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[Champagne]
メンバー:川上洋平(Vo,Gu),磯部寛之(Ba),白井眞輝(Gu),庄村聡泰(Dr)
» http://champagne.vc//
THE COLLECTORS
    今回は2月26日のGettinng Better15周年のイベントに出演する、今最も勢いを感じさせるバンド[Champagne]の特集。2010年の12月27日に行われたRX-NIGHTではトリを飾り、今の彼らを象徴するかのようなライブで多くの人を魅了した。そんな彼らは「最高に楽しかった!」と振り返る。レーベル仲間のバンドが出演するにあたり、初めて対バンするバンドとは違い、何度も観られ比べられるプレッシャーに演るまでは緊張していたとのことだが、ステージに立ってしまえば結局は関係なく楽しめたという。出番前の待ち時間も観客として楽しみ、本番準備も忘れていたくらいなのだから気負いはその頃から無かったのだろう。本当に楽しんでいたのだ。バンドの結成は大学からだそうだが、川上洋平(Vo,Gu)は幼い頃、中近東の国シリアに住んでいて、小学生の時に日本に帰ったらロックバンドをやろうと決心し、その時点で[Champagne]というバンド名も決めていたというのだから驚きだ。彼の歌詞やメロディー、日本語と英語の使い方に独特なものを感じるのはその影響があるからだろうか。バンドのルーツにいたっては、4人とも聴いていた音楽が様々だという発言に、ある意味納得してしまう程のレンジの広さを感じるアレンジなのだが、それを一つにまとめ作り上げている。それぞれの思考がせめぎ合いながらも、お互いの信頼を汲み上げ形にしている印象。原曲を持ってくるのは川上。セッションに近い形で曲作りに取りかかるので、かなり時間がかかるとのこと。「皆が自分のバンドだと思っている」という意識が、妥協せずぶつかり合い生命力の強い曲が生まれているのだ。他のどんなロックバンドとでも太刀打ちできそうなイメージがあるのだが、本人たちもそこには自信を待っている。そして「驚かせよう」ということに拘わっているそうだ。こうくるだろうという期待にあえて応えずお客さんに聴かせる。あえて裏切った形で盛り上がりの反応を見るのがLIVE感に繋がっているらしい。そしてそうゆう言葉をさらりと言ってのける凄さを感じてしまう。バンド結成から今を振り返ってもらったが、9年間は思考錯誤の連続だったらしく、上手い活動をしていたとは言えない。3年間路上ライブを行っていたこともあるそうで、悪く言えば世間知らず、よく言えばきっちり内側を向いて自分たちの音楽を突き詰めるということで、他にない特殊な進化をしたバンドなんだろう。だけどこれも通常は進化も変化もせずに腐っていくパターン。彼らの天才たる面が、選んだ独自の方法なのだ。「自分たちとしては突き進んでいたとは思っていたんだけど、そうじゃなかった。だけど結果的にはその8、9年を意味のあるプラプラだったかな」と語る。そして今後の彼らの抱負を聞かせてもらうと「目指しているのはもう昔から世界一のバンドになること。来年というより再来年でも50年でも叶うまで、50年位先までの抱負になるかな」と言う川上にメンバー全員がうなずき、そして50年後の自分たちを想像して話し始める彼ら。夢を見ることは誰でもできてたやすいこと。ただその夢を実現に向けて行動し突き進んでいくことは容易ではない。うまくいかない事も多いし、逆に思い通りにいくこともある。それには常に自分に自信と責任を持ち続けることなんだろうと思う。夢というよりかはイメージを持ち続けることなのかも。この話を聞いて、彼らは本当に成し遂げてしまうのではないかと思った。その変化を是非皆さんも共にして欲しい。そして、今後の活動に注目です!

    CLUB Que 原:それでは、宜しくお願いします。

    ch:宜しくお願いします!!

    CLUB Que 二位:暮れのRX-NIGHTお疲れ様でした!

    ch:お疲れ様でした!!

    二位:RX-NIGHTオオトリだったね。その時の気分はいかがなものだったでしょうか?

    川上(Vo,Gt):最高の一言です!

    白井(Gt):最高ですね。

    庄村(Dr):楽しかったな。

    磯部(Ba):ぶっちゃけると、個人的には、演る前までは緊張してたんですけどね。いろいろいいライブを演っていたし。

    庄村:特に知っている仲の人達というか、普段良く観てくれている人だから、初めて対バンするバンドの人達よりも、よりシビアな目で観られているんだろうなと。

    二位:なるほど。そういうプレッシャーか。そうだよね。

    磯部:でも、結局はあまり関係なかったかなと。

    二位:演ってみればより演りやすかったと…。でも、待ち時間はすごく長かったんじゃない?

    白井:皆がいいライブをしていたから、そんなに気にはならなかったかな。

    二位:待ちは、意外とフェスとかで慣れているのかな。

    川上:そうですね。待ち時間という感じでもなく、普通にお客さんとして楽しんでいた面も確実にあるので。

    二位:なるほど。

    磯部:そういった意味では、結構フェスとかに似ているかも。

    川上:だから前のバンドさんが終わって 「あっ、ウチらが次だ」って。

    磯部:ギリギリまで観てしまって、着替えるのを忘れていたもんね(笑)

    二位:そうなんだ(笑) 話をバンドに戻してしまうんだけど、結成のいきさつってどうだったんでしょう?

    川上:僕が2001年に大学へ入学して結成しました。まずはベースの彼が入って、ギターが入って、ドラムが最近入ったという形になりますね。いきさつについて話すとちょっと長くなるんですけど、小学校6年生の時からなんです。僕がシリアっていう国にいた頃ですね。

    二位:えっ!? シリア?

    川上:中近東の国なんですけど。その時に、日本に帰ったらロックバンドをやろうと思ってて。

    二位:えっ!小学生の時に?

    川上:はい。もうその時から [Champagne] ってバンド名は決まってました。

    二位:もう名前を決めてたの?

    川上:決めてたんです。帰ってきたら絶対にやろうと思って。

    二位:あら、それはすごいね! ところでシリアにはロックの情報みたいなものはあったの?

    川上:実際ほとんど無かったんです。中近東の国には、まずCD屋さんが無くて。西洋の文化を取り入れたらダメっていう所なんですね。だから、あるのは衛星放送のMTVだとかのヨーロッパから入ってくる番組とかで、ロックやヒップホップを聴いてましたね。違法ではないですよ。

    二位:楽器は?

    川上:ありますよ。ギターもありますし。最初に触った楽器はクラシックギターでしたね。

    二位:エレキギターを使ったバンドとかはいないよね?

    川上:いないですね。使ってはいるんでしょうけど、ロックバンドっていうのはいなかったと思いますね。

    二位:いずれ日本に帰ることを考えて、日本の文化ってどんなものだろうっていうイメージはしてた?

    川上:日本にいた姉が、ちょくちょくCDとかを送ってくれていたので、日本の音楽も多少は分かってはいたんですけど。ミスチルが入っていたりとかで。ただ、いまいちどういう流れなのかなって言うのは分かっていませんでしたね。

    二位:へ~。産まれたのは日本なの?

    川上:日本です。小学校3年生から向こうに行ったので。ちょうど物心が付くくらいですね。

    二位:言葉は?

    川上:最初は日本語だったんですけど、向こうではアメリカンスクールだったんで英語で喋っていましたね。

    二位:それが歌詞に貢献していると言えるよね。

    川上:う~ん。でも忘れてきてますからね(笑)。俺の発音って、中近東訛りなんですよ。アメリカとかのネイティブスピークではないんですよ。

    二位:へ~。俺には全然分からないけどね(笑) だからかな、日本語の部分と英語の部分の使い方がちょっと独特だもんね。こういうような歌詞の住み分け方は、普通にはなかなか出ないような気がするね。

    川上:よく言われますね。

    =============

    二位:みんなはどんな音楽を聴いてたんですか?

    磯部:聴いてた音楽ですか? 俺はもともと吹奏楽をやっていたんですよ。アメリカにいた時に。このバンドに入る前までは、バンドっていうものをあまりやったことが無かったんです。それこそ、ボーイズⅡメンだったりとか。吹奏楽とはまたちょっと違いますけど、ケニー・ジーとか、そういうサックスプレーヤーか、もしくは音楽聴くとしてもハモリ系というか。バラードチックなアコースティックのしんみり系をよく聴いてました。

    白井:僕の入りは、高校1年生くらいでブランキー・ジェット・シティーなんですよね。でも、その前からギターは一応やっていたんですよ。中学の先生がアコギを弾いていて、その影響で始めたんですけど。別にコレといって好きなバンドとかはいなくて、その人の影響でビートルズやクラプトンは聴いていました。それこそ日本ではSHOGUNとかゴダイゴとか。

    二位:すごいな。それじゃあ俺ら世代だね(笑)

    白井:だけどそこは、別に演っていたから聴いてたっていうだけなんで。本当に衝撃を受けたのはブランキー・ジェット・シティーなんですよ。なんじゃこりゃっていう感じで。こんな人達がいるんだっていう衝撃を受けて。あとは、レッチリですね。高校卒業したくらいから聴き始めて。でもその頃は、ベースをやっていたんですよね。このバンドに入るまではベーシストだったんです。加入してからギターに転向したんです。

    二位:珍しいパターンですなぁ。

    白井:ギターを辞めたのは友達に上手い奴がいたからって話で。こいつには勝てないけど、一緒にバンドを組むんだったら俺がベースをやろうかな、という感じだったんですよね。

    二位:ドラマーの庄村君は?

    庄村:僕は本当に節操無しで、デスメタル、ジャズ、テクノも聴きますね。年代で言えば1950年代から2010年までなんですけどね。もの凄く掻い摘んで言うと、ルナシーに出会ってからビジュアル系、高校1年生の時にアット・ザ・ドライブインに出会って洋楽、浪人生の時に中古CD屋の変な店長に出会ってから、いわゆるロックと呼ばれるもの以外の音楽をいろいろ聴くようになって、自分でバンドをやるようになってから日本のバンドもすごく聴くようになりました。

    二位:ドラマーとして気になるプレイヤーは?

    庄村:ドラマーとしては日本ですと、LOSTAGEの岩城さん、KING BROTHERSのタイチさんがめちゃめちゃ好きです。

    川上:あー、カッコいいね。

    庄村:タイチさんとかは、ジョン・ボーナム直系な感じというか。あと海外だと、フーファイターズのテイラー・ホーキンスとか、ポリスのスチュアート・コープラントですとか。

    二位:多岐に渡りますな~。

    庄村:割と聴いているものがグチャグチャなんで。

    二位:想像した通りルーツはめちゃくちゃ幅広いです(笑) これで曲をアレンジしていくと、絶対にメンバー間で、せめぎ合いになると思うんだけど、そこら辺はどう対処していくの?

    川上:ネタを作ってくるのは僕で、それが根本にあって、そこからアレンジしていくんですよ。もちろん皆が持ってるものはバラバラなんですけど、それが上手い具合にはまったりするんですよね。それは何でかと言うと、多分バンドを結成した時に皆に言ったのが 「このバンドは俺のものだけど、他の皆も自分のものだと思って欲しい」って言ったんです。だから 、「ワンマンバンドにはならないんだな、自分のアレンジをプッシュしてもいいんだな」と皆は思ってくれていると思うんです。だからと言っても、そのアレンジで他のメンバーがしっくりきていないなら駄目だって言えるんで、アレンジには本当に時間が掛かるんですよ。

    二位:だよね~。かかりそうな音楽演ってるもんね。そこが良いんだよね~。

    川上:だからその説得力っていう意味では、皆すごく強いと思うんです。他のメンバーをうならせるというか。

    二位:ブッキングという立場からこのバンドを観た時に、どんなロックバンドでも対バン出来る、太刀打ち出来る気がするんだよね。

    川上:そうですね。デビューする前に武者修行ツアーを3ヶ月間やったんですよ。最初はメロコアバンドとかと。あまりそのジャンルは知らなかったんですけど、最後までやり遂げて盛り上げる事が出来たから、どんなバンドでも俺たちは出来るんだなって、その時に確認できましたね。

    二位:〔Champagne〕の出す音は、詰め込み過ぎてなくて抜けている感じだし、歪ませ過ぎず、リズムもしっかりしているっていう印象ですね。具体的に、人に言えるような音作りのコンセプトって持ってるのかな?

    川上:コンセプトは無いんですよ。具体的には、毎回変わるんですけど。とりあえず、驚かせようかと。

    二位:驚かせる?

    川上:例えば、「ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダンッ」ってくるのは、数字からして分かると思うんですけど、それをあえてやらない。聴いている人を引かせるっていうんですかね。

    二位:あ~、最後の「ダンッ」がくると思いきや、その音を弾かないとういうことね。

    川上:その時のステージから観たお客さんの引きようの方が、その場が盛り上がるのと同じくらい楽しかったりするんですよ。聴いている人を裏切るっていう行為がウチらは好きで、だから結構変なリズムがあったり、決めがあったりとかするんですよ。それは、ウチら自身が飽きないように作ってたりしているので。

    二位:なるほど最初は意表を突かれて、ついていけなくても、好きになって覚えてもう一度ライブに来たら、お客としても到達感あるもんね。話変わるけど、最初にバンドを組んだ時って、お客さんの人数は当然少ないじゃない。その期間はどれくらいだったの?

    磯部:全然いなかったですよ。2人とかね…。期間は9年間ですね。

    二位:え~っ!! 

    川上:2001年から2009年の10月まで、マックスは50人くらいですよね。

    二位:へー、頑張っても?

    白井:そこに友達入れたりだとかね。

    磯部:まぁ、80人から100人くらい呼んで、皆で凄い乾杯をした覚えがありますね。

    川上:そういう感じでしたね。だから、純粋にファンだっていう人は30人~50人くらい。

    二位:でも、そんな中でお客さんを想定して曲を作っているような感じがするんだけど。

    磯部:お客さんを想定しては、いないんじゃないですか。

    二位:想定してない?

    川上:いや、というか、自分たちがまずお客さんだっていう。昔はお客さんに対して変な意識を持って作ってたんですけど、途中から自分たちがまず楽しもうと。お客さんよりもまず自分達がと。そういう意味では、自分達と感覚が似ているお客さんを想定はしていたと思うんですけど。

    二位:自分たちがお客さんだったら、どう楽しむんだろうってことかな?

    川上:自分が聴いて「この曲ならお金払うけど」っていう音楽を作っていこうと思ったんですね。

    磯部:なんか変な時期もあって、3年間くらい路上ライブをやってたんですけど。

    二位:バンド編成で? どこらへんで演ってたの?

    磯部:バンドでやってましたね。場所は代々木公園です。それを毎週演ってて、路上ライブでいかにお客さんを集められるかっていうことを考えてたんですよ。これは個人的な意見なんですけど、その時が一番お客さん目線になってしまったかなと。どうやって受け入れてもらえるかっていう事を考えてた時期でしたね。でも、それはそれで必要な部分だったのかなと今は思うんですけどね。

    二位:なるほどね。

    磯部:でも、2、3年前くらいかな。バンドの新年会で洋平が、やっぱりこれはちょっと違うよねって感じで言ってきて。俺らが本当にやりたい事、すなわち洋平が言ったように「自分達が客で観た時に、いいなと本当に思えるものを作ろうよ」っていう形にバンドが段々となってきたんです。そこから生まれたのが「For Freedom」とか、そのあたりの曲なんです。

    二位:なるほど。話は戻るけど、大学は東京の大学だっけ?

    川上:そうですね。

    二位:じゃあ、もうはなから東京で活動していて8、9年?

    川上:そうですね。プラプラしてました。

    磯部:自分達としては突き進んでいたつもりだったんですけど、結果的にみればプラプラとしてましたね。でも、意味のあるものでしたね。

    二位:そうだよね。意味はあるってことだよね。どういう感じから曲を作るのかな。コードからか、リズムから作るのか?

    川上:こうやって話している時でも、メロディーが浮かんできたりするし、ギターを適当に弾いててこれ良いなって時もありますね。骨となる部分というか、一番の基礎的な部分は色んな時に生まれてきますね。

    二位:あまり囚われていないところがいいね。

    磯部:作るのは大変ですけどね。

    二位:実際、大変だと思うよ。こういう絡みのある音楽はね。一時期さ、ストローク中心の4ビートみたいなのがあったじゃない。アレンジしませんみたいな。ギター3本あって、皆同じポジションで同じコード鳴らしてね。分数コードとか絶対無いやつ。

    磯部:そういう曲も昔は実際あったんですよ。

    庄村:路上ライブの時なんかは、そういう時期だったんじゃない。

    磯部:そうだね。[Champagne]の曲の特徴って、今は色々と決めのアレンジとかをやっていますけど、たぶんアコギ1本で演ってもどの曲もいいと思う。メロディーが良いって事だと思っていて。本当に死なない限り大丈夫ですね。

    庄村:あと、音楽理論とかではなく、その時のひらめきやセンスとかを凄く重要視するんですね、洋平の曲って。だから普通にギター、ベース、ドラムからすれば、そんな無茶苦茶なもの出来ないよって思うこともあるんですけど、それを無理やり形にすることで、他のバンドとちょっと違った個性的な曲が出来上がるんでしょうね。主にガイドで出てくるのが、洋平の口ずさむリズムやギターだったりするんで。それがね、指の動き的にはあり得なかったりと。

    白井:まぁ、お前ギター弾けるんだから、自分が弾けよと思うこともある訳ですよ。それは出来ないよと。

    庄村:ベースだってあるんじゃない?

    磯部:いや、全然。俺は基本的に理論が分からないから何でもやるし。でも、難しいのはありますよ。理論的に考えて、これはありえないだろうっていうのは、今まで一度もないし、分からないので。洋平が奇抜なことを言って、反対するのは一番俺が多いと思うんですけどね。前から言っているんですけど、洋平がどうしてもこれをやろうよと言って、俺が反対してても実は何か楽しみなところもあるんですよね。カッコよくなるんじゃないかなと。

    二位:なるほどね。何かわかるな。ルーツがみんな違うから、すぐに溶け合わないけど、音出していくうちに化学反応起こして凄いものに化けるかんじだね。今、持ち曲は何曲くらいあるの?

    川上:曲自体は100曲以上あるんですけど。今、演っているのは路上ライブの時の曲を少しと、最近出来た曲なんです。なんで路上ライブ時代の曲を演ってるかと言うと、お世話になったなという気持ちがあったんですよ。少ない中でも、ちょっとはお客さんを集めてもらった曲だったんで、その曲に陽の目を見せてあげようと思って、シングルにしてあげたりしたんですけど。つまりストックは結構あるんですよ。でも、多分これからはストックはほとんど使わないで新しいもので演っていきたいなと思ってます。お世話になった曲にはもうお礼を言ったので。

    二位:なるほでね。曲も生きているって感じだね。

    川上:そうですね。だから、新しくこれから生まれる曲たちを育てていきたいなと。

    二位:いいですね。夢が広がるね。今バンドを始めようとする人達に、何かアドバイスするとしたら?

    磯部:それは皆、言いたい事が違っていると思いますけど、オチが怖いから先に言っていい? もし後輩が俺に「バンドやりたいんですけど、どうしたらいいですか?」って言われたら、「辞めとけ」って言いますよ。辛いし。めったに成功できない道だから。絶対、普通に就職したほうが人生にとってはプラスかもよって言いますね。ウチらもまだ成功していないし、偉そうな言い方かもしれないですけどね。俺も先輩に相談した時にそう言われて、「あ~」と思った経験を基になんです。

    二位:それでもやりたかったってことだよね?

    磯部:そうなんですよね。それを言われて辞めちゃうようだったら、本当に辞めたほうがいいし。それはそれで道だし、全く悪いことではないじゃないですか。サラリーマンで成功している人も、もちろんいるわけだし。俺だったらそう言うかなって感じですね。それでも続けるんだったら、覚悟して信じて突き進んで行けばいいじゃんと。

    二位:ちょっと~若いバンドって言ったらなんだけど、最高にいい意味で昔堅気な感じがするよね。

    磯部:そういうところがあるのかも。

    川上:どうなんですかね。

    庄村:いや、それはウチらがアラサーだからじゃないですか。

    一同:(笑)

    川上:昔、「就職するかしないか」って言う話をバンドでした時に、就職する道を選んだんです。何でそうしたかって言うと、アルバイトやフリーターしながら音楽をすると、40歳、50歳になった時に、多分デビューを目指せる環境ではないと思ったんですよ。

    二位:デビューを目指せる環境ではないとは?

    川上:就職活動をして就職して、50歳を迎えた場合ちゃんと楽器を買える環境であると思うし、病気をしても有給だとか出るし。だから「50歳迎えてもデビュー目指せるか?」って皆に聞いたんですよ。そしたら、「うん」って言ってくれたんで「じゃあ就職したほうがいいよ」って。バイトしながら目指すと、いつデビューできるか分からないから、50歳、60歳になってもバンドでデビューを目指していけるよねってことで、皆オーケーしたんです。

    二位:なるほどね先に生活の基盤を作るというか、金作って機材なりを揃えてった方が、バリバリ出来るって話だ。

    磯部:その環境が、要は就職した方が単純に保険も効くし、有給も使えるし、給料も安定して貰えるしって事で。

    二位:基盤がしっかりしていないと、やりたい事もやれないって事ではあるか!!

    磯部:そう。他のバンドマンからは「保険なんかかけてるの?」とか言われるけども、そんなの「保険かけて何が悪い」と。人生は選択肢が多い方がいいし。何やっててもどんな事しても、成功する奴はするし、しない奴はしないし。

    庄村:でも、その考え方に至るって事が凄いですよね。だって、バンドをちゃんとやって行こうぜって話になったら、普通は、まず仕事を辞めちゃたりするじゃないですか。

    二位:その方が圧倒的に多いよね。再結成した有名なバンドのドラマーの名台詞「また貧乏になるのか~」というのもあるくらいで(笑)。

    庄村:ただまあ、目先の事よりも本当に40~50歳になってもロックンロールし続けたいっていう事を、予め持っているっていう考えは中々無いなと思って。俺は後から入ったんで、外からの立場なんですが、それは本当に凄いよなって。

    川上:だって、いつデビュー出来るから分からないし。なってなかったら俺、40歳、50歳になってもデモテープ作って送っていると思うもん。

    庄村:だから、その意思があるからこそ、8年、9年の辛い環境の中を戦ってこれたんだと思うんですよ。これからバンドを始める人達には、そういう精神を持てるのかどうかって事じゃないかな。

    川上:まあ、バンド辞めろよって言われても、辞めねぇよって言えるガッツがあるかどうかですよ。

    庄村:40、50歳になってもロックしていられるのかって事ですね。

    川上:デモテープ作れるのかって事ですよ。

    庄村:その精神じゃない、やっぱり。

    磯部:ある意味、それって人に相談して得られるものじゃないからね。だから、結局そこは自分達次第かな。

    庄村:そうだね。ウチらはたまたまこのやり方でうまくいってるからね。

    川上:人によって色々違うからな。

    二位:UKPROJECTとの関係はどこからなんだっけ? 最初に千田(マネージャー)に会ったの?

    川上:いや。実はデモテープを30社くらい送ったんですよ。そしたら、軽部さん(UKP)って方、銀杏BOYSを担当されている方が、たまたま、ポンっと置いてあったデモテープを聴いてくれたみたいなんですよ。それが凄くフィットしたらしく、すぐ千田さんにメールで連絡して下さって。それで、千田さんも気に入って下さって、後日ライブを観させて下さいっていう流れです。ここだけの話なんですけど、僕らUKPって知らなかったんですよ。

    一同:(笑)

    二位:そこも凄いよね。ものすごい勢いで(笑)。知らないってことはダメでも恥ずかしくもないけど、おそらくこの界隈で生息しているバンドの99.9%は知ってるよぉ(笑)。おそらく俺が東京に来た頃の太陽レコードよりは知られてる(笑)。

    川上:無知だったんですよ。色んな事が。

    磯部:ユナイテッド・キングダムだと思ってましたからね。UKPのUKは。名前カッコいいなって(笑)。

    二位:何処のライブハウスで今どんなバンドが活動しているとかも、あまり興味が無いって感じ?

    川上:そうですね。だから本当にそこらへんはダメだったな~と。

    二位:でも、変にちょっと知識が有るよりかは、全然無い方がいいとは思います。

    川上:いや、知ってないと失礼に値しますよ(笑)

    磯部:知識が無いって事は、他のバンドには負けないですよ。

    庄村:その代わりに、自分達の音楽に向き合った時間が、他のバンドより全然長いんだよ。その分。

    二位:そういうことだね。

    磯部:俺は他のバンドの事は分からないから、何も言えないけど。

    庄村:いや、絶対そう。だから強いんだよ。

    磯部:そうか。そうだといいな。

    二位:それは絶対あると思うよ。凄く知っているか、全く知らないか、どっちかがいいんだよ。そこそこの知識っていうのが一番難しいかもね。でも知っていくと段々楽しくなるでしょう?

    川上:ですね。全然分かってなかったからな。ミュージックマンって本があるじゃないですか。あれに書いてある音楽事務所にひたすら送って。

    磯部:マジで片っ端からだよね。30社って言ったけど、100社くらい送ってるよ。手裏剣のようにばら撒いてたからね。

    川上:今でもあるもんね。あの時の封筒がね。

    磯部:まあまあまあ。そこからは、もう行動力プラス運もある。

    二位:行動力だよね。やるって決めてからのね。知識より行動力のバンド大好きです! ところで最初の頃に出ていたライブハウスは?

    磯部:渋谷のエッグマン。そこには毎月出させてもらってて。

    川上:あとは、池袋のLIVE INN ROSAですね。

    磯部:それから渋谷のTAKE OFF 7とか。

    川上:あとは下北沢GARAGE。

    磯部:GARAGEは、本当にサラリーマンやりながら。洋平なんかは、出張帰りの車でそのままスーツで来て、楽屋で着替えてライブですよ。

    川上:岐阜に出張で、そこからだと凄く混むんですよ。やばい間に合わないと。

    磯部:超連携プレーですよ。携帯で電話して今何処にいるか聞いて。もう冷静なんですよね。そういう状況に慣れているから。だからリハは無しにしてもらって、「状況は分かった。機材はもうセッティングしておくから、洋平は帰ってきたら、とりあえず着替えてダイレクトにステージに」ってね。

    二位:大変だったね! そういうのがね、バンドの結束とか強さや個性に繋がりますから。僕も一点集中より、全部全力ってのが好きですよ。ところで、結構ツアーは回ったよね?

    磯部:はい。おかげさまで、ありがとうございます。

    二位:どこらへんが楽しかったですか?

    川上:全部楽しいんですけど、基本的に飯がうまいところが。

    磯部:そうそう(笑)

    白井:青森が良かった!

    川上:青森ね。

    磯部:そうそう!のっけ丼!

    川上:市場でご飯を持って歩いて、好きな刺身をどんどんのっけていって、自分のお好みの海鮮丼を作るんですよ。

    磯部:のっけ丼って言うんですけど。

    川上:最高においしい!

    二位:えっ、どんぶりバイキングみたいなの?

    磯部:そうです。正に。

    庄村:150円でご飯を買って。

    磯部:いや、それ大盛りだから。普通は100円なんです。

    白井:細かい、細かい(笑)

    二位:それに刺身をのっけた分だけ追加で払うんだ。

    庄村:お魚屋さんがバーッと並んでいて。

    川上:市場です!市場!

    庄村:マグロ一切れ100円で並んでたりとか、ウニは200円で売ってたりとかで、それをお好みでのっけていくんですよ。

    二位:沢山のっけていったら2000円になっちゃったみたいな。

    磯部:そうそう、最後の会計の時に。

    庄村:でも、逆に1000円以内に収めることも出来ますし。マグロや海老とか、一般的に人気があるもの以外のものがやっぱり美味しくって。ネタが新鮮なのもあって。

    川上:それは個人的なものでしょ(笑) 俺はトロがうまかったですよ(笑)

    庄村:いや、チャンピオンはブリだったじゃん。

    白井:寒ブリね。

    磯部:安いんですよ、要は。

    二位:育ちも東京なんだっけ、皆は?

    白井:東京です。あ、違うか神奈川です。

    二位:まあ、関東か。

    磯部:俺だけ名古屋です。

    二位:名古屋はうまいものいっぱいあるじゃん。

    磯部:いっぱいあるんですけど、ただアメリカに行く前が小学校5年生までなんです。あんまりグルメを堪能せずに名古屋を離れちゃっているんで。

    庄村:新鮮な美味しさと言うより、名古屋や大阪は何か別ですよね。

    磯部:別だね。名古屋は美味しいんですけど、味が濃くて。

    川上:B級的な匂いがする。

    白井:美味しいんだけどね。

    磯部:そうそう。B級がうまい。

    二位:関西は作ったもの(調理したもの)がうまいって感じだよね。

    川上:あー、ありますね。

    白井:鮮度で言ったら?

    二位:鮮度で言ったら、北と南だよね。

    磯部:ツアー太りってやっぱりあるんですね。初めて経験して分かりましたよ。

    二位:皆言うんだけどさ~、太るくらいじゃないとツアーは耐えられないって言うよね。

    庄村:あー、もう飯しか楽しみが無くなっちゃうってことですかね。

    二位:痩せていく人は、やっぱり体力が続かないみたい。

    庄村:でも、そういう発言が助長させちゃうんでしょうね。

    二位:そういう発言が? なにはともあれ、相応に体型を保たなきゃだね(笑)

    庄村:ご飯大好きだよね、ウチら。

    磯部:本当に大好きだよね。

    二位:ツアーに行ったら暇な時間があると思うけど、どうしてるの? とくにリハ終わりなんか?

    川上:まず目的地に着いたら、着く前から調べあげた場所に、よし遊びに行こうと。

    磯部:大体、ツアーマネージャーの人とかが、結構回っている人がいるじゃないですか。色々と知っているんですよ。ここがいいって言ったら行っちゃいますね。

    川上:そこに糸目は付けないですからね。

    庄村:BIGMAMAと行った高松でも、朝からうどん屋に2軒走って(笑)

    二位:逆にさ、地方から来たバンドに何か食わせてあげようと思ったら、東京は辛いよね。

    川上:そうですよね。

    庄村:ラーメンですかね。どうしても。

    白井:家系とかだったりね。

    磯部:ベタに言って、もんじゃ焼きでしょうね。

    白井:やっぱり二郎だよ。

    川上:二郎は地方に無いの?

    庄村:二郎は無いよ。二郎系って呼ばれているのはあると思うけど。

    磯部:じゃあ、それだ。

    二位:間違って、王将とか行っちゃったりね(笑)

    磯部:王将こそ何処にでもある(笑)

    二位:そうだ、名前の由来を聞くの忘れてました。

    川上:これは二つあってですね。オアシスのシャンペイン・スーパー・ノバっていうのから来ているのと、ウチの親父が飲んでたお酒の名前から。

    二位:親父さんがシャンペンが好きなの?

    川上:いや、そうでもないんですけど、ただあったていうくらいで。Champagneっていうスペルっていうか並びが好きで。

    二位:あの前後につくカッコは? あれ斬新だよね!

    川上:それはいつ付いたんでしょうね(笑) 小学校3年生の時のノートにもうカッコは付いていたんで。

    二位:えー!

    川上:今のロゴとあまり変わらないですよ。

    磯部:あれは目立つためですね。

    二位:いや、まさに。

    磯部:でも、理由は分からないですけどね。結果的には目立つんですよ。

    二位:大事だよ。すごく大事なこと。

    磯部:洋平が死ぬことなく、曲を書いている限り、[Champagne]は大丈夫です。

    二位;それではまとめに入るけど、これからの目標というか、目指すところとは?

    川上:ウチらが目指しているところは昔から決まっていて、世界一のバンドになること。来年というよりかは、叶うまでですね。今年もそうだし、来年も再来年もそうだし。あと50年に向けての豊富かな。

    磯部:いや、本当にそうだよね。グラストンベリー・フェスってあるじゃないですか、イギリスの。あれのヘッドライナーをやります!

    二位:やりますだね。言い切り! オッケー!!

    庄村:50年たったら、ウチら78歳なんですけど。

    白井:全然大丈夫です。

    二位:どうあがいても、それだと絶対に俺は観れないわ(笑)。頼むから、もうちょっと早めに!

    磯部:いやいや(笑) なんとかね。でも、グラストンべリーのヘッドライナーは結構きついんで、50年先とは言いませんけど、50歳までには演りたいですよね。グラストンベリーのヘッドライナーは絶対遣ります![Champagne]は演ります。

    二位:もう、さくっと行ってみようという感じは?

    川上:あります。あります。今この瞬間に行って、とりあえず演らせてもらって、ボコボコになって帰ってきて、反省してまた行くっていう。

    庄村:そのへんの不屈の精神だけは凄い強い。

    磯部:しぶといっすよ。[Champagne]は。

    二位:話変わるけどさ。俺と同い年の奴がニューヨークに行ったんだけど、着いた瞬間に自分のバックを全部電車の中に忘れてしまって、それが後から出てきて良かったなと言う話をしんだけど、間を空けずに、今度はライブハウスでカバンを盗まれてしまって(笑)

    一同:えー!

    二位:さらに、家に帰ったらあらゆる物が壊されていて(笑)、それは何故かと言うと、隣の家が火事だったんだって。消防隊が消化活動をするのに、自分の家から進入して放水したらしくてね。それで驚きなんだけど、アメリカでは何の保障も出ないみたいなんだよね。

    庄村:そうなんですか。泣けてくる。

    磯部:自己責任の国ですからね。

    二位:それで向こうの知り合いに、もう大変だよって話したら、ウェルカム・ニューヨークって言われたんだって(笑)

    一同:(笑) 二位:すごいよね。全然環境が違うもんね。

    磯部:だから何でも裁判になるんですよ。

    二位:まともなライブハウスが無いって言うもんね。機材が揃ってないとか。

    川上:そういうところで、早い段階で鍛えてたいですね。恵まれている国で、ウチらは演らせてもらっているからさ。

    磯部:本当にそうだよ。1、2時間押しは当たり前って言いますからね。

    二位:まぁ、話を戻しますけど、いろいろ見えてきてこれからが楽しみですね。ここから急展開でしょ?

    磯部:そうなるように頑張ります!

    川上:けどいつでも、路上ライブから始められるくらいの気持ちです。

    二位:その魂を持ちつつ、上を目指していく意気込みだね。

    川上:そうですね。

    二位:では、最後にメッセージを!

    川上:[Champagne]が世界一になると言って、笑われたりすると思うんですけど、必ずいつか笑い返してみせますんで、楽しみに待ってて下さい。

    二位:パキっと言える感じがいい! それではこれからも楽しみにしてます!

    磯部:どうぞよろしくお願いします!!ぶっ飛ばしに行きます!

    2011 2/26(SAT)
    "Getting Better ~15th Anniversary Party Tour~ 「festival」"
    [Champagne]/PILLS EMPIRE
    DJ> 片平実(RIJF&CDJ RESIDENT DJ)/神啓文(Free Throw)

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