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Live Report ライブレポート 2018



2018.3.3
"帰ってきたCLUB EPOCH! ~20周年グランドフィナーレ!朝までToisu Non Stop!~"
POLYSICS/ヒゲドライバー/KOVACS
POLYSICS
POLYSICS
POLYSICS
POLYSICS
ヒゲドライバー
ヒゲドライバー
KOVACS
KOVACS
1981
1981

DJハヤシ

DJハヤシ
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 昨年、結成20周年を迎えたPOLYSICSが、そのグランドフィナーレと結成21周年目の幕開けを祝し、約9年ぶりにオールナイトイベント<CLUB EPOCH!>を開催! POLYSICSといえば、昨年10月に新メンバー・ナカムラリョウ(Gu.Syn)の加入でファンを驚かせ、11月には4人体制初の新譜『That’s Fantastic!』をリリースし、年明けからは20周年記念&新生POLYSICSお披露目として全国ツアーを敢行。そのツアー・ファイナルを終えた翌日、それも結成日イヴに打ち上げ的な企画を行うとは! いつだってアグレッシヴなPOLYSICSらしい計らいだ。
23時。オープンと同時にKOVACSのDJからゲストを迎えると、瞬く間にフロアはファンで埋め尽くされ、CLUBならではの空気感を楽しんでいる様子だった。程なくしてPOLYSICSのライヴが始まると、のっけからキラー・チューンを連発! “今日は朝まで燃えてこうぜ〜!”とハヤシ(Vo.Gu)も汗だくになりながら煽り、24時を迎える前にして最高の盛り上がりをみせる。ラストの「Buggie Technica」ではダイバーも現れ大荒れのなか、ハヤシが一足早くステージを抜け出しDJブースへ直行しDJタイムに突入。このタームでは、パフォーマンスは一切封印し、洋楽を中心に自身のルーツを感じる楽曲を繋いでいた。
 続いて、ヒゲドライバーがステージへ。PCを前にファミコンのコントローラーを片手にピコピコと電子音を鳴らしながら楽曲を次々とプレイする姿は、まるで遊んでいるみたいだ。童心をくすぐる8bitサウンドに観客もグイグイ惹き込まれ、「マイティボンジャック」では熱い歓声とクラップが送られた。
 熱気に包まれるなか、KOVACSの2度目のDJは、SkrillexやZeddなど近年のEDMを交えなら会場を沸かす。KOVACSは、知る人ぞ知るハヤシと“TOISU”を考案した人物である。そんな彼だけに、メチャクチャ楽しんでいる様子が伝わってくる。
 日にちをまたぎ、バンド結成21周年を迎えた一発目のPOLYSICSが登場! スタッフの動きを見て、もしかして…と勘の働いたファンもいたようだが、空気は一転してライヴモードに。後半は、「You Talk Too Much」など最新曲が多めに盛り込まれて、新生POLYSICSを存分に感じられる構成となっていた。ラストは、口笛風の陽気な音色と、ハヤシの歯切れの良いラップが新鮮な「ルンバルンバ」を演奏。前後の曲数を合わせると、この日演奏されたのは計17曲! ワンマン並みのボリュームとはさすがPOLYSICS。4人で迎えた21周年目も期待が高まるばかりだ。
 そして再びハヤシがDJブースへ移動し、数曲つなげるとヒゲドライバーへバトンタッチ。ハヤシがボーカルで参加した「NO PARTY, NO PARTY」を始め、懐かしの90年代J-POPを中心にピッコピコにアレンジした邦楽をプレイ。“(POLYSICSのなかで)好きな曲”と「Baby BIAS」のピコピコリミックスもかけて大いに盛り上げた。
 続いて、ヤノ(Dr)&ナカムラによるユニット“1981”のターン。The Prodigyなどヘヴィなナンバーを交えつつB’zや日本のロック、J-POPを流し、ヒゲドライバーと選曲が被ったが「EZ DO DANCE」のリミックスなども! お揃いのTシャツにメガネをかけた2人のDJは、今後もお目にかかれる日が来るのだろうか!?
 イベントも佳境にさしかかったところで、いよいよDJハヤシが登場! 言葉では伝えきれないのが悔やまれるが、ハヤシの宴会芸に等しい、ユーモア満点、ハイテンションなDJパフォーマンスにひたすら大笑い。「オルガスム/X」でのヤノのXサインや、フミ(Ba)がノリノリで歌う「夢見る少女じゃいられない/相川七瀬」をはじめ、DJハヤシのテッパンネタをほぼ網羅して、会場を笑いと熱気で包んだ。まもなく電車も動き出す午前4時、最後に出演者をステージに招き入れ「あの素晴らしい愛をもう一度/北山修、加藤和彦」をかけてフィニッシュ。“朝までありがTOISU! おやすみ~!”と、叫びハヤシがステージを去ったが、激烈なアンコールの声に応えて最後に「また逢う日まで/尾崎紀世彦」をかけて幕引きとなった。POLYSICSの記念すべき日にメンバーとともに夜通し遊び尽くしたスペシャルな一夜! フロアの明かりがつくと各々帰り支度をしながらも大合唱となり、興奮冷めやらぬまま朝を迎えた。

[文:大島あゆみ/撮影:前田美里]
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