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2010.2.14
"LOWER CLASS BRATS JAPAN TOUR 2010"
LOWER CLASS BRATS/RAFF[Ryoko(ex.LAST TARGET)]/SHACHI/
ゲンドウミサイル/イギリス人

『LOWER CLASS BRATS JAPAN TOUR 2010』!! ということで、テキサスよりSTREET PUNKの最重要バンド・LOWER CLASS BRATSが来日、そのツアーがここ代々木でバレンタインデーの夜に行われた。 一番手はイギリス人。荒々しいサウンドにのって、フォークにも通じる日本語の心を歌い上げる。バンド名のインパクトに負けないステージができるバンド、そして先輩バンドの中でも自分たちを出し切っていたその姿に、今後が非常に楽しみになった。 次に登場したのが、惜しくも今年一杯での解散が決まっているSHACHI。この日に出演したバンドの中では、ちょっと浮いてしまうかもとも思ったが、そこはさすがの10年選手のライブバンド。短い演奏時間にも関わらず、全てを出し切り、観るものを魅了してくれた。 そして、3番手はもうココではおなじみでしょう、夜桜極蔵率いるゲンドウミサイル。 彼らのライヴはいつ見てもその時が最高と思わせてくれる、まさにVo夜桜極蔵の生き様がにじみ出ているようなステージ。しきりに「俺にまかせとけ!! 」とお客さんを煽る。この自信があるからこそのこのステージであり、長い間ゲンドウミサイルという看板を背負ってきた説得力を感じさせる。 4番手は今回のイベントのホストである、LOWER CLASS BRATS。余分なものをすべてそぎ落としたような本当にシンプルなPUNK ROCK。これでいい。シンプルが1番カッコイイ。それこそがPUNK BAND。 トリをつとめたのはこのイベントの主催であるRyoko氏のバンド・RAFF。THUG MURDER/LAST TARGETという、日本のSTREET PUNKの立役者とも言えるバンドのフロントマンを勤めた彼女だが、今日を持ってPUNK ROCKERを辞めるという。RAFFとしては初ライヴということもあり、最初はその力をもてあまし気味だったが、徐々にRyoko氏のバンドに対する真摯な気持ちが伝わり、会場は一つになっていく。LAST TARGET解散以降、皆、彼女が再びステージに帰ってくるのを待ち望んでいたであろう。彼女のステージは、まさに彼女の人生そのもののような気がする。今までの人生で得たものすべてをステージに出す。まさにバンドとオーディエンスの一対一のぶつかり合いだった。それこそがライヴ。CDを聞くだけじゃ伝わらない、ライヴハウスに足を運ぶからこそ伝わるものはきっとある。そう確信した夜だった。
[文・撮影/阿久澤俊介]


イギリス人


SHACHI


ゲンドウミサイル


LOWER CLASS BRATS


RAFF

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