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20周年記念! 人類史上初の試み！年間2デイズ乱れ撃ち！
“CLUB Que 20th記念 2DAYS series 『OPERATION Que HATACHI』” 
dip+細海魚(Key.) 15日＞ 『HMV GET BACK SESSION independent』 dip 「time acid no cry air」 LIVE dip 
ライブだけでなくCDを買って帰えれば、きみの家でも価値ある音を鳴らしてくれる。dipとしての活動は91年からだが、ヤマジは87年からDIP THE FLAGとして本格的なキャリアをスタートさせているから、すでに27年。その頃から見ている身としてはそこも語りたくなってしまうが、真髄はやっぱりdipになってから。以来スタイルは一貫して変らず、ドロドロ過ぎないサイケ感と味濃くグルーブするリズムに乗せた絶妙なコードカッティング。それに力まず騒がず心地よく耳に残るヴォーカルがたまらない。パンクがあってアンダーグラウンドなシーンがあってそこにニューウェイブが派生して、グランジとかシューゲイザーとかになる前の…時代がリピートする前の研ぎ澄まされたロックだ。 鍵盤やもう1本のギターが入った時期や、謎の脱退、復帰、そして楽器シフト？的な説明しようのない時期もあったけど、基本はヤマジの歌とギター、ナカニシのドラム、そしてナガタのベースで綴られる。 ヤマジに「どうやってその音を出すの？ どんな練習をしているの？」と聞いたとしよう。たぶんちゃんとした答えは返ってこないと思う。おそらく好きだから四六時中ギターを触って、生活のほとんどが音楽で。つまり一般社会人としてはOUT。ワルではないし、バイオレンスも恐怖もないけど…ロックな不良度は高い。 それを現代のシーンにわかる言葉で表現するのはかなり難しいけど、そういう時期を経て彼らだけのサウンドやプレイが、「考えるとか、計画とかじゃない」ところから滲み出てきてしまったのは、間違いないだろう。 彼らは静か動かで言えばジャッジしにくいが、静の部分を感じる。だけど、一種独特のジョークを含んだときの彼の笑顔はまた、たまらなく魅力的だし、超マイペースすぎるけど。全てがdipだからという言葉に置き換えられていく。 映画監督の豊田利晃との交流が深く、彼の映画のサントラに起用されたり、出演した板尾創路がdipのファンになり、彼らのPVに出演するというまさかの出来事もあったり、人脈にもなかなか面白いものがある。 ヤマジは最近よりアクティブになってROOSTERS周りのミュージシャンとのプレイも多い。つまり超一流プレイヤーの殿堂入りを果たしている。本当に素晴らしいギターを奏でるから、そうなるべくしてなったとしか言いようが無いけど。 だけどもアンダーグラウンド感はそのまま。だからこのバンドを徐々に好きになったとしても、嫌いになる事はまずないな。そういう意味ではビートルズに近いものも感じる。実験的な音作りとかから構成していくPOPな面とかは、似て非なるものではないだろうか。 dipは存在しているだけでいいという意見をよく聞くけど、それは少し間違っていると思う。遠回りしながらも媚びることなく、ロックを鳴らし続け進化しているバンドだ。ロックファンは振り落とされないように彼らにしっかりついていけ！ そうすれば永遠にロックが腐る事はない。と言いたい。（文／二位徳裕[CLUB Que]）
2014/6/14(SAT)
“neue welt リリースツアー”（ワンマン） dip+細海魚(Key.) OPEN 18:00／START 18:30 ADV.￥3,500／DOOR.￥4,000 [1D別] Que 16:00～22:00 3/9～ チケットぴあ[226-699]・LAWSON[73339]・e+ 3/9～ 2014/6/15(SUN) 『HMV GET BACK SESSION independent』 dip 「time acid no cry air」 LIVE dip -oneman- OPEN 18:00／START 18:30 ADV.￥3,500／DOOR.￥4,000 [1D別] LAWSON[76010] 4/26～ |
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