BACK
2011.10.20
"soundimage"
vivid bease culture/sjue/Rouse Garden/月野恵梨香

今日は全バンド、女子ボーカル。ジャンルは全然バラバラ。共通することは、彼女(彼ら)でしか出せない音で、自分を表現しているということのみ。まずはトップバッター、Vivid bease culture、女の子3ピースのローファイバンド。UKあたりのギターロックを彷彿とさせる曲調、3ピースという音数の少なさで表現する力、まだまだ見えない部分はたくさんあるが、キラリとした瞬間が少しずつ増えてきた。将来が楽しみなバンドの一つだ。そして2番目は、最近一番インパクトをもらったアーティスト月野恵梨香。日本の音楽に多大な影響を受けたであろうその楽曲。いや、楽曲もさることながら、一番の見所は彼女自身。色んなものを背負いすぎて、一度壊れてしまったと語る。そこから社会との接点を持つために、唄を歌うことを選んだ。今日しかできないであろうステージ、彼女は意識してやっているわけではない。トラウマに近い経験を乗り越えるために、自分自身を奮い立たせるために、唄を歌う。その姿は凛々しく、美しくもある。そして3番目に登場したのは、Rouse Garden。このハコを代表すると言っても過言ではない。以前より音楽を楽しめるようになったと語る。気持ちよさそうに演奏する姿を見ているのは、気持ちがよい。リズム隊がどっしり構えて、ギターとボーカルがその上を浮遊する。自信がみなぎるライヴ。そのいい流れを持って最後に登場したのは、sjue。今日は急遽VJを入れ、彼らの独特の空気感を更に深いところに持って行った。ボーカルやちこの絵画のような曲たちが、VJと共に、こちらに降り注ぐ。大きな音ではあるが、決して耳障りではなく、どこか遠くの風景を描いてくれる。3ピースになり、音の隙間ができ、より明確に伝えたいものがこちらに届くようになった。かといって、物足りないわけではない。人間が成長するように、彼らの音も進化している。まだまだ世の中には知らないバンドがたくさんいる。もっとキラリとした瞬間をこのステージで見てみたい。[文/撮影、安斎昌晃]


vivid bease culture


月野恵梨香


Rouse Garden


sjue

BACK