来(FAMiLIES)/撮影:前田美里]
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