6年前の今日、この店はオープンした。まだ工事中にも関わらず、外にはお客さんがたくさん並んでいて、3日ぐらい寝ていない店員たちが必死に開場の準備をしていたのを、昨日のことのように思い出す。一時期お休みしていたが、復活してからずっと誘い続けてきたNATSUMEN。彼らが出演するには、3月3日にどうしてもこだわりたかった。長い時間がかかったが、やっと実現できた。今日は彼らを含め、3バンド出演。一番最初にステージを踏んだのは、クリプトシティ。初めて見せてもらった。オルタナティブ、パンク、ハードコア、インディ等々、ジャンルを並べてみたが、あまりピンとこない。至ってシンプルな4人編成のバンドではあるが、そこから出される音の洪水に、ある者は身動きできず、またある者は踊り狂う。それでいいのだ。音楽の捉え方は人それぞれ。プレイする側も一緒だ。そしてCOMBOPIANO-1。ドラムとキーボードの2人編成。こちらもどこまでが即興なのか、どこまで計算されているのか、2人のせめぎ合いのようなライヴ。見るものを唖然とさせてくれる、ドキドキさせてくれる。久しぶりに味わう高揚感。そしてNATSUMEN。こんなライヴが見たかった。そのステージ上から放たれるパワーと集中力、見るものを圧倒するというより、巻き込んでいく。会場のパワーとステージ上のパワーが大きな渦を巻いて一つになっていく。ロック、ポップス、JAZZ、ハードコア、音楽には様々なジャンルあるが、そこに拘る必要はどこにもなく、見て聞いた人が、感じたものが全てだと思う。ライブハウスにはまだまだ魅力がたくさんある。 [撮影/文、安斉昌晃]
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COMBOPIANO-1
クリプトシティ
NATSUMEN
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