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2006.6.15
「ROCK&ROLL HIGH TIME」
HIGH VOLTAGE/ドブロク/THE BAWDIES/CARRIE

それぞれ全く異なるカラーを持つ、なんとも熱いバンドが揃った。トップを飾るのはCARRIE。まだ3回目のライブとは思えない、ステージングで会場は一気にヒートアップ。そしてTHE BAWDIES。全英詞の60年代ビートロックバンド。ルックスは爽やかなイケメンのベースボーカル・ROY。しかし、彼は見た目からの想像を裏切るソウルフルな歌声の持ち主なのだ。涼しげに歌っているにも関わらず、その歌声は「ザ・日本人ばなれ」。一度見たらクセになってしまうバンドだ。ドブロクは、心を震わせる力強いサウンドと、独特な世界観で、魅せてくれた。彼らのステージはかなりパワフル。しかし、その力強さの中には繊細さがあり、どこか切なく表情豊かな楽曲は、「日常」を感じさせる。最後はHIGH VOLTAGE。体を突き抜けるような爆音と、力強いビートに圧倒された。とにかくメンバー一人一人の存在感がものすごい。その中で、ボーカル高橋大望のよくとおる歌声が響き渡り、際立つ。その歌声は、なんだかひどく純粋だ。グっときた。自由で実に気持ちよさそうな彼らのパフォーマンスは、ステージ上だけにとどまらない。しかし、それは決して自己満足で終わる、やりたい放題なだけのパフォーマンスではない。観客が一人、また一人と彼らの世界に引き込まれていくのがわかった。爆音に身を任せるこの感覚、なんて気持ち良いのだろう。気がつけばみんなとても気持ちよさそうな顔をしていた。心地よい疾走感に乗せて、どこまでも連れて行ってくれるHIGH VOLTAGEから当分目が離せない。 [文/安藤和美]


HIGH VOLTAGE
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