BACK
2011.10.31
"title"
H.EAT/うすしお/挫・人間/podo

今現在の音楽シーンを『メインカルチャー』と捉えるならば、このイベントはそれに反旗を振るう『カウンターカルチャー』である。
トップを飾るは、うすしお。"若手"ではない演奏クォリティには大器の予感、臭いが漂っているのは言うまでもないのだが、彼らの特質している事は、その楽曲のストレートさ。変化球一切なしの豪速球で勝負する所だろう。その球は、ノビが良く、鋭く、心地いい音をしてミットに収まった。
そして年間400本ライブを目指し爆走中のH.EATは各メディアにてその名を見る機会が多い。それらの媒体だけでは決して判断出来ない予測不可なライブアクションには驚きを超え、脱帽。極致に達したバンドは、ステージに上がれば楽器を弾く、弾かない関係なく素晴らしいパワーの塊である。
狂気と混沌の混じる叫びで始まったのは挫・人間。バンド名そのまま人間臭さがドロドロと溢れ出る個性的なサウンドが響いた。決して王道な物語を描けない彼らのもがきは、会場内でとてつもなく、綺麗だった。
そしてZher久しぶりに登場のpodo。今回はドラム含めて4人でのライブとなった。毎回独特のMCで場内の空気をガラッと変えるのだが、この日も同じ。難しい事を考えすぎて、正解の判らない道を歩む彼らだが、導き出すものは必ず優しく、温かい。 冒頭でも書いたのだが、この4バンドは決してメインカルチャーには属されないだろうが、この日、彼らのようなシーンが第1線で走っているビジョンが、チラリと脳裏をよぎった。
[文/撮影:Zher the ZOO 後藤瞬]


うすしお


H.EAT


挫・人間


podo


podo&挫・人間

BACK