ベース、ギター、ドラムで構成され、それぞれの個性と感覚をぶつけ合い融合させ、一目置かれる存在となったインストバンドunkie。この3人がバンドを組むきっかけとなったのは、とあるバンドのサポートでの出会いらしく、偶然にも一緒にやってみようという雰囲気がお互いにあったらしい。｢俺とTOKIEさんには明確なビジョンがそれぞれ近いものであったと思う。｣と話す青木（Gu）。それに対し、｢気付いたらそうなってた。｣と城戸（Dr）。偶然というよりも、必然的に3人が引き合いunkieがうまれた感じを受ける。曲の構成を持ってくるのは青木からでセッション形式により構築する。｢青木さんが構築してきたリズムパターンは面白いんですよね、ドラマーじゃ思いつかないなって。手順とか考えてないですからね。ドラムにうるさいんですよ。でも、ドラムにうるさい人っていいですよ。｣と城戸。お互いの良さを出しつつも、自分の色も出して組み立てる作業に意見のぶつかり合いもあるが刺激になるという。曲を作る過程が家を建てるようであり、設計図を描く青木、それを基に土台を構築していく城戸、家の中のレイアウトをTOKIEが行うという感じで、ひとつの作品が生まれている感じだろう。一人一人の役割があるにしても、その中で出来ること、出来ないことの話し合いもあるだろうが、妥協せずいいところをお互い汲み取って作り上げる、職人らしさも伺える。インストバンドは当初からの予定だったのかと聞くと、｢強力なメンバーが揃ってしまって、それに見合うボーカルがいるかと考えた時にいなくて、初めのライブに向けて合わせた時に、そこにビジョンを合わせていたからボーカルの隙間を埋めようという曲作りになって。入れようかと考えたこともあったけど。｣と青木。3人が音だけで勝負できる曲を作りあげるのを極めたいというものが強いのだ。メッセージがあると伝わりやすいが、説明すると難しいインストに対してのことに触れると、｢僕らは曲のタイトルも一言だったりするんですけど、それが想像力の鍵のひとつであって欲しくて、メッセージだとすべてがそこにあるじゃないですか。あなたの想像力次第ですということを届けたい。すべての答えを出したくないというのが好きなんです。｣との答えに、unkieのすべてが含まれている。映像や絵のように、そこから何かを感じとって各々が様々な受けとり方をして欲しいということなのだ。それによって色んな世界感が広がる楽しさを求めているように思える。音を聴き、身体で体感し、映像を思い浮かばせて見せるバンドがunkieなのだろう。自主的な活動にシフトするunkieだが、12月のライブについての意気込みには、「一言で言えば、新生unkieとでも言いましょうか。今は迷いもなく、演奏も曲も今という状態で振り返らず、邁進してそれを皆さんに見せられたら。死ぬ気でやります！」との意気込み。その言葉には嘘がないと思う。インストバンドとして確実な地位を築き上げているunke。これからまた初心に戻る気持ちで挑むのだが、その世界感は広がりを見せていることは間違いない。12/24のクリスマスイブでのライブでは、まさに想像力をかき立ててくれる思いもよらないクリスマスプレゼントとして脳裏に焼き付けてくれるだろう。この日のサンタクロースはunkieですよ！
2010/12/24(FRI)
"クリスマスツリー爆騨！"
unkie／GHEEE／Lillies and Remains
open 18:30／start 19:00 adv \2,800／door \3,000
チケットぴあ[124-850]・ローソンチケット[75179]・イープラス・Que店頭 発売中！
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