BACK
2006.5.14
「楽戦 ~其ノ六~」
片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティー/ パイナップルフリーウェイ
サザンハリケーン/矢野仁志(サンプリングサン)

まずサンプリングサン矢野仁志の弾き語りでまったりと幕を開けたこの日。和みムードに包まれた会場も、次のパイナップルフリーウェイでは一気にヒートアップ。歌って踊って、最高に気持ちよかった。サザンハリケーンは、6月に解散が決まっている。残り少ないライブ、一言一言、一音一音を噛みしめるように、心から楽しんで演奏しているようだった。そして京都の片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパーティー。これぞ「京ロック」。観客も「長袖では熱い!」と上着を脱いで大盛り上がりだった。 この日の出演バンドは、歌を重視した、心に響く演奏をするバンドばかり。その中でもパイナップルフリーウェイのステージは素晴らしかった。 ボーカル・シンの、歌に対する情熱、曲に込めた不器用なメッセージがストレートに心に突き刺さった。彼らの魂のこもったステージ。なんだか泣けそうなほどグッときた。観客も完全に引きこまれて、涙を流している姿もあった。 たくさんのバンドの中で、伝える力をもったバンドは数少ない。ただ良い詞や曲を作って演奏するだけではなく、その中にメッセージを込めて人に伝えることのできるバンドが本当に素晴らしいバンドなのではないだろうか。パイナップルフリーウェイだけでなく、この日の出演者はみんな伝える力を持ったバンドばかり。それだけに、観客もとてもいい顔をしていた。ライブ終了後もしばらく心地よい余韻が続くような、本当に素晴らしいライブだった。 [文/安藤和美]


パイナップルフリーウェイ
BACK