インタビュー:二位徳裕(CLUB Que) 二位:ワンマンお疲れ様でした! クボ:そうっすねー久し振り。 ツヨシ:僕ら初ワンマンがCLUB Queだったんですよね。 二位:2003年11月8日だっけ? ツヨシ:そうですね。5年越し。 クボ:やっぱ演りやすいっすね。色んなライブハウスで演って、ここが一番歌いやすい。音がいいんですよね。気持ちよく歌える。お客さんとの目線の高さ具合とか、みんなが見える具合がすごい好きですね。PAの古川さんがまた凄いですよね。 二位:有難うございます。嬉しいなあ。でも最初の3年位は音が悪いってよく言われた。ところで、2003年の初ワンマンからいっきに忙しくなったでしょ? 年末とか特殊なイベントに誘いたくってもなかなかね…(笑)。だけど色んな形で出演してきてもらって、ソロとかGetting Betterとか、いろいろあったけど特にQueでの思い出は? ツヨシ:全然気を遣わずに出来るし、打ち上げもここで出来るし。他の下北沢のライブハウスではほとんどやってないんですよ。 二位:そうなんだっけ? じゃあ、生粋のQueバンドと言っても…いいですか? 3人:はい! クボ:…ロフトレーベル出身ですけど(笑) 二位:そうなんだよね。ロフトレーベルだったんだよね。 クボ:ロフトでのイベントに出た事が多かったけど、でもワンマンはQueで。 ツヨシ:ロフトレーベルのスタッフの樋口さんがものすごい怒るんです(笑)。「なんでいつもあんたたちQueでやりたがるの!」って。 ヤマザキ:でもやっぱQueが好きなんで(笑)。 二位:改装後初めてだと思うけど。どうでした? クボ:あ、ちょっとキレイ? ツヨシ:そこですよね(笑) クボ:機材も変わってるんですか? 二位:音響は変えてないんだけど、壁の関係で音は若干変わったと思う。 ツヨシ:演りやすかったですね。 二位:ありがとうございます! 二位:メレンゲが2003年にワンマンでしょ、その前の年2002年はDAY LIVEに、ランクヘッド、つしまみれ、トルネード竜巻、アナログフィッシュ、イナズマ戦隊、レミオロメン、mothercoat、ジムノペディってやってるんだよね。なんかすごい事が起きてた年が2002年から2003年に繋がったっていうか。 クボ:その頃と、今はバンドのシーンとお客さんの感じとか何か違います? 二位:そのぐらいの時までは、初めて見るって感じがすごいあった。ライヴハウスで働いて今年で20年目なんだけど(笑)、このバンドのタイプは前に見たなーて事が起きがちになってくるなと思うんだけど、その頃までは「未だかつて観た事ない」ていうタイプの音が多かった。バンド側のやりたい!っていう熱量も多かった感じです。 クボ:僕らも対バンして「お客取る!」っていうのがすごいあって。今のバンドの20代前半の人はどうなんだろう? 二位:ん~。色々います(笑) メレンゲはどうやったらライブハウスに気に入られたり、人気者になったりするのかって考えたことある? ツヨシ:とにかく盛り上がっている風なライブ(笑) クボ:絶対他のバンドよりいい曲をやろうと思って。ライブバンドっていうよりかは、いい曲をちゃんとやるバンドになりたかった。 二位:負けん気の強さがすごくあったんじゃない? クボ:意外になよっとしているイメージのバンドなんですけど。ツヨシががんばってアンケート回収してたし。ほんと取るつもりがあったよね。全員取ってやるって。 二位:仲いいふりしながらも(笑)ぜったい取ってやるみたいな? ヤマザキ:ダメだった時は今日絶対負けたよっていう感じで。 二位:意外と勝ち負け意識したりしたんだ。 ヤマザキ:ありましたね。 ヤマザキ:楽しけりゃいい、じゃないですからね。 二位:そこでいうと、最近は仲良しムードがあるかもね。 ヤマザキ:ゆとり世代!(笑) ツヨシ:そういうことをやることによって、僕らも色々試せたし、ライブバンドっぽいことをするのか、逆にシンセいれて同期いれてっていう実験が出来て今に繋がってる。 二位:いままでで一番突拍子もないことって何? やっちゃったーとか、やりすぎでしょーとか、酔い過ぎでしょーとか。 クボ:一度、「酒飲んだほうがペースあがるんじゃない?」て。NATSUMENの阿瀬くんがサポートギターやってて・・・彼はすごい酒好きじゃないですか。「呑もうよ!」ってなって、ライブ前にガー飲んで、メチャクチャボロボロでした(笑) ヤマザキ:ライブじゃなくて打ち上げでした。 ツヨシ:始まる前に終わってた(笑) ヤマザキ:居酒屋で本気呑みしてたからね(笑) 二位:さすがに、ライブすっぽかしたりは無いでしょ? クボ:それは無いですね。 ツヨシ:でもダブルブッキングとかありましたよ(笑)。LIQUID ROOM(新宿)のタワーレコードのイベントと、下北CLUB251のGOING UNDER GROUNDのイベントとかぶっちゃって、両方やっちゃった。 ツヨシ:「時間ないんです、ごめんなさい!」って、次の会場へ。 クボ:考えたらナシだよね(笑)。でも僕らも必死だったんで、大きいとこでも演りたいし。251でも演りたいし。 二位:俺が来たばかりの下北ってそれより酷かったかも。タイムテーブルはないし、店員は床で寝てるか入り時間になっても鍵が開かないとか、だから新宿・渋谷でライブやりたくて、飲むのは下北みたいな。 クボ:それが今になると、なかなかQueって出れないですよね? 敷居高いですよ! 二位:イメージでしょ? そんなつもりは全然ないんだけどなあ。 クボ:CLUB Queでやった時に来てたレコード会社の人にすごい褒められて、「君たちBLANKEY JET CITYのリアクションだったよ! みんなでポカーンって口あけて見てる」 こいつらなんやっていう。 二位:あの頃はレコード会社が新人バンドを探しまくってたからね。でもどこ見てブランキーなんだ? 皆:(笑) ツヨシ:まずはGARAGEからとか多くないですか? 二位:ん~。でもさ、バンドやったからにはSHIBUYA-AXとかLIQUID ROOMとかやるって考えたら、Queくらいこなさないと、って思って欲しいんだけどね。 クボ:でも適当なバンドには貸さないでしょ? 二位:まあ基準があるとしたら、自分が見てある程度楽しいって思う事。そうじゃなきゃちょっと嫌だなっていうのはある。そうそう、最近昼の部だけど13才のドラマーが出てさ(笑)うまかったー。 アッキー(藤田):お父さんドラマーですか? 二位:いや、普通の人みたい。 アッキー:13才のドラマーを採用してるバンドか? 二位:2人組なんだけどね。すごいよね! そういえば昨日出た騒音寺が、ツアー行ったときに8歳のギターリストと対バンだったんだって! 8歳っていうだけで(笑)。 二位:みんなの出身は? クボ:兵庫 ツヨシ:埼玉 クボ:僕と山ちゃんは最初から友達で。ツヨシは、僕がGOING UNDER GROUNDと対バンしたときに、ツヨシがGOING UNDER GROUNDの同級生だったんです。 ツヨシ:地元では自分たちでライブハウス貸し切ってイベントをやってました。その後クボくんの弾き語りソロ観に行って、打ち上げで、俺ベース弾けるんだよね、みたいな感じで喋って。俺が入ったらイケルぜみたいな。 二位:クボくんを知ってて? クボ:観ていいなっと思ってCD買ってから。俺自身はすぐに良いプレイができると思ってたんだけど、やってみたらあんまりできなかったっていう(笑) 二位:さてサポートギターやってるアッキーくんですが、Queでいくつのバンド演りました? アッキー:もしかしたら2ケタかもね(笑)。だけど今回Queがもの凄く久しぶりで、演ってて浮き足立ってる感じがしましたね。親戚の家に久し振りに来たみたいな。ちょっと恥ずかしいなっていう(笑)。 僕がメレンゲに加入する前、用事があってQueに来たときに少し見たことがあったんです。すごいお客さんが入ってるな~、誰かなーって。お客さんが沢山いるなか、その向こうにメンバーの顔がポコンポコン出てるだよね(笑)。割りとスローなテンポなのにものすごい大きい(背が)人たちが歌ってんだなって(笑)。 クボ:大きいとテンポ速いんすか? 二位:ラモーンズのイメージ? みんなのアッキーやキーボードのミナちゃん(皆川)に対するイメージは? クボ:アッキーさんは曲を理解してくれてるし、どうしたいとか聞いてくれるんで凄く演りやすくて、今は欠かせないですね。キーボードの皆川さんは、最初レコーディングで出会ったんですけど、そっから友達的に仲良くなっちゃって、演ってよみたいな。意外と皆川さんの趣味がメレンゲにあってて。それが有り難かったですね。キーボードってやっぱり、いないじゃないですか。気が合ってプレイがしっかりしてる人って本当いないですから。 ツヨシ:特殊なキーボーディストですから。 アッキー:いわゆるプレイヤー的な人とシンセ使いの人は意外と同居しないですよね。 クボ:バンドサウンドにシンセで入れていけるっていうのは、すごいなって。 二位:皆川くんが忙しい理由だね。 二位:今後のリリースなどは? クボ:今ちょうどレコーディングやろうって言い出してて。年内か年明け位にアルバム出せたらいいなって、計画ですけど。曲が去年は出来なくて。 二位:曲が出来る時と出来ない時って、何かが違うの? クボ:メジャーに行ったじゃないですか。メジャーって仕事でやっていかなきゃいけないから、最初どうやったらいいのかっていうのは分からなくなりますね。売れるっていうのを意識するのか、メレンゲらしさで増やしていくのか…。去年は他の売れてる音楽を聴いてみても、いいと思えなかったんです。これは俺には作れないなーって。それで迷いましたね。 二位:ファン心理としたら、メレンゲらしさ絶対維持を望むんじゃないかな。でも新規開拓の部分も…。 クボ:たぶんどのバンドも絶対抱えてるんでしょうね。 二位:大きくなればなるほど感じるのかな。でもブッキングも似たようなとこありますよ。この組み合わせ一回やったしなー。この対バン似合わないんだけど観たいなーとか。それをお客さん理解してくれるのかな~とか。 クボ:そうですよね~。僕らは変にポップなのをやるのだけはすごく嫌で、逆に、そしたら今まで下北でやってきたものに戻れなくなるっていうとこもあったりして。色々話し合って、とりあえず僕らの良さを出していこう、出来るまでやってみようって。 二位:ということは、次は相当楽しみですね~。 クボ:そうですね! 二位:実験も踏まえて、メレンゲらしさも失わずに。是非そんな活動をあと30年くらい! 一同:(笑) ツヨシ:僕ら還暦っすね! クボ:とりあえず若いバンドには負けたくないからね。それがいちばん強いですね。 二位:やっぱ負けん気だね。今年の大晦日オファーするんで、ぜひ!前向きにご検討お願いします(笑)。最後に今月(7月)が第1回だったんだけど全部で3回ありますね。一般的過ぎる質問ですが、抱負を! クボ:8月は皆川さん抜きでロックバージョンでやろうって予定なんですけど。ちょっと毛色変えて演ろうかなと。3ヶ月の中で、好みがわかれるような。 二位:楽しみですね~見逃せませんね~。今日はどうも有り難うございました。次回もよろしくお願いします! 皆:おつかれさまでした~! …といいながら話は朝4:30まで続き、インタビューには参加しなかった、皆川君を中心に完全男子オンリーの打ち上げは、宇宙から人間の核心までにわたる、深くてくだらないけど、タメになる雑学満載、それでいて大爆笑ののまま朝日を迎えたのでした。 2008/8/30(SAT)
"三ヶ月連続ワンマンライブ 「猪鹿蝶 ino-shika-chou」" メレンゲ open 18:00 start 18:30/adv \3,000 ぴあ[289-020]・ローソン[74884]・イープラス=発売中! ※CLUB Queでの店頭販売はありません。 |