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2011.2.11
"拍撃 -HAKUGEKI- vol.1"
LAGO/NETWORKS/SAKATA MANABU Electronics&Drums/タブラクワイエサ/MANDOG

この日は生憎の雪で天気には恵まれなかったが、珠玉のアーティストたちが作り出す熱気によって、フロアの気温は普段よりも1~2℃高かった気がする。ディジュリドゥやジャンベなどの民族楽器と,、グルーヴィなトラックが高密度に融合したLAGOのライヴは、躍動感に溢れ、最初から最後まで高いテンションを失うことなく観客をノせた。続くNETWORKSも、トリップ感溢れる空気は共通していたが、LAGOの外向きな音に対して、彼らは、内宇宙へと旅するような心地良い浮遊感を持った音を奏でる。変拍子なのに縦ノリできるという不思議なグルーヴが気持ち良かった。ソロながら圧巻のパフォーマンスを見せたのは坂田学。前半はセンスのいいエレクトロニクスを駆使しながらクールにキメて、ラスト数分はエレクトロニクスを切って完全なドラムソロへ。そこで叩き出されたリズムの高揚感は言葉では伝え切れない。観客が次々に体を揺らして歓声をあげる。その事実が全てを物語っている。異彩を放っていたのはタブラクワイエサ。ステージとフロアを見境なく動き回り、全身を使ったパフォーマンスで観客を煽り、所々笑いも取ってくる。目と耳、そして体で楽しめるお祭バンド。思い切り楽しませてもらった。最後を締めたのはMANDOG。人力トランスともいうべきデジタルなノリと、粘っこい人間臭とを併せ持ち、タブラクワイエサとは違った意味で異彩を放ったライヴで魅せてくれた。5組出演の長丁場ながら最後まで緊張感が失われず、良いイベントになったと自負している。拍撃はこれからも続く。期待されたし!
[文/撮影 神保新]


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