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ザ・ジェッジジョンソン
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ザ・ジェッジジョンソン
    結成日も経緯も不明。秘密であるというより、実際いつからそうなのか分からないというのが藤戸の話。おそらく自分が生まれた日なんていうのは親から言われて初めて認識するが、自分の記憶に残っているものではない。つまり藤戸は生まれた時からジェッジジョンソンなんだろう。バンドが生まれたての頃は、親元も定まらずライブハウスを転々としては、その奇抜な音楽に嫌悪感を示されることが多かったという。今でこそDJやリズムマシンの導入ベースレスの2ピースなどまで、ごく自然なものになっているけど15年前のライブハウスシーンでは、あまり許されるものではなかった。いえば鎖国状態だったライブハウスシーンのなかで、唯一「凄ければ全部受け入れます」というスタンス、出島的存在のCLUB Queに、当時ドラムレスでマシンサウンドが折り重なるジェッジジョンソンが来航してきたことは自然の流れなんだろう。それ以来彼らはこの場所を基軸に様々なシーンに進出しては、確実に軌跡を残してきた。エレクトロニックな音と生楽器は混じらないと思われがちだけど、YMO然りPOLYSICS、ヒカシューなんかもしっかり混じりあったサウンドなのである。ただしやはりそのセッティングの煩わしさや、使いこなせるミュージシャンが少なかったあの時代にライブハウスが嫌悪感を示したのはわかる気がする。だけど彼らのサウンドを聴けばそれは一目瞭然、そこら辺のオタクなバンドとはわけが違っていたし、エンターテイメントを感じることができた。中性的で無国籍な音楽性はそのまま藤戸のキャラクターと重なって、それまでにないバンドのあり方を提示してきた。それがまるで80年代後期の芝浦界隈のあの刺激的でディープでワイドなカルチャーとリンクしている空気感さえありあのカルチャーを体験した者にとってジェッジは希望の星に見えたのだ。その後さまざまなロックバンドとの競演を果たし、Drに元Gashのタナカジュンを迎えた06年あたりから、バンドのパフォーマンスや印象は格段にグレードを上げて、結果メジャーからのオファーを受けることになったが、誰しもジェッジのメジャー入りは無いだろうと思っていた。その理由は彼らの自由と拘りはメジャーでは出来ないものだと多くの人が思っていたから。が、キングレコードはその門を開いて彼らの存在や思考を受け入れた。思えば70年代から奇抜で社会性をも変えてしまうようなバンドを輩出しているレーベルはキングかもしれない。バンドは成熟期を経て、2010年大きな危機を迎える。主要メンバーの脱退。理由や経緯はいくらでも書くことはできるだろうけど、何が正解でどれが絶対というのはなかなか言い切れないもの。言えるのはCLUB Queはこれからのジェッジも、卒業した中沢大介も池橋壮一も素晴らしいバンドマンだと思うし、ずっと付き合っていくということ。サポートドラマーのタナカジュンはそのまま続行して藤戸の音楽の屋台骨を刻んでいる。そして結果的には去年の11月には新編成でのワンマンを決行することになった。無いようであるのが藤戸の行動力。悩んでるようで辺りかまわずなのも藤戸の魅力。そしてそのアイディアと斬新な音楽を構築する力は誰しも認めるだろうし揺るがないレベルで存在している。その力をもって過去にはQueのステージでプライヴェーツやシーナ&ロケッツとの共演をやっているのだが、少なからずこのロックンロール御大たちの中にもエレクトリックサウンドへの興味があることからのチョイスだったし、ジェッジの中にあるというか藤戸本人も知らないかもしれないロックの信念が融合したものだった。もちろんイベントは凄まじいか化学反応で両枠を刺激していた。バンド活動にとどまらなく楽曲提供やDJとしても幅広く動き出した藤戸。そして新生ジェッジのワンマンが3月6日。まずはこの日に再体験してみよう。
    2011 3/6(SUN)
    "ザ・ジェッジジョンソン ワンマン 「BREAKS TO DOWNER」"
    ザ・ジェッジジョンソン -oneman-
    open 18:00/start 18:30 adv \3,000/door \3,500
    ローソンチケット Lコード[73982]・イープラス・Que店頭 発売中!

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