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騒音寺
メンバー:なべ(Vo),岡裕治(Gu),タム(Gu),こーへー(Ba),サウザー(Dr)
» http://www.so-on-g.com/
騒音寺
    ロックは出尽くした!? 彼らを見る限りその言葉はウソだ。
    なぜなら京都在住の騒音寺がCLUB Queで3デイズを敢行するからだ。1994年結成。つまりCLUB Que開店と同じ時期に結成。けど暫く風は吹かなかったらしい。05年、「不良少年の口笛」を出したあたりから、俄かに周囲が騒がしくなる。CLUB Queに登場しだしたのもそのあたり。 サウンドはシンプルで、サンハウス、頭脳警察、ザ・ルースターズ、ローザ・ルクセンブルグあたりに興味がある本物のロック好きならば、ストレートに進入してこられるんじゃないかな。 その詩の世界は、かつてもこれからも絶対にないと思ってしまうほどで、普遍なロックの世界をひっくり返すほどの皮肉とユーモアを巧みにミックスしたセンスは、なべ独特のもの。肉体的なサウンドの中に絶妙な文学の世界を築いているのが物凄く刺激的。騒音寺以前、彼はギタリストとしてキャリアを積み、Vo不在時に仮で歌っていたのが今に繋がるというから、バンドとは…人生とは分からないものです。 1曲ごとに極端に色づけられたテーマは、ダニ、ブルドッグ、ニグロなど、今時あんまり目にしないものなんだけど、誰もが絶対に知っているし、インパクトが強すぎる長身に派手な豹柄のジャンプスーツ。ミックジャガーより厚い唇。他のメンバーとのコントラストも独特。偶然なのか考え抜いたのか…そんなことはどうでもいいけど、70年代のB級ヤクザ映画、80年代の混沌としたロック、そんな中から飛び出てきたようなイメージの男達が合体して2010年現在、ぐるぐる回る都会のジャングルで、爆走D51ロックンロールのパワーを、惜しげもなく観に来た奴らに分けてくれる。 去年発売した『赤のビート』で決定的な存在感を提示し、2年連続ツアーファイナルを渋谷クラブクアトロでワンマンライブを飾るという絶妙の展開。そしてこの3デイズ+2オールナイト。 過剰サービスも派手なプロモーションもない、生粋のロックンロールバンド騒音寺が俄然沸騰してきた。

    Q:騒音寺の4人にインタビュー! 岡裕治くん欠席のため4人です(笑)
    なべ:マジで行方不明!(笑)

    Q:まずはサウザーくんの好きな酒は~?
    サウザー:フォアローゼスの白。

    Q:去年の年末クアトロワンマンはどうでしたか?
    こーへー:お客さんに大変感謝!さらに良いステージを作るぜ!
    なべ:2009年の騒音寺の集大成のステージ、ロングツアー最終日のライブはいつもエネルギーを出し尽くすので自分には特に何も残らないし感慨深いこともないなあ。頭脳警察のPANTAが一曲歌いに来てくれたが、つくづく音楽を続けてきて良かったと思う瞬間だった。ステージ上のPANTAの兵士のような後ろ姿は一生忘れない。こういう凄い出来事があるからロックはやめられない。
    タム:一回目よりは落ち着いてプレイできたと思う。あとは、PANTAさんの存在感はやっぱりスゴかった。
    サウザー:お客さん、みなさんに感謝。良いとこも悪いとこも出し切った。

    Q:ギタリストから歌い手に変わる間際の葛藤なんかを聞けたら。
    なべ:葛藤はまったく無かったな。嬉しくて仕方なかった。当時はほとんどのバンドがギターボーカルスタイルの4ピースバンドだったから、そっから早く脱け出したかった。ギターはすごく練習したけど目指すギタリストもいなかったし、憧れるのはシンガーばっかりで。声を作ったり、独自の節回しを作るのには苦労したけど。「歌うだけってしんどくないの?」ってよく聞かれるけど、ギターボーカルってその100倍しんどいで。歌い終わったら、ハイ、次ソロねって。ようあんなことやってたなと思う。俺がもう二度とやりたくと思うことは、受験と女の両親に会うこと、それとギターボーカルやな。

    Q:以前とくらべてお客さんに変化はある?
    なべ:ものすごく明るい人たちが集まるようになった。宴会みたいで楽しいで。ブルースロックをメインでやってた時とはやっぱり違うなあ。あの頃はもっとダークネスなお客さんが多かったし、世間から疎外されたような人やタチの悪い酔っぱらいも多かった。もう一回、得意の濃い目のブルースばっかりやって、ダークネスな奴ばっかりQueに集めようか。ワハハハ。

    Q:京都人を客観的に語ってください。
    サウザー:京都人~、人の悪口をネタに酒を飲む。しかし意外と腹黒くない。
    タム:良くも悪くもマイペース。
    なべ:石橋を叩いて渡る。男に多し。「嵐が丘」みたいな春先の気候がそうさせているんじゃないか。あと、京都人は腹黒いってよく言うけど、そんなことないで。おじいとかおばあは知らんけど。

    Q:京都の観光名所では無い凄い場所を知ってたら教えてください、その理由も教えて欲しいです。
    こーへー:鴨川沿いをフラフラするのは良いです。京都人は京都を好きですね、やたら。
    なべ:ライブハウス拾得。居酒屋にステージがある感じ。京都ならではの店の風情。座敷あり。日本酒が徳利で出てきたりして。俺、昔「二グロの血」ていうハードなナンバーやってる最中に最前のテーブルで定食食ってるやつ見たことあるで。うまいか? 京都の原風景としては秋の夕暮れの京大西部講堂もええな。前広場から建物見てるだけで不思議と胸がいっぱいになる。
    タム:京都の名所はなべ邸。音楽資料館だから。

    Q:東京の凄いところと、ムカつくところを。
    こーへー:ビルが高い、物価が高い。
    サウザー:凄いのは素直なお客さんの反応か。むかつくのは高速料金所のおっさん。嘘を教えやがる。
    なべ:むかつくことは無し。みんな親切だし。人込みの中歩いてわかったけど、あんだけ人いるのに東京の人たち静かやなあ。大阪なんかめっちゃうるさいで。みんなしゃべりながら歩いとる。声もでかいし。
    タム:何事においても中心であるところが凄いし、むかつく。
    なべ:オカが東京のカフェで金払ったのに「代金まだですが…」と店員に言われてぶちきれているのを見たことがある。「これだから東京は…!」と言っていたが、何処の土地でもそれは一緒やろ。南大阪のディープな町の出身だからなあ、あいつは。

    Q:タムにとってなべの凄いところは?
    タム:詞のセンス。「ロック」という枠からずれることなく、「ロック」を知らない人にまで響き渡る可能性のある詞を書くこと。勘弁して欲しいところは、車内BGMで島崎和歌子をかけること。

    Q:こーへーくんに質問。ツアー先でリハと本番の間は何をしていますか?
    こーへー:イメトレです。

    Q:ナベとか俺の世代(40代)、ガキのころ卑屈だったのに、年取るごとに愉快になっていく人が多いと思うけど、何故だろ?
    なべ:だってめっちゃ抑圧されてたもん。あれするなこれするなって。まだ古い軍隊式の考えみたいなものが世の中の空気で流れてた。あいつらが引退するのと俺らが大人になったのがちょうどクロスオーバーした時代。子供の頃の抑圧からの反動は恐いで。そら一気にフリーになった気がしたもん。おかげで、人生は楽しまなきゃって人一倍思うようになったけどな。我慢強さといういいオマケもついたけど、あの時代には感謝はしとらん。当時は今みたいに簡単にバンドなんてできなかった。バンドやってるなんていったら神みたいなもんや。今でも俺の中には音楽やバンドに対するそういう子供みたいな憧れがある。だから俺は、売れようが売れまいが長年続けられてるんとちゃうか。

    Q:今まで一番勉強したものって何?
    タム:全てにおいて勉強不足です。スミマセン。
    なべ:中古レコード。それだけ。オカは某有名大学の理工学部を出たくらいだから理数系の勉強は相当したものと思われるが…。
    こーへー:毒物劇物取扱者という資格をとった時の勉強。役立ったことはないですが…。
    サウザー:お酒の飲み方。未だ勉強中。

    Q:車買うとしたら何選ぶ?
    サウザー:型遅れのクラウン。
    こーへい:電気自動車。
    なべ:車はいらん。興味なし。馬鹿でかいアメリカンのバイク欲しいな。イージーライダーみたいなやつ。いつかツーリング行こうってよくタムとしゃべっとる。
    タム:車買うならキャデラック?
    なべ:「オカが電動車椅子欲しいなあ…」と以前つぶやいたのを聞いたことがあるぞ。

    Q:カッコイイのに人気が出ないバンドに何か一言。
    なべ:そんなにかっこいいならツアーに出ろ。話はそこからや。

    Q:ライブ当日停電になったらどうする?
    サウザー:ライブ当日停電~? なんとかなるでしょ。
    こーへー:ろうそくで生音でやりますか!
    タム:「バカヤロー!!」と叫んで帰る。
    なべ:岡はニヤニヤしながら「あ~あ」とか言うで、絶対。めっちゃ嬉しいんちゃうか? 岡のトークイベントに切り替えよう。停電になれ!

    なべ:とにかく3月の3デイズよろしく! 楽しみで仕方がないのだ!!

    インタビュー:二位徳裕(CLUB Que)
    "騒音寺・R&R博徒三番勝負!"
    騒音寺 -3days-
    open 18:30/start 19:00 adv \2,500/door \3,000/通し券 \6,000 [1D別]
    ※通し券はCLUB Que店頭販売のみの取り扱いです。

    2009/3/20(SAT)
    「R&R死闘編!」 騒音寺/THE NEATBEATS
    チケットぴあ[347-656]・ローソンチケット[75636]・イープラス=発売中
    2009/3/21(SUN)
    「R&R暴走編!」 騒音寺/JAPAN-狂撃-SPECIAL
    チケットぴあ[347-660]・ローソンチケット[75641]・イープラス=発売中
    2009/3/22(HOL)
    「R&R炎上編!」 騒音寺/片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ
    チケットぴあ[347-664]・ローソンチケット[75643]・イープラス=発売中

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