隔月で行われるJ.P.Nayuta×Zher the ZOO YOYOGI共同企画が、この日第1回を迎えた。『代々木のシーンを塗り替える』べく、異種格闘技的な要素が盛り沢山。この組み合わせでしかなしえない化学反応が起こった1日となった。
ダニージャックの轟音には否応無しにテンションが上がってしまった。楽器を言葉通り『遊んでプレイ』するステージングは、まさにトップバッター。続いてⅣ the luckiestはアダルトな雰囲気漂うずっしりとしたサウンドで聴かせてくれた。腰の辺りにくる音の響きに体が宙を舞う感覚。北海道は札幌からやってきたmondaysickは圧巻の一言。音の洪水である。MC『僕らが普段感じている"寒さ"が伝わるように』。しっかりと伝わった。そしてJ.P.Nayutaが堂々の登場。1曲目から新曲で始めるセットで臨んだ彼らは、今日はいつもと違った雰囲気を出す。1つ1つ丁寧に紡ぎあげるメロディに、優しさが垣間見えた。終盤ともなると怒涛のキラーチューンが続く。待ってましたと言わんばかりにお客さんがそれに答える。
終始彼らは目の前の、そしてまだ見ぬ人に感謝をしていた。彼らの挑戦はまだ始まったばかり。どこに向かうのだろう。しかしこの夜、その未来にかすかに光が見えた。それだけで十分戦う意味はある。
［文/撮影：Zher the ZOO 後藤瞬］