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Live Report ライブレポート 2018



2018.3.24
"オリマコト&阿部耕作 presents「ターミナル集会」"
小里誠(Francis)、阿部耕作(チリヌルヲワカ/ザ・カスタネッツ)
直枝 政広(カーネーション)、藤井一彦(THE GROOVERS)
中森泰弘(Hicksville)、高野勲、松江潤、西岡ヒデロー
ターミナル集会 ターミナル集会
ターミナル集会 ターミナル集会
ターミナル集会 ターミナル集会
ターミナル集会 ターミナル集会
ターミナル集会
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元ザ・コレクターズのリズム隊として共に活動した小里誠(Ba)と阿部耕作(Dr)。2017年3月、ゲストを招いたセッションイベント《ターミナル集会》を敢行してから約1年。同じCLUB Queの地で《ターミナル集会》が開催された。
まずは主催の小里と阿部が登場し、セッションが始まる。ときにメロディックで、ときに情熱的な小里のベースラインに合わせて、阿部が緩急つけてドラムを叩く。たった2人でフロアを魅了して、早くもイベントの成功を確信させた。続いて、西岡ヒデロー(Per.Tp)、高野勲(Key)、松江潤(Gu)、中森泰弘(Gu)と、ゲストが順番に登場してフリーセッション。次第に音の厚みが増し、色鮮やかになっていくさまに気持ちが高ぶっていく。このイベントでは、ゲストが1人数曲ずつチョイスした楽曲を演奏。インスト曲もあれば、小里や阿部がボーカルを行うなど、幅広い楽曲を多彩なアプローチで演奏していく。
中盤では直枝政広(Vo.Gu)が登場。Big Star「Thirteen」では名プレイヤーの演奏に乗せて直枝が心地よさそうに歌い上げ、一方Crosby,Stills,Nash&Young「OHIO」ではリズム隊の奏でる雄大なビートに乗せ、各々が白熱したプレイで魅せる。続いて藤井一彦(Vo.Gu)が登場し、The Rolling Stones「Wild Horses」を披露。ゲストが全員揃ったことでプレイはさらにヒートアップし、濃密に絡み合うサウンドや強固なグルーヴを構築する。また、見事に住み分けがなされた4人のギターや、藤井と直枝のツインボーカルも圧巻だった。Jimi Hendrix「Hey Joe」の日本語カバーでは、藤井のソウルフルな歌声や背面弾きに観客の目は釘付けに。本編ラストはストーンズの「Honky Tonk Women」で幕を閉じるが…。阿部が「また出てくるので、(アンコールの)拍手はやらないで大丈夫です」と言い残し、笑いを誘った。
宣言通り、ステージに再登場した一同。阿部は「こうやって同じ時代を生きた仲間と集まれて幸せです」と語る。アンコールでは、Archie Bell & The Drells「Tighten Up」とThe Velvet Underground「Sweet Jane」を披露し、最後まで熱い彼らの演奏に呼応して、観客もノリノリに。音楽シーンの第一線で活躍するミュージシャンが、好きな音楽を心から楽しんで演奏するこの貴重なイベントが、今後も続いていくことを願わずにはいられなかった。

[文:神保未来(FAMiLIES)/撮影:前田美里]
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