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2009.9.27
"Sing! Sing! Sing!"
BOO BEE BENZ/BABY JOE/American Short Hair

BOO BEE BENZ久々主催のイヴェント、「Sing! Sing! Sing!」が開催された。4月以来、約5ヶ月ぶり、しかも共同主催するはずだったバンドが解散し、それでも彼らの強い意思で何とか開催にこぎつけた。でも生半可なライブイヴェントではなく、3マンという内容の濃いイヴェントになった。まずトップバッターは、久しぶりの出演、American Short Hair。本人たちにとってもライブ自体、約一ヶ月ぶりだそうだ。その緊張感からか、一曲目で弦を2本も切ってしまうアクシデントも。独特の存在感とテンポで、その場にいる人たちを彼らの世界に引きずりこんでしまう。一つ一つの音、そしてボーカルまでが紡ぎ合って、まるで童話のようだった。そしてBABY JOE。一転してゴリゴリのロックバンド。3ピースという最小限の編成で繰り出される音楽は、ライブで培ってきたそのグルーブと、時に叫ぶようなギターとボーカルが絶妙に絡み合う。3人とは思えない音圧と、人間くさいライブが印象的だった。そして主催、BOO BEE BENZが登場。今日はいつも以上に丁寧に、そしてその音を楽しんでいたように感じる。彼らはシンプルだ。歌を生かすための音、ただそれだけではなく、メンバーの顔が見えるようなライブ。曲がよくてもなかなか認められず、なかなか思うような活動もできなかった。だが、それでも音楽から離れられなかった。それがやっと吹っ切れたようなライブだった。「夏の終わりの思い出に」とMCでも言っていたように、三者三様のライブを見せてくれた夜だった。
[文・撮影/安斉昌晃]


American Short Hair


BABY JOE


BOO BEE BENZ

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