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2010.6.12
"サクラエレクトロ presents 「tokyo ToLITZ vol.6」 ~僕らの休日~"
サクラエレクトロ/ササキオサム

自分たちが好きなバンドを呼んで企画をし、お客さんに来てもらい時間と空間を共有する。自主企画はバンドにとって、大事な活動の場であり、ターニングポイント。バンドをはじめた理由は人それぞれあるだろうが、自分たちの好きなアーティストと競演できるというのは、バンドをやっていて良かった、と思う瞬間の一つであることは間違いない。そんなサクラエレクトロの思いの詰まった今回の「tokyo ToLITZ」。対バンはなんとあの、ササキオサムさん。しかも2マン。時代に流されず常にシーンを引っ張っているアーティストの一人。まずはササキさんが登場。アコギ一本のシンプルな弾き語り。時間を自由に使い、気の向くままギターを弾き唄を歌う。その歌っている姿が非常に色気があり、見るものをグッと引き込む。逆にMCでは普段着のまま、思いつくことをしゃべる。長い経験から来る自信と存在感、そしてまるで歌うことが生活の一部になっているその姿勢、先輩から学ぶことは多々ある。そしてサクラエレクトロ。リハーサルの時はいつも以上に緊張をしていて、本番大丈夫かと思いきや、いざ始まってみると、その満員のお客さんの前ですっかり楽しんでいた。彼らにとって今日は特別な一日。憧れのアーティストと競演できる、そして1時間という彼らにしても未知のステージ。メンバーそれぞれの思いをのせ、演奏する。ゲストも呼びいつもと違う演出。誰にでもある日常にそっと華をそえる、そんな彼らの唄には、誰もが共感できる。楽しいことばかりじゃない毎日に笑顔を忘れずに。楽しいライブが終わるとまた一日が始まる。ただ彼らの唄がある限り、また笑顔になれるだろう。
[文・写真/安斉昌晃]


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