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2009.5.24
忘レ敵 presents 「effectrical parade vol.9」
忘レ敵/GINGHAM/処方箋

今年の頭にオリジナルメンバーが抜け、やむなく活動休止をしていたバンドが復活した。たった4ヶ月、けれどもメンバーにとっては大変な時期だった。新しいメンバーを見つけ、新曲を書き、また体になじませる。もちろん期待して待っていてくれているお客さんがいるのを分かっている。でもライブができないもどかしさ。久しぶりのステージは、4ヶ月分の鬱憤を晴らすかのようなライブだった。緊張感、その一音一音にかけるメンバーの意気込み。その音に対する愛情がスピーカーを通して、僕たちに降りかかってくる。このたかだか40分のステージに全てをかけて、この4ヶ月を乗り切ってきた。今日は特に、久々のライブということもあり、メンバー間の緊張も手に取るように分かる。大事に大事に、徐々にヒートアップしてきて、いつもの彼らの笑顔がステージに見えてくる。そのころには会場にはいつもの暖かい空気が流れていた。「おかえりなさい。」これからもステージという彼らにとっての表現の場を、最大限に楽しめるように。8月にも彼らの企画が決まっている。一期一会、そんな当たり前のことを思い出させてくれた夜だった。[文/安斉昌晃・撮影/武藤由香里]


忘レ敵

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