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Live Report ライブレポート 2018



2018.2.4
"DEEP MOUNTAIN 2018~フラカン24年目の上京記念日!&㊗鶴15周年!~"
フラワーカンパニーズ/鶴
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ
鶴
鶴
鶴
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 鶴とフラワーカンパニーズ、人間味溢れるライヴバンド2組によるツーマンが実現! 両者とも絶賛ツアー中で全国を駆け巡るなか、下北沢でかなった奇跡に近い一夜だ。
 先攻の鶴は、”ヘイ、ソウルメイト! 今宵も愛と魂を燃やしてワイワイしようぜ~”と、人懐こく誘う秋野温(Vo.Gu)。「ローリングストーン」から口火を切ると、挨拶代わりの「−こんばんは鶴です−」と観客との距離をグッと縮めてくる。実はかねてより、フラカンと共演したいという思いで各地のライヴハウスに言ってまわっていたそうで、念願叶った今日の喜びをぶつけた。そして”ちょっと懐かしい曲を”と「本音の本音」と揺らぐ心情を豊かに表現し、「朝が来る前に」とミラーボールが似合う艶やかなダンスグルーヴを届ける。“俺たちがいるから大丈夫。鶴はみんながいるから大丈夫!”と、語りかける秋野。その言葉がすんなりと受け入れられる、懐にすっぽり入って親しみすら感じてしまうから鶴の音楽はたまらない。終盤は、「ソウルメイト今夜」、ラストは、ご機嫌なナンバー「乾杯」で〆。最高潮に盛り上がりを見せるなか、神田雄一朗(Ba)はベースを客席にダイブさせる。手元にグラスが無くっても粋な音楽があればOK! 早くも気分は打ち上げモードだ。
 温まりきった空気のなか、フラワーカンパニーズが登場。もはや言うまでもないが、今年24年目を迎えたフラカンの“上京記念日”だ。イントロから瞬殺のギラついたロック・ナンバー「ピースフル」から幕を明けると、加速させるように「NO YOUNG」、「ライトを消して走れ」と新旧織り交ぜた選曲でガツガツと進めていく。“鶴とはさ、スタジオで時々遇うけどライヴは久しぶりだね”と鈴木圭介(Vo)。そして「はぐれ者賛歌」や「人生Roll On」と演奏すると、観客の胸の高鳴りが聞こえてきそうなほどアツい空間に。“上京して24年24歳で出てきたから、これからは東京での暮らしのほうが長くなるんだもんね”と感慨深げに鈴木が話すと、「元少年の歌」と今日の日に相応しいナンバーを演奏する。さらに「ハイエース」と苦楽を共にするバンドの生き様を真っ直ぐに歌い上げると、再び上京当時のことを振り返りメンバーの思い出話しで盛り上がった。ラストスパートは「孤高の英雄」と思いの丈を込めるようにたっぷりと響かせ、「終わらないツアー」でフィニッシュ。
 アンコールは、「最後にゃなんとかなるだろう」を披露。紆余曲折ありながらも止まることなく、ロック一筋で歩んできたバンドの真髄にふれるナンバーを観客のシンガロングを交えて演奏し、笑顔でライヴを締めくくった。最高のライヴバンドに乾杯! 見応え満点、いつまでも想いを噛み締めたくなる夜となった。

[文:大島あゆみ/撮影:前田美里]
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