ほぼメディアを通さずクチコミとライブ力のみでやってきたバンドといって良いのではないだろうか。「もしかしたら世界を塗り替えるバンドじゃん!」と思いながらも、ライブハウスとしては、これは中途半端にブッキングしてもどうにもできないと思い感じて、かなり極端に…しかし丁寧にスケジューリングしてきたバンド。とにかく八十八ヶ所巡礼は凄い。そして初のソールドアウト…とてもメデタイ。嬉しい。しかしこれを読んで気になったらぜひ観に来てくださいといっても、残念ながら入れない。あらっ…。ということでライブが見れない皆様に11/3に行われた”shimokita round up4”終了直後の彼らからロングインタビューを奪取しました。メディアにほとんど現れない八十八ヶ所巡礼のインタビュー、ぜひともご覧くださいませ。(CLUB Que 二位徳裕)

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二位:ラウンドアップお疲れ様でした!

廣井賢三:ありがとうございました。

二位:当たり前の知ってることから聞きますけどね(笑) えー、結成は2006年なんだっけ?今年5年って事だね。

廣井:5月4日だったと思います。あれ、いつだったかな?

二位:最初は姉妹店のZher the ZOOに出たんだよね。デモテープを持ってきてくれてて、それを聞いてなんかザワザワして、2008年4/10にZher the ZOOで4バンドでやってもらったんだよね。

廣井:そうですね…、ぼくも覚えています。

二位:そこから始まったんだよね。八十八(88)とQue(9)みたいなね(笑) 最近は人気出てきましたね。手ごたえはどうですか?

廣井:いやぁ、あんまり…。空気を、砂を掴むような感じですね。

二位:砂を掴むような感じ?

廣井:…あんまり手ごたえはないですね。

二位:手ごたえないの? いろんな人が噂をし出してるのを聞きますよ。

廣井:うん、その噂話を直接聞いてないのでなんとも…。ふふふ。

二位:そっか。自分の噂話は聞こえてこないのか。

廣井:一番はぼくがギター始めたきっかけになった友達の兄ちゃんが聞いているって事を聞きました。そこが一番でかいですかね。

二位:友達の兄ちゃんが八十八ヶ所を聴いたぞと。CD買ったぞと。

廣井:その友達の兄ちゃんから無断でバンドスコアとか借りてバンド練習とかやってたんで、ぼくは。その兄ちゃんに届いたってことは、もう一番行くとこまで行ったんじゃないかと思って(笑)

賢三:早いよ(笑)

二位:早いわー(笑) そのお兄ちゃんが誰なのか知りたいですけどねー。えー、一見してすげー努力とか練習とかしてきていると思うんだけど、特別なんかやったりした事とかってあるんでしょうか?

廣井:バンド練習は絶対週一しかしないという。

二位:週一しかしない? それ以上しないの?

廣井:週一しかできないっすね。

二位:それはなぜ?

賢三:増やそう増やそうって感じはあるんですけど、結局話は進まないね。

廣井:週二回にしても週三回になるのは時間の問題だし、週四回も夢じゃないし、週五回になったらバンドやめたくなるだろうしって感じですよ。ぼくらって結構アッパー系の音楽じゃないですか。だからまとめて七日間やって、あと三週間休みとかそんな感じが理想ですね。

二位:前に聞いた話だけど、住んでるところにスタジオがある環境だったんだっけ?

廣井:昔はそうでしたね。

二位:その辺の話をもう一度聞いていいですか?

廣井:ゲストハウスでスタジオもあって、そこに色んなバンドのメンバーが集まってきてたんですよね。友達とか。

二位:その後友達になる人たちってこと?

廣井:そうですね。みんなそこで会っています。もうそれ以上友達増えないっすね(笑)

一同:(笑)

二位:すごいですねー。狭いですねー(笑) でもその環境がよかったんだよね。

廣井:そうですね。よかったですね。

二位:バンドはそこで結成したわけじゃなくて、八十八ヶ所自体はすでにあったんだよね?

廣井:ありました。練習もそこでよくやっていましたし。スタジオが付いてる家があるって聞いて、あるにしてもどうせしょうもないスタジオだろって半信半疑で行ったら、それこそQueよりちょっと小さいくらいのライブが出来そうな、ステージ付きのが地下にあって。

二位:ステージも付いてたんだ!?

廣井:ありましたねえ。

二位:すごいね、へえ。何度聞いてもすごい話だ。

廣井:びっくりして、すぐそこに入居しました。家賃四万でした。地下の上に部屋があって、まあリビングは共用だったんですけど。みんなでメシ食ったりして。

二位:賢三君はそこには住んでなかったんだっけ?

賢三:住んでたところは別でしたけど、よく遊びに行ったり、練習しに行ってました。でもタダとかのスタジオだと全然身が入らないんですよね(笑) だから六時間とか無駄に遊んだり、お酒飲んだり。昼真っから。練習せずでしたね。

廣井:ハトに餌やったりとかしてましたから(笑)

二位:(笑) それは結果としてはよかったの?悪かったの?

廣井:よかったですよ。

賢三:ぼくも廣井の周りの人と仲良くなって、友達が増えましたね。

二位:ドラム叩きたいって思ったらそこに行けば叩けるんだよね?

廣井:そんな感じで来たこと一回もないっすよ。

二位:まじで?

賢三:小一時間くらい叩いて終わりって感じでした。

廣井:この人ドラム全然叩かないっすもん。

二位:おれとしてはこの環境があったからこそ、この技術にまで昇り詰めたみたいなことを聞きたかったんですけど。全然違うって事?

賢三:ぼくは弁当食べてましたね。

一同:(笑)

廣井:そうなんですよ。そこの近くに二百九十円弁当があって、それが美味かったですね。

賢三:それを二つ三つ食うっていう。

二位:八十八ヶ所巡礼のライブ見た人は必ず「むっちゃ演奏巧いっすね」っていうんですけど、その環境は関係ないんだ?

廣井:ないっすね。

二位:(笑)

廣井:東京出てきてからは技術を磨くって感じじゃなかったですね。高校の時に全部。

二位:じゃあ、プレイの基盤みたいなものは高校生の時、八十八ヶ所結成前にに出来てったてこと?

廣井:そうだったんじゃないっすかね。みんなスタジオミュージシャン志望だったし。

二位:スタジオミュージシャン志望だったんだ?

廣井:ぼくなんか一番そうでしたよ。

二位:謎です(笑)

濱田:前に、「昔は年上の人たちとよくスタジオに入ってました」って話を廣井さんとしたことありましたけど、それはいつごろの話なんですか?

廣井:高校の時は年上の人とバンドやってましたね。三十五歳の人とか。

二位:ちょっと立ち入るんだけど、音楽やりたい、バンドやりたい、刺青も入れたい。なんの影響だったの? 単純にスタジオミュージシャン志望ならそこには至らないと思うんだけど。

賢三:確かに。

廣井:あー、マジメに生きたくないから始まったんじゃないすかね。多分。遊びみたいな。ぼく音楽やる前はゲームを作るプログラマーになんとなくなりたいなあって思ってて。でもその勉強は一切してなかったんですけど。でもギター持った途端、「あー、おれ絶対ギターが職業になる」って思っていました。

二位:持った瞬間にそう思ったの?

廣井:それが一番楽だと思ってしまったんでしょうね。一番険しい道なのに。

二位:それはみんなそうかもしれないね(笑)

廣井:ですよね絶対。

二位:最初にロックちょろいじゃんって気がしちゃうんだよね(笑)

廣井:ギター弾いてりゃあ、金もきっといっぱい入ってくるしって…。こわいですよね。

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二位:ふたり(廣井&賢三)は同郷で同い年なんだよね?

廣井:タメです。

二位:カッちゃん(Katzuya Shimizu/Gu)は?

廣井:ひとつだけ上ですね。

賢三:出身も違ってて。

二位:彼とはどこで知り合ったんですか?

廣井:東京ですね。つい出会いましたね。

二位:あのギターもさ、八十八ヶ所じゃなかったら持て余すっていうか(笑) よくぞ三人揃いましたね。多分普通のバンドであのギターテクニックは持て余すよねえ。

廣井:でもカッちゃんは普通のギターも弾けるんすよ。ちゃんとしたギターも。でも八十八ヶ所やってなかったら無意味なギタリストって言うか(笑)

賢三:相当欲求不満になると思います(笑)

二位:カッちゃんなにに影響受けたんだろうなあ。彼は何故いないの?

廣井:風になびくグラサンでも探してるんじゃないですかね(笑)

二位:それっぽい(笑) そうであって欲しいね。でもおれ今日一番最初にインタビューよろしくね!っていったんだよ(笑) さて、今まで対バンして刺激になった、気になったバンドは?

廣井:たくさんあるんですけど…、うーん。

二位:おれ印象的だったのが、フラワーカンパニーズと対バンしてもらった時にグレートマエカワ(Ba)が八十八ヶ所に「おまえら絶対売れるよ!」って言ってたことにびっくりしちゃって。すげえなあって。そんな自信を持って言えるんだって思ってさ。おれ逆に売れないと思ってたもん(笑)

廣井:それはショックですね(笑)

二位:でも、すげーいいバンドじゃない。いつも思うんだけどスゲーのがいいの。普通に売れそうなものより。単純な歌ものじゃないものを、ブッキングに突っ込ませる喜びみたいなものは有って、歌ものってさ大体みんながいいって言うじゃん。でもこうゆうものを伝えて、広めていく喜びみたいなものはありましたね。こうゆう音楽もあるってことを示したいっていうかさ。

廣井:二位さんは面白がってるんだなって感じはずっと受けていました。ふざけてやってるんだなって。ふざけていい対バンに入れてもらって、おれたち試されてて、なんか試練とか修行させられてるんだなって。

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二位:新しい音源出ましたね。より多くの人に届くようなサウンドになったなって印象なんですけど。

廣井:そんなこと言ってくれるの本当二位さんだけですよ。

二位:えぇっ!なんで? それは前と比べるからかなあ。

廣井:あっ、でもそうかもしれませんね。前はもうシンプルだったじゃないですか。今度は本当にもうコンセプトアルバムみたいな感じで、ちょっとプログレっぽいアルバム全曲で一枚みたいな。そうゆうものを作りたかったんです。

二位:おれの印象としては、最初出会ったときはちょっとこう拒絶する、音楽やってる人間対しても、お客さんに対してもそうゆうものが出ていた気がするんだけど、今度のアルバムはさ、一部受け入れたっていうかさ、ちょっとだけ悟ったみたいな。マインド的にいいバランスがしたんだよね。その辺の意識の変化ってあったり感じたりするのかな?

廣井:あったり感じたりしてますね。前はぼくら他人、周りの人間のことを拒絶してました。でもそれはちょっとだけ入り口の穴みたいなものが開いてるんだと思うんですよね。

二位:入り口の穴?

廣井:ぼくらの拒絶していた壁みたいなものに穴があって。

二位:ここの穴探せたら入ってきていいよみたいな穴ってこと?

廣井:だって未だにトンガってる感じはしますもん。人間に対して。

二位:そうだね。全部受け入れてるってことじゃないもんね。

廣井:でも、好きで聴いてくれる人達に対して、ちゃんとぼくらも好きなんだなっていうのは思います。それまで聴いてくれる人間のこととか嫌いでしたから。

二位:どうせわかんねえだろうみたいな?そうゆう意識あるよね。

廣井:でも、ぼくらのことを好きで聴いてきてくれている人たちだけは、その人だけは楽しませる音楽みたいなのを作りたいと思っています。最近はずっと。他はいいです、どうでも。

二位:曲作りのパターンってあるの?

廣井:色々ですね。ぼくが全部作っていくときもあるし、セッションもあるし、たまたまカッちゃんが弾いてる、賢三が叩いてるフレーズに合わせて曲にしようって時もあるし。

二位:たまたま? アドリブやってるような?

廣井:そのセッションを重ねて、別でやってたフレーズここでやってよとか、ぐちゃぐちゃにして混ぜたりしてとかそんな感じです。

二位:そうゆう話聞くと、さっきのスタジオの話がでかい気がしてくるんだけど。今の人って限られた時間でやんなきゃいけないってことが多いからさ、一回作ったものを崩すってことを出来ないじゃないのかなと思うんですよ。

廣井:あ、でも昔からなんですよ。そのスタジオに住む前からぼくらはそうゆう作り方をしていましたね。

二位:そうゆうスタンスだからスタジオにも出会ったのかな?

廣井:多分、運が回ってるんでしょうね。

二位:そうゆうことってあるんだよね。それが「あいつら持ってる」っていわれたりする事なんじゃない?。

廣井:過剰に欲しがらなかったから、なんかこう、運よく巡ってきたんだと思いますけどね。その当時別にバンドマジメにやる気もなかったですし。やることないからバンドをやってる感じでした。

二位:確かに遊んでたんだろうね。めちゃめちゃに。なんか昭和の匂いがするんだよな。平成感がないというか。

廣井:楽しいことは無かったですよ。みんなそうだと思うんですけど。最近の若者は。マジで無かったですね。バンドやるか、酒飲むかくらい。

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二位:賢三は部活とかやんなかったの?

賢三:話飛びましたね(笑)

二位:あとできっちり戻しますけどね。

賢三:中学校の時にバスケやってましたけど。高校からはずっとドラムばっかりで。XJAPANとか。

二位:初めて叩いたのは?

賢三:小学五年ですね。

二位:早い! それは親のとか、兄弟のドラムで?

賢三:親戚の家にドラムが眠っていて、それを兄が家に持って帰ってきて。

二位:でっかいいいおもちゃが家にやってきたんだ。いい環境だ。

賢三:いい環境でしたね。家の近くに倉庫があってそこで叩いてても、何も苦情も来ずで。一日八時間とか叩いてましたね。

二位:さすが四国。

賢三:前は山、後は海って所でしたからね。

二位:で、ドラムばっか叩いてたらそんな肉体になっちゃったの?(笑)

賢三:うち一家でこうゆう体なんすよね。

一同:(笑)

賢三:体質なんです(笑) 本当に何もしてないんです。

二位:でもそのルックスがいい感じだよね。3ピースのバックで叩くには最高のルックス。しかもフロント二人すごい細いし…。

賢三:服もだんだん脱いでいきましたね。開き直りです。ポロシャツ、タンクトップ、半裸。廣井が言ってきたんですけどね。

二位:求められたの?

賢三:「もう脱いだら?」って感じだった。

二位:非常に面白いバランスですね。他のバンドさんに伝えたいことってあります? アナーキーな発言でもいいんですけど。

廣井:ふざけて音楽やってたらなるようになるんじゃないですか?

二位:マジメにやりすぎるなってこと?

廣井:ぼく、未だに地獄みたいなところからしか音楽作れないんですよね。

二位:地獄とは?

廣井:酒飲み過ぎて頭超痛ぇとかそうゆうとこです。そうゆうのがないと音楽作れないんです。日々の色んな地獄とか。その地獄から抜け出すために音楽やっている感じですね。

二位:そこら辺がパンキッシュなんだね。

廣井:…地獄ですね。本当に。

二位:仮にもういっぺん高校生からやり直すとしたらバンドやるでしょう?

廣井:うーん。ああ、でもやりますね。バンドはやりますね。来世でも。

賢三:結構返事に時間掛かったね。聞かれるとちょっとドキッとしますね。

二位:おれなんか絶対やんないけどね。

一同:(笑)

二位:やんないって言いながら、やるっていうくらいがいいのかもね。

廣井:みんなそうなのかもしれませんね。やんないよって言ってても絶対やるんですよ。

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二位:そしてワンマンですね。十二月八日。日にちに拘ったんですか?

廣井:「八」が付く日です。「八」が付く日には何かあると思ってもらえれば。

二位:八月なんて大変なことになっちゃいますね。

廣井:八月全部やる(笑)

二位:カチンコチンにやってそうで、適当なとこがまたいいね。みんなにどうゆう風に見えてるのかがわからないじゃない? おれから見たらだけど、このバンドはこうゆうお客さんに受けてとか、こうゆうイメージで捉えられていてとか、ある程度想像できるんだけど、八十八ヶ所に関しては予想がつかないです。

廣井:でもそれがこのQueのインタビュー見てる人だけに垣間見えるのがうれしいですよね。大っぴらにぼくらの素性を明かす筋合いもないですもんね。

二位:それが魅力っていうかさ、今ってなんかわかりすぎちゃう時代じゃない?

廣井:そうですね。ネットで探したらすぐですもんね。

二位:こうゆういでたちしていたら、こうゆう音が出てくるんだろうなっていうのがさ、八割方わかるじゃない。八十八ヶ所は写真見てもわからないし、わからないけど興味を引くよねこのバンドは。意図してないんだろうなあと思いながら。どうなんでしょうかね?

廣井:ぼくら楽器が好きなだけですからね。だから音だけでいいんです。正直なところ。

二位:じゃあ、見てくれにはこだわってないって事?

廣井:見てくれは、ぼくらそれぞれが好きな見てくれでいいと思うんですよ。…とりあえず地獄から抜け出したいです。

二位:まずは地獄を見ろと。

廣井:いや、そんな押し付けがましいのは嫌なんです。

二位:「地獄があったよ」くらい?(笑)

一同:(笑)

廣井:地獄だけど、居心地は悪くないですね。ふふふ。

二位:前にも聞いたけどそら豆君みたいなやつ(※八十八ヶ所巡礼のCDジャケットやHPに登場するキャラクター、正式名称は不明)って印象的ですね。

廣井:最初、あの画が上がってきたときどうしようかと思って。果たしてこれでいいのかとか。正解はないんですけど。でもぼくの判断ではどうにもならなかったので、だからそのまま出しました。

一同:(笑)

廣井:もういいやって思って。

二位:さあワンマンの話に戻りましょうか。ちょっとした長丁場になりますね。

廣井:まあ、お互いにスタミナドリンク一本飲んでおけば大丈夫だと思います(笑) あとお酒を飲んでおけばなんとでも乗り越えられますよ。二時間くらいは。二時間だけは天国ですね…。あとは地獄ですね。あとは絶対朝まで呑むじゃないですか。ライブ終わってからあんな朝まで呑むなんて。好きだからいいんですけど。

二位:一番酒豪は誰ですか?

廣井:カッちゃんですね。

二位:カッちゃん!?

廣井:最近はやばいですね。死ぬんじゃないかっていうくらい。逆にぼくは摂取を控えめに。

二位:あの早弾きは実はアル中なんだ。

廣井:震えてね(笑)

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二位:来年変わったことは考えていますか?

廣井:八日連続でワンマン出来たらいいですね。

二位:ワンマンエイトデイズ。日曜日に始まって次の次の月曜日に終わるのか。

廣井:あー。それいいですね。

二位:楽勝じゃない。栄養ドリンク飲んでおけば。

廣井:千円くらいの高いやつね。それか栄養ドリンクつきのチケットとか(笑) 八十八のラベル作って。

二位:でもこうゆう馬鹿話がだんだん実現化して面白いことになっていくんだよね。

廣井:そうですね。

二位:よそで別のミュージシャンとのセッション願望ってありますか?

廣井:ぼくらはセッションが一番好きなのでどこでもですね。そのときはベースをマジメに弾きます。

二位:これで最後なんだけど、歌詞の事聞いておきたくて。

廣井:なんか怒られる感じですか?(笑)

二位:とんでもない。とても独創的なので、その根拠、ネタ、こだわりを聞かせて。

廣井:地獄から抜け出すための方法ばっかりが詰まっていると思います。ぼくだけじゃなくて皆さんにおいても。

二位:おお。読んだらいいことあるかもみたいな?

廣井:御利益はあると。いずれは。ぼくが死んだら御利益が上がるといいですね。

二位:刺青もそうゆう意味合い?

廣井:そうですね。地獄から抜け出すためだけに入れてます。

二位:それに対してお母さんの一言は?

廣井:「親不孝者」と。

一同:(笑)

廣井:違うんだっていいたいんですけど、まあ別にバンドがどうにもなっていないので、親不孝者は変わらずで。

二位:MCで気になってたんだけど母親に「マザーファッカー」って言ったことは?

廣井:それは何度も(笑) あ、でも東京出てきてからはありがたいです。まだ生きてるってことは。

二位:本当のこと親が元気で生きてるってことだけでもバンドマンにとってはかなりありがたい話だよね。

廣井:早くこのうだつの上がらない状況から抜け出さないと。まあでも焦ってはないんですけど。

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二位:カッちゃんのことなんか聞いておきたいなあ。メンバーで揉めることとかあるの?

廣井:ないです。

賢三:譲るところは譲るし、譲らないところは譲らないけどケンカだけはしないですね。認め合ってるんじゃないですか。こうゆう事あんまり言いたくないんですけど(笑)

廣井:殴りあったところで結果は目に見えてるんでね(笑)

一同:(笑)

廣井:カッちゃんはマイペースで、自己中心的な感じです。

賢三:「ギタリスト」って感じの人です。

廣井:ああ。ギタリストってあんな感じの人ばっかりなんですよ。絶対。セッションの時ギターソロまじ長いんですよね。最近は空気読むようになってきたんですけど。でも永遠とギターソロやれる人ですね。

賢三:百二十小節くらいやりますから。

廣井:ぼくもぼくでソロ弾きだすからカチ合うんです。

二位:その時どうするの?

賢三:無視です。

一同:(笑)


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