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Pickup Artist ピックアップアーティスト

Casablanca

 凄すぎる経歴は今更説明する必要はないであろう3人組だけど、あえて…ですね。
 世界的にも稀なほど長きに渡って女子3ピースバンドnoodlesを引っ張っているVo.GuのYOKO。ドラマーはTHENEATBEATSからRadioCarolineというロックンロール街道をまっしぐらの楠部真也。そして去年の暮れに忘れられない大感動を横浜アリーナでおさめたthe pillowsの山中さわお。
 そう、彼らはベーシストを配さない3ピースバンド。低音部を支える楽器がバスドラに限られてしまうのだけど、物足りなさなんて微塵も感じない。巧みに絡み合う2本のギターワーク。それは懐かしく響く音色や風景を想像させてくれる。分かりやすく感情移入しやすい声。そして衣装やルックスが相まって独特の世界観を醸し出している。
 カサブランカというのは北アフリカのモロッコにある街の名前なんだけど、それより戦時中のアメリカ映画のイメージや、それをモチーフにした沢田研二のヒット曲のイメージを持つ人も多いかもしれないが、その全てを一蹴し完全に3人の世界観を鳴らしている。古き良きアメリカの匂いとミクスチャーしたブリティッシュなサウンドの核に潜むロック愛。それとこの国で生まれた独自のロック。
それに少し妖艶で少しニヒルでいながら、肩の力を抜いたスタンス。大いに楽しむ音楽だと思う、悪戯心も忘れずにちりばめているけど、殆どの人は気品さえ感じるこのバンドに触れた瞬間に気持ちよく昇天するに違いない。
 3人の個性は、これからのロックシーンの勇気にもなるんだろうな。これほどまでにナチュラルに音楽を奏でている人たちがいるのかな?と思うほど、自然に素敵な音があふれ出てきている。音楽をやること以外に道がないというよりは、生命そのものが音楽。特に山中さわおの姿勢は神秘性もあるんだけど日本随一真っすぐ正直にオンガクしているように思う。どこかに諂うこともなく、信じる音楽がそのまま生命。音楽が細胞の隅々まで行き渡っている。彼の行動や発言はもとより、彼の音楽を信じて損することは絶対にない。こんなこと実は有りそうで無いことなんだけど、本当に面白いほど夢と現実を紙一重でリアルに表現してきたからこそできる、まぎれもないロックがまた生まれているのです。このツアー初日がCLUBQue。とても嬉しいですね!お見逃し無く!
[文:CLUB Que 二位徳裕]

公演情報

2020/2/20 [THU]
"Crimson City Tour"

Casablanca/Stico

OPEN 19:00/START 19:30
ADV.¥3,500/DOOR.¥4,000 [1D別]
LivePocket [https://t.livepocket.jp/e/que20200220]

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