3/1 (sat) " TJ&OKBの今夜は代々木deディスコ2周年スペシャル "
ディスクジョッキー>和田"TJ"大樹(hare-brained unity)
ゲストメインディスクジョッキー>マスザワヒロユキ(テルスター,ザ・ガールハント)
LIVE>FLAMING ECHO/nano sound museum
FOOD>てっち(hare-brained unity)/HIGH LINE RECORDS/BAR the ZOO/Vish
DJ(BGM)>KKZ(サキノハカ)

3周年初日です。おなじみの「代々木deディスコ」。こちらもイヴェント開始から2周年。めでたいですね。まずはこの日のために曲を用意してきた企画者バンド、OKB&TJ。このためにTJさんはかなりの寝不足。まだまだ改良の余地はあるものの、これだけの短時間で仕上げてくるあたり、さすがの一言。今夜はボーカルとPCのみというシンプルな編成だったが、今後はどんな形で帰ってくるのか、かなり期待大。もちろん続きますよね、TJさん? そしてゲストMC、マスザワ氏の登場。みんなも期待している通り、この人は本当にMCがうまい。盛り上げ上手。最初はみんな離れて聞いていたのだが、最終的にはDJブースに集まり始め、爆笑の嵐でした。そんなやりづらいムードの中、登場したのはnano sound museum。弾き語りでも何度か登場してもらい、今回初バンドスタイルを率いて出演の長尾達樹。ウワサでは聞いていたが、かなりのダンス&デジロック。彼はバンドでも弾き語りでも絵になる。男ながら惚れ惚れ。そこにいるだけで満足。セクシーな男っていいですね。そして今回のトリを飾るのは、この企画の首謀者、OKB率いるFLAMING ECHO。お客さんも待ちわびていたとばかりに前のめりになる。相変わらずの4つ打ちダンスチューンあり、聞かせる曲あり、何と言っても1年ぶりにこのステージに帰ってきてくれたことがたまらなくうれしい。まだまだやれるぞ、FLAMING ECHO! そしてその後もおなじみfrom antwerp with love。一年に一度のコピー大会。大爆笑。みんな本気です。衣装やら、メイクやら、小道具まで出演者が目一杯楽しんでいました。3周年初日は朝までバカ騒ぎでした。皆様、これからもどうぞよろしく!
[文/安斉昌晃]

★TJ&OKBからのメッセージ
TJ&OKBからのメッセージ
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"from antwerp with love"
★B-T(仮)からのメッセージ

B-T(仮)からのメッセージ
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3/2 (sun) " CHOICE! "
TOMOVSKY/talk to me
TOMOVSKY talk to me
Zher the ZOOの3周年、2日目。この日は誕生日前夜。そんな日にふさわしい2マン対決、TOMOVSKY vs talk to me。開演時間を今か今かと待ちわびているお客さんで会場はあふれかえっている。先行は2007年Zher the ZOOのカウントダウンアーティスト、talk to me。軽快なSEで幕が開く。満員の会場が一斉に沸き始めた。それ以上にステージ上の4人のテンションがすごい。まだ結成して1年とは思えないぐらいのパワー。もちろん個々はいろんなバンドの経験者で、様々な修羅場を潜りぬけてきているのは知っているが、このバンドは見るたびに成長し、それに伴って、楽曲たちも生き生きとし始めた。はじけるようなリズム、随所に絶妙なコーラス、ボーカルの存在感。4人の強烈な個性がぶつかり合い、彼らの音楽を作り出してる。お客さんの顔が笑顔に変わっていった。そしてTOMOVSKY。メンバーがセッティングしている中、TOMOVSKYのMCが始まり、曲が始まった。おなじみのナンバー「歌う42歳」から始まり、徐々にヒートアップ。途中、MCでかなり地デジに対して、怒っていました。このMCと曲のバランスもTOMOVSKYの魅力の一つ。きっちり決める曲では決め、落とすMCはとことん落とす。同じ曲をやっていても、お客さんのテンションで全然変えてくる。まさしく音を楽しんでいた。素敵な大人たちのステージ。そんなステージを見ていたら、楽しくないはずがない。笑顔と爆笑と満足感に包まれ、ホンとにこの瞬間を真空パックして取っておきたい気持ちになった。最後まで自然体のTOMOVSKY。音楽好きにはもちろんだが、是非バンドマンにもみてもらいたいアーティストの一人だ。MTハピネス以外での、初兄弟ステージも堪能できました。ブッキングマンとしてこんな競演をまたできるように、日々是勉強。ありがとう、talk to me&TOMOVSKY。
[文/安斉昌晃 撮影/木村心保]

★TOMOVSKY&talk to meからのメッセージ
TOMOVSKY&talk to meからのメッセージ
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3/9 (sun) " LIVE!LIFE!!STYLE!!!! "
Theピーズ/毛皮のマリーズ/LINK
Theピーズ
毛皮のマリーズ LINK
春の訪れを感じさせる今日この頃だが、Zher the ZOOでは早くも夏を先取りするかのごとく熱いイベントが行われた。スタート直前の会場は満員の観客たちが発する期待と熱気におおわれていた。ロックンロールなイベントらしく、動きやすいスウェットやTシャツ、または革ジャンを着た観客が目立ち、観客たちの意気込みが感じられた。そんな中、ステージに最初に登場したのは「毛皮のマリーズ」。出てくると間髪入れずに、ラウドで芯のある、むしろ芯でできているようなギュッとした音を奏で始めた。リズムに乗りながら心底楽しそうに歌うボーカル・志磨遼平氏。時には勢いあまってマイクを食べたりしつつ「バンバンバン!ババンバーン!!」と歌う彼の姿を見て、観客たちは自然と笑顔になっていた。全員が思い思いに動き回りながらロックなサウンドを叩き出していくので、ステージ全体が躍動感に包まれて生き生きとしている。客席にダイブしたりとノリノリの志磨氏は途中で「イイよ!今日イイよ!!!」と他のメンバーに向かって語りかけていた。それは「観客たちがこんなに楽しくなれるということは、演奏している彼ら自身もとても良い感じで演奏できているということなのだ!!」と実感させるひとコマだった。演奏終了後すぐに退場する姿も潔く、観客たちの中に心地良い余韻を残してくれた。次は今日から3ピースになったというパンクロックバンド「LINK」。ステージ前には首にタオルをかけた戦闘体制の若者たちが集まり、LINKの登場を待っていた。柳井氏の低くて安定した声と小森氏の高めでハリのある声が合わさり、美しいハーモニーとなって観客たちの胸を打つ。ダークダックスなどのコーラスグループを思わせるような美しいハモリと、ノリのよいパンクなサウンドが合わさって絶妙な気持ち良さを生んでいた。ステージ前は若いファンたちがダイブをするなど大騒ぎ。手数が多いながらも安定したリズムを刻むドラムがすべてを支えていた。最後はベテランながらも少年の心を忘れないロックンロールの「The ピーズ」。LINKの出番が終わった後にステージ前の客層が入れ替わる様子が興味深かった。LINKのファンの若々しさから、ピーズの根強いファンたちの落ち着いた雰囲気へと瞬時に入れ替わった。開始前の音あわせの時点から貫禄を持った輝きのある音を放つ3人。その音に沸く会場。演奏が始まるとすぐにうなり出したアビさんのストラトの渋い音とリーゼントは観客たちをシビれされる。一人ひとりの音が意志を持っているかのようにくっきりとしている。。「最近、前髪が韓流スターみたいだと言われるんだぜ。」「3周年おめでとうごザーザズー!!」とギャグを炸裂させるはるさんと穏やかでアホなMCのムードに観客たちは安心し、笑う。曲が始まると歌いながらもとても安定したベースラインをはじき出してくれるはるさん。MCのユーモアはエスカレートし、放送禁止な下ネタも飛び出す。さんざん下ネタを言い尽くした後に「すいません☆」とかわいく謝る姿がまた楽しい。おじさんたち3人の貫禄と安定した演奏にゆったりと身を委ねながら思い思いにステージを楽しむ観客たちを見て、このバンドへの人々の深く熱い愛情を感じた。ギターのブルージーで切ない調べと赤いライトがマッチし、焼けるような渋みを発していた。楽しみ、輝きながら演奏するおじさんたちのカッコよさとロックに酔いしれたひとときだった。それぞれの良さを持つバンドを、観客たちが全体を通してそれぞれの楽しみ方で見守っていた。楽しさと愛があふれるZher the ZOO3周年にふさわしいイベントだった。
[文/菅 真由子 撮影/近藤 成剛]

★Theピーズ・毛皮のマリーズ・LINKからのメッセージ
Theピーズ・毛皮のマリーズ・LINKからのメッセージ
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3/14 (fri) " バラ色の連鎖。 Vol.2 "
手描きLIFE/アナ/UNISON SQUARE GARDEN/BLANKGARDEN
手描きLIFE アナ
UNISON SQUARE GARDEN BLANKGARDEN
手描きLIFEの企画イベント、「バラ色の連鎖。 vol.2」は3ヶ月連続企画の2本目のイベントだった。 2本目とはいえ、全く隙のない豪華なイベントだ。トップは「BLANKGARDEN」ボーカルの泣きだしそうな、でもはっきりと聴こえる歌声が切なく、優しい気持ちを思い出せてくれる懐かしい心地よさがある。ボーカルとは対照的にドラムが歌を口ずさみながら元気よく直進するような演奏が前向きさを表しているようで印象に残る。すべて受け入れてくれそうな安定感のある演奏であったかい空間をつくり出していた。2番目は「UNISON SQUARE GARDEN」集中力の高い、挑戦的なライブを観た。綺麗なメロディとサウンドの中に次々と新しいものが見つかっていくように曲が展開する。ボーカルは独特な通る声を持ち、モノを語るほど挑戦的な目をしていた。ステージ上を走り回るベースがまったく予測がつかないのが楽しい。MCを含めて、流れのよいスピード感あふれるライブは圧巻。遅れをとりたくない観客はまず引きこまれて楽しくなり、次にステージと張り合いたくなってくる。彼等は観客の呼吸(イキ)を上手くつかむ。この「挑戦」にも納得した。その渦に巻かれた後は福岡からきた「アナ」ステージにはたくさんの機材が並ぶがメンバーは3人。サンプラーとギターを肩に掛け、ステージにある機材も操りながら観客をあおるボーカル。ギターとキーボードをたくみに使い分け、2本のマイクでコーラスするギター。もはや何処から誰が音を出しているのか追いかけられない状況になっても、サウンドはひとつの気持ちのいいリズムを奏でていた。器用に機材を操るボーカルは青筋をたてて歌うわけではなく、ナチュラルでとても馴染みやすい。「パーティだから楽しもう」と、ノリやすいリズムであおられると、ライブでしか体験できない開放感に包まれた。跳びはねたり揺れたりしながら、それぞれが楽しむ空間ができたところで、パーティも終盤に近づいてきた。トリは「手描きLIFE」浮遊感と激しさが交互に混ざりこんだライブにドキドキした。紅一点のボーカルは小柄なかわいい女性で、個性的なボヘミアンワンピースと赤いタイツ姿がよく似合っていてた。つかみどころがないような、でも芯の強そうなボーカルは、ライブで育ててきた存在感を思う存分発揮していた。フランス語のような優しい発音で、歌を歌うというより演じると言ったほうが近いかもしれない。彼女の演技力に影響され、ギター・ベース・ドラムにも役がつき、手描きLIFEの耽美な世界がライブで生まれた。 「バラ色の連鎖。」=繋がり、をテーマにしているこのイベントは4種4様の個性的なバンドが繋がった、この日しか見れない贅沢なイベントだったと思う。
[文/三彩カフェ 撮影/小林 由希]

★手描きLIFE、アナ、UNISON SQUARE GARDEN、BLANKGARDENからのメッセージ
手描きLIFE、アナ、UNISON SQUARE GARDEN、BLANKGARDENからのメッセージ
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3/16 (sun) " スクール・オブ・ポップ レッスン3 "
ザ・カスタネッツ/HICKSVILLE
ザ・カスタネッツ HICKSVILLE
代々木から北風は去ったようだ。代わりに少し暖かい風がゆるやかに吹き抜けていく。街を行きかう人の表情も心なしか柔らかくなっている気がする。春の訪れを感じさせる季節、人々の心までも温かくしてくれるようなライブが豪華な2組によって行われた。開演前の会場は、ライブを楽しみに待つ観客たちが放つ楽しいオーラによって、春らしく和やかな雰囲気に包まれていた。初めに登場したのは「HICKSVILLE」。大人の落ち着きと、童心を忘れない楽しさの両方を感じさせるムードでステージ上に登場し、笑顔で「ヒックスヴィルです。・・・ヒックスヴィルです。」と、うなずきながら繰り返す姿が小気味よく楽しくて、既に客席には愛のこもった笑い声があふれていた。ボーカルの真城 メグミがシェイカーや小太鼓を使ってリズムを取りながら歌い、木暮 晋也と中森 泰弘のギターが音を紡いでいく。真城の、精神的な深遠さをも感じさせるような深みと伸びのある声は、ワンフレーズ歌っただけでも観客たちを心酔させてくれる魅力を備えているので、思わず歌に身を委ねてうっとりとしてしまう。中森のメロディアスで温もりがあるギターソロや、柔らかさと優しさをたっぷりと含みつつも決してブレることのないギターの二人によるハモリは、3人の心のゆとりや3人がステージを楽しんでいる気持ちを伝えてくれる。3人が顔を見合わせてニッコニッコしながら演奏している姿や、真城のカラッと明るく可愛らしい笑い声は、より一層楽しく心豊かなステージを作り出している。「水たまりに/生まれたばかりの/美しい朝が映る」と歌い上げる姿そして音は、その情景を心の中に映し出させてくれる広がりを持っていて「いつまでもこの音の中をたゆたっていたい」と思わせてくれるほど心地のよいものだった。そして次に登場したのは「ザ・カスタネッツ」。演奏が始まった瞬間からズシっと心身に響く、圧倒的な存在感と安定感を持っている。特にドラムとベースがそれぞれ力強く、またリズム隊の強力なタッグを感じさせる演奏なので、安心して聴くことができる。明るく元気のある声で歌うボーカルの牧野 元は、あふれる親しみやすさで観客たちの心を惹きつける。「今回の曲は・・・まあ、なんだ、ニート?ニートじゃないけど・・・(そんな人たちへの)僕からの応援歌ですよ」というギターの小宮山 聖からのメッセージの後に披露された彼の新曲は、激しく男らしいギターのうねりから始まった。「先の見えるもんばっかじゃ面白くないし」という等身大のメッセージがこもった力強い曲だ。演奏後「この曲(激しくて)、すっごい腕がパンッパンになるんだよ」と自らの腕を揉む小宮山に対して牧野が 「コミーが命の次に大事な腕をパンッパンにしてギターを弾いたおかげで、見てみろよ、ここにはニートが一人もいなくなったぞ!」と叫び、笑いをとっていた。MCでの笑いと気持ちのこもった曲で最高に温かく、熱い空間を生み出している彼ら。最後のアンコールでは「3月はいろいろ失くす季節ではありますが、次へ!!という気持ちで帰っていただけたら、と思います」という気持ちをぎゅっ!とこめて演奏してくれた。「今、僕はここで/今、君はどこかで/生きてるんだ!!/ずっとずっと、続くのです/続く、続く、続く・・・/続け!続け!続け!」と、出会いや別れや春の切なさや人生を内包した曲を、汗のしぶきをあげながら歌い、観客たちの春からの日々を力いっぱい勇気付けてくれた。「豊潤な美しさと力強さ・そしてあふれるユーモアを持つ二組が心をいっぱいにこめて観客たちに語りかけるかのように歌い、MCをし・・・それによって観客たちの心がキラキラになる!」という、シンプルで最高!な相互作用が繰り広げられていたイベントだった。これでみんな、春からの日々も大丈夫!
[文/菅真由子 撮影/だるまっち]

★ザ・カスタネッツ&HICKSVILLEからのメッセージ
ザ・カスタネッツ&HICKSVILLEからのメッセージ
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3/26 (wed) " Here is the POINT "
SCARLET/トレモロイド/CONDOR44
SCARLET トレモロイド
CONDOR44
Zher the ZOO YOYOGIができてから3周年という事で、 3月は"On the world"というイベントが一ヶ月開催されていた。 それも残すところ僅かとなった今日、26日は「Here is the POINT」と銘打って巷で話題のギターバンド、3バンドが登場した。 トップバッターのトレモロイド。"pinkshark&bluesky"projectと題し、6ヶ月連続CDリリースを行っている彼ら、 本日は第2弾が会場で限定販売された。 曲の世界観や構成がオリジナリティ溢れるものばかり。前にもまして、その独自の世界観をライブで体現してくれ、現実から離れたところにあるような音楽だった。 2バンド目はSCARLET。メンバーの友達のお子さんが来てた事もあってか、笑顔の溢れるステージング。可愛い声も時々。 男女ツインボーカルの良いところを存分に感じる楽曲の数々だった。どんな風に作っているんだろう。 バンド名の由来は判りませんがかわいい。 聴くだけでなく観てもカッコいい、と感じるバンドだと思う。 最後は最早ベテランと言っていいでしょう、CONDOR44。 こちらも男女ツインボーカル、二人の声はとてもあってると思うし、最近色気も出てきた。そして安定感がある。 随分前に聴いた事のある曲も幾つか演奏、来月はワンマンライブを敢行するらしい。 途中でようやく気付いたけど、ドラムが今日を持って普通の男子に戻る(脱退)らしい。約9年という歳月をこのバンドを通して付き合えたこと、本当によかったと思います。お疲れ様でした。 そして、このバンドを続けて行く、残った二人を今後も応援していきたいな、と感じた。来月のワンマンからニューCONDOR44になることでしょう。今の彼等にはちょっとやそっとでは崩れない、確固たる自信が伺えた。 そんなこんなで冒頭に戻って、Zher the ZOOはもう3歳になったのか…。 じいちゃん・ばあちゃんレベルまで頑張ってください、ついて行きます!
[文/藤井美奈 撮影/藤野亜寿香]

★SCARLET/トレモロイド/CONDOR44からのメッセージ
SCARLET/トレモロイド/CONDOR44からのメッセージ
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