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2007.8.19
「装置メガネ☆ナイト~おのじゃわ君 卒業式~」
装置メガネ/Cutie Pai/Jolly Jelly Fish/OL
MC>ドランクソーダ企画放送部

猛暑日が続くが、夕方にもなれば心なしか柔らかくなる日差しには秋の気配も感じる。夏も終わりに近づく今日、おのじゃわ君が「装置メガネ」を卒業する。「やめないで~!」というファンからの声援を浴びながら装置メガネの二人が開演前のMCを行い、ライブがスタートした。最初に登場したのは「OL」。美しく響くピアノが印象的なバンドの演奏に、ハイトーンで息の合ったOL姿のヒトミ&ミチルのツインボーカルが乗る。OLの赤裸々な日常と心情がこもった切実な歌詞を時にかわいく、時に鬼気迫る形相で(観客の笑いも誘いながら)歌い上げ、日常を生きる人々に勇気を与えてくれる。2組目は、おのじゃわ君も曲のアレンジを手掛ける「Cutie Pai」。魔法のお人形、まゆちゃん・きわサン・チッチ のファンタジックな世界。まゆちゃんが作詞作曲を担当した曲たちを、ずっと聴いていたいと思わせる安定感と心地よい抑揚を併せ持つ歌声が彩る。おのじゃわ君のピコピコアレンジは3人のかわいいイメージとピッタリ合い、観客たちの楽しさを増幅させてくれる。指先やつま先、わずかな動きにまで意識が行き届いたダンスでは各曲の雰囲気や女の子らしさ・各メンバーの個性を存分に表現しており、アイドルは夢と希望を与えてくれる存在であることを改めて実感する。そうかと思えばMCでは素の部分を覗かせて親近感を抱かせてくれる。そこがまた観客たちの心を掴むのだ。3人の意識の高さが随所に表れた、とても完成度の高いステージだった。3番目に登場したのは装置メガネと長年の親交がある6人編成の生バンド「Jolly Jelly Fish」。4~5人で歌をハモり、立体的に観客たちに迫ってきて、ワクワクさせてくれる。オルガンの音が印象的なキーボードや音色ゆたかなパーカッション、笑いを散りばめたMCも楽しませてくれた。最後は「装置メガネ」。ふわふわした雰囲気を漂わせながら佇むVo.のサミーちゃんと、シンセサイザーに囲まれ落ち着き払った様子のおのじゃわ君は、メガネをかけて舞台に並んでいるだけでも圧倒的なインパクトと存在感を発している。「ハードな曲がテクノなサウンドでカバーされ、そこにサミーちゃんのソフトな歌声が乗る」という斬新で不思議かわいい味付けを体感できた、新鮮味あふれるひとときだった。今後はいろいろな人への楽曲提供やアレンジを手掛けていくと言うおのじゃわ君。観客を楽しませてくれるおのじゃわ君サウンドの魅力を「CutiePai」と「装置メガネ」で身をもって感じたので、これからもこのサウンドをいろんなところで披露していくだろう。おのじゃわ君の卒業に際して集まったミュージシャンや観客で会場はあふれ、おのじゃわ君の功績や人柄を思わせた。これからの装置メガネを応援する温かい拍手も起こった。「これからは友達として一緒に箱根に旅行に行ったりします」というサミーちゃんとおのじゃわ君。時には刺激しあいながら、これまでの日々を糧に、それぞれに新しい道を切り拓いていってくれるはずだ! [文/菅真由子、撮影/藤野亜寿香]


OL


Cutie Pai


Jolly Jelly Fish


装置メガネ
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