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2006.8.23
「SIGHの音楽祭 vol.4」
SIGH/DUSK/WINDA

遊び心のある軽快なサウンドにのせて、不思議な世界に連れて行ってくれたのは、トップバッターのWINDA。耳に残る独特な歌声、マイペースな雰囲気。自然体な彼らの魅力で、会場もなんだかまったりとしたいい感じに。まるで絵本を読んでいるような、純粋でワクワクした気持ちになった。クセになりそうなバンドだ。続いての登場はDUSK。ストレートなサウンドの中に、様々なカラーを持っているバンド。脳みそに、体中に、心地よく響くジョウミチヲの歌声。ロックナンバーでは体が勝手に動き、ミディアムナンバーでは思わずじっくりと聴き入ってしまう。さすがはDUSK、表情豊かでずっと聴いていても飽きない、大満足なステージを見せてくれた。そしていよいよこの「SIGHの音楽祭」企画者でもある、SIGHの登場。彼らのステージはとても優しい。歌声、メロディ、サウンド、歌詞、全てが純粋で、優しいのだ。その響きは、初めて聴いた人の心にも自然にスッと染み込んで、真っ白な気持ちにさせてくれる。空気を含んだようなボーカルに効果的なコーラスが重なって、SIGHの世界観がどこまでも広がる。心地よい響きが会場を満たしていく。優しいけど切ない、切ないけど温かい。ずっと包まれていたいと思った。彼らの唯一無二の響きは、これからもたくさんの人の心を溶かしていくのだろう。「音楽祭」と呼ぶにぴったりの、三者三様の魅力が詰まった濃厚な一夜となった。[文/In The Pink 安藤和美]


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