猛烈な寒波が東京を飲み込んだ昨夜から一夜明けて、本日2月8日、爽やかな冬晴れの下、CLUB Queでは、TOMOVSKYとダイナマイト☆ナオキによるスペシャルライブが開催された。
まずは先攻のダイナマイト☆ナオキからライブはスタート。「育成型ロックスター」と称する彼の1曲目は『挨拶ロック』抜群のギターサウンドと間違いないギタースキルがオーディエンスの心をガッチリと掴んでいく。その後も中毒性の高いウィットに富んだ楽曲と、歯切れのよいMCが時間というものを忘れさせ、あっという間に開始30分の前半戦を終える。「ここで1曲バラードをやろうかな」と肩の力が抜けるようなMCの後、心地よいアルペジオから始まった『I Love You Forever』今までのリラックスした雰囲気から一転、そのメロディーの美しさ、恋人を思った優しい歌詞の一つ一つ、曲からでる優しさが会場とオーディエンスを包んでいく。その後はループペダルを使用したディズニーメドレーで演奏力の高さを示し、ブルースソウルを感じさせられるギターサウンドの上に、悲壮感漂う歌詞が重なっていた『仕事行きたくない』でライブは終盤へ。「二人で弾いてるように聴こえるように作った」と一人で演奏しているのにまるで二重奏のような、1本のギターからバッキングとメロディーの両方のを響かせるインスト曲『カエルの森』を披露。最後の曲では『チャリンコ暴走族のテーマ』と「ダイナマイト☆ナオキここにあり」と知らしめたライブであった。
後攻のTOMOVSKY。今日はバスドラムすらも自分で一人でこなす”ひとりTOMOVSKY”という編成。Amazonで一目惚れしたという美しいエメラルドグリーンをまとったNEWギターを抱え、今宵も自由を横臥するひとりTOMOVSKYのライブが始まった。『歌う54歳』で幕を空けたステージでは「冬眠前最後のステージだからなよろしく!」という掛け声の下オーディエンスの声援と熱量がぐっと会場の温度を上げ、そのまま『ほめてよ』と続く。会場の手拍子と一体となり会場を一つにした後、いまアルバム作業中の曲であるカラオケ楽曲『I know my キャラ』と『AI』と続け、TOMOVSKYワールドは更にオーディエンスに魔法をかけていく。ライブも終盤に入り『スポンジマン』とオーディエンスの笑顔を引き出し、溢れんばかりのそれを会場に残したままTOMOVSKYのステージは幕を下ろした。
アンコールではTOMOVSKYとダイナマイト☆ナオキによるセッションタイムが設けられ『地球最後の日』と『我に返るスキマを埋めろ』を披露し、このスペシャルステージは幕を下ろした。
[文:Que STAFF 藤井隼人]