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2006.4.26
「FRAG SHOP vol.3 ~『clock』レコ発スペシャル~」
石塚貴洋/cruyff in the bedroom/CUBE/balls
DJ>サクライミスズ VJ>齋藤さちよ

待ちに待った石塚貴洋の音源ができた。その記念イヴェント。新しい仲間、旧知の友達。常に進化している彼、そして彼の音楽。常に彼の周りで何かが起こり、その中心に彼がいる。そんな唄い手の一人。この一年彼がいろんな形をとり、試行錯誤しながらステージに上ったことが近道ではなかったかもしれないが、着実に彼の頭の中の音を鳴らし始めた。まずはDJとVJ。前身バンドのときから音楽以外のカルチャーを意識していた彼だからこそ、すんなりと違和感なく会場が暖まる。そんな中最初に登場したのはballs。軽快なギターポップを鳴らし、さわやかな風で会場を包んでくれた。次はCUBE。知らない人も多いと思うが、メンバーはそれぞれ強者ぞろい。つい最近結成したばかりとは思えないほどのバンド感で会場を圧倒。三番目に登場したのは、昔からの知り合いでもあるcruyff in the bedroom。もう彼らに対しては言うことなし。独自の世界、ステージング、どのタイミングでも自分たちを出し切り、見るものを虜にしてしまう。轟音ですら心地よい。そして満を持して石塚貴洋。今日は特別にバンドバージョン。ここ何回かアコースティックでステージをこなしてきた自信と余裕が伺える。メンバーがいるせいか独特の歌詞がいつも以上に広がって聞こえる。曲によってはVJをまじえ、新しい一面をみせてくれた。何よりも歌っている時の彼の顔が素晴らしかった。ステージに上がっている人間が楽しいのだから見る側が楽しくないわけがない、と。エゴに聞こえるかもしれないが、実際その場にいた人間は感じていたはずだ。 [文/安斎昌晃]


石塚貴洋
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