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2008.7.18
アナログ時代 presents 「A JOKE of RUM COKE vol.3」
アナログ時代/ハッチハッチェルバンド/sister jet/OKAMOTO'S

50年代のポップ・グラフィックを彷彿とさせるイベント・フライヤーを見た時点で、 良い意味でオールドな空間になりそうだと感じていた。 トップの「OKAMOTO'S」は動きも音もインパクト大。 マラカスやダンスに目を奪われている間、 ガレージやファンクを盛り込んだサウンドで耳の中にも猛アピール。 終盤で「素敵なライブに招かれてハッピー!」と目を輝かせていたのが印象的であった。 続いては「sister jet」。やや甘めで特徴的な歌声が、残響的に頭を巡り、心を刺激する。 ポップで陽気なラインが中心かと思いきや、少しホロリとさせるメロもあり。 「3人のマジックを信じている」という言葉が素敵で、何だか熱い気持ちになった。 バンドはこうでなければ。 3番手は「ハッチハッチェルバンド」。軽快なバイオリン・パフォーマンスを披露し、 会場から大歓声が沸き起こる。季節外れの『ジングル・ベル』を演奏するなど、 テンポよく意表を衝いてくるし、豪快なステージングを見せてくれた。 大航海時代の西洋の港酒場の賑やかさ、 そして日本の昭和前期のムード歌謡の哀愁を併せ持つバンド。楽しすぎる! そしてラストは企画者の「アナログ時代」。 レトロな風貌の3人だが、黒髪を振り乱してロック・ビートを熱く掻き鳴らす姿からは、 新進的なオーラが強く出ていた。3人が奔放に暴れているようだが、 実は抜群の調和を生み出すような"仕組み"のようなものが完成されており、 見ていてとても気持ちが良かった。 アナログ時代でもデジタル時代でも、ロックには通底する何かがあると思う。 要はいつでも楽しいってこと。[文、工藤涼子/撮影、小林由希]


OKAMOTO'S


sister jet


ハッチハッチェルバンド


アナログ時代

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