CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2018



2018.4.7-8
"nano.RIPE 20th Anniversary ONEMAN LIVE「おもいでのすず」"
nano.RIPE -oneman2DAYS-
nano.RIPE nano.RIPE
nano.RIPE nano.RIPE
nano.RIPE nano.RIPE
画像をクリックすると拡大表示で閲覧できます。
 nano.RIPE、結成20周年記念2daysワンマン2日目。客電が落ち、きみコ(Vo.Gu)の詩と鈴の音が会場に響き渡りメンバーが登場。「ルミナリー」からライヴがスタートすると、超満員のフロアからドッと歓声が湧き上がり盛り上がりは加速していく。今回の2daysは、各日異なるセットリストとなっており前日は初期~中期にかけて、2日目の今日は中期から最新曲を主に構成され、あたまっから「ヒーロー」と疾走感溢れるナンバーを投下していく。フロアの熱量を全面に浴びながら、力強く、凛とした歌声を届けるきみコは、“今日は、こんなに緊張したことないってくらい緊張している!”と告白。サポートとして加わり1年も満たない菅間匠(Dr)にいたっては、この日だけで計16曲が初演奏というのだから無意識の緊張感が漂っていたのかもしれない。菅間と鈴木"choku"直也(Ba)にとってはnano.RIPEの“歴史との勝負”とも言っていたが、観客達の期待と緊張のドキドキは高揚感に変わり熱気は増すいっぽうだ。中盤には、シンプルなバンド・サウンドで奏でる「ラルミー」、ピアノの音色と絡み合う「あとの花火」、としっとりと聞かせるバラードも盛り込まれた。それから、軽やかに舞い上がるメロディの「透明な世界」、ササキジュン(Gu)の歪んだギターが先攻する「システム」と畳み掛けるとドラムソロを挟み「アポロ」と、ノリのいいナンバーを連発する。
 そして、インディーズ時代の楽曲「上弦」へ。ファンからリクエストを度々もらうも何年も演奏してこなかったというレア曲は、いま現在のnano.RIPEのサウンドにアレンジされ披露。たっぷりと聞かせた後は、「スノードロップ」から「虚虚実実」、「イタチ」と、拳を振り上げるハードなナンバーをかまし、ラストスパートへ。複雑なギターが絡み合う「絶対値」と白熱する空間のなかいよいよ終盤。久しぶりに披露した楽曲を振り返るように、歌詞は自分のことを歌っていると話すきみコは、“明るい詩も書けるようになってさ(笑)”と話すと、夢を追い求めること、誰かを想う気持ち…その時々の彼女の真っ直ぐな言葉がnano.RIPEの一部なのだと痛感する。そんなトークの次に、持ってきたのは最新曲「アザレア」だ。絢爛な同期とバンド・サウンド、ポジティブで気迫に満ちたナンバーで魅了する。
 本編を締めくくる前に、2人の仲について話題になると“俺ときみコって(性格が)正反対だよね。だから長くできる秘訣なのかもしれない”とササキ。終始冷静でマイペースなササキ節に和みつつ、本編ラストは「夜の太陽」と伸びやかな歌声を届けて〆。
 アンコールでは、愛する人へ向けた温かなぬくもり溢れるメロディ、きみコが楽しげに叩く太鼓が響く「ディア」、そして「空飛ぶクツ」と今後の活動も約束するように歌い上げ、“この曲を聞くと、(3年前の)47都道府県の景色を思い出します。また、あんな景色を見よう”と「有色透明」へ。全面に出て歌うきみコとササキ、観客もサビを熱唱し最高潮のなか演奏を終えると、ステージ後方にファンからのメッセージが書き込まれた横断幕が掲げられた。ファンからの思いがけないサプライズに涙ぐむきみコ。“もうステージで泣いたりするもんか、って思ってたけど嬉しいんだもん”と明かすと、“これからも命が尽きるまで、歌っていきたいと思います。今日は、ありがとう!”と力強く宣言しステージを後にした。
 改めてnano.RIPEの歩みを堪能できる、特別な夜となった。今秋にニュー・アルバムをリリース&全国8カ所を巡るワンマン・ツアー「きせきのつるぎ」開催を発表した彼ら。HP回復!? ドラクエファンなら思わずニヤリとしてしまうツアータイトルだが、初日は10月6日(土)CLUB Queからスタートする。周年イヤーを疾走するnano.RIPEに今後も要チェックだ! [文:大島あゆみ/撮影:前田美里]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
10.06[SAT]
"nano.RIPE 20th anniversary ONE MAN TOUR 2018 「きせきのつるぎ」"
nano.RIPE -oneman-
OPEN 17:00/START 17:30 ADV.¥4,500/DOOR.¥5,000 [1D別]

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.