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2011.12.28
airezias/PARMESAN/Blueglue/Jaunty Melody

数年後、まだ来ない未来にもう1度この対バンでイベントを行いたい。そう思えた1日であった。
トップバッターはJaunty Melody。サビよりも、独特なフレーズが続くAメロBメロが印象的なバンド。特筆すべき点はそのサビの『目立たなさ』であり、決してそこがウィークポイントにならない所が凄い。歌単体というよりも30分が一つの膨大な曲となっていた。
しかしすぐさまBlueglueがそのまったりとした雰囲気を壊す。年齢に似つかわしくないアダルトなサウンドは『練習の賜物』では絶対に得れない、彼らだけのもの。キチンと練り上げられたセットリストには惚れ直した。
そして後半戦に突入。PARMESANの登場に空気がひりついた。どこか彼らの楽曲には冷たさ、と同時に耐え切れない熱さを感じる。曲そのものが歌っている印象。近年では珍しい王道なギターロックと云わざるを得ない、数少ない生き残り。生存し続ける理由は是非ともライブハウスでお確かめを。
トリを飾るのは、3月にワンマンライブが決定しているairezias。4人のキャラクターからは想像できない美しい旋律が響く。いっぺんして聴くとそう変わった事をしていないように聴こえる。しかしそう思わせる事が彼らの戦略であり、技術。ポップに、音を建設的に張り合わせる『パッチワーク』はいつまでも僕らの頭の中で廻るだろう。
そんな4バンドは2012年に突入し、各自様々な場所へまた歩み始める。お互い再開する日は明らかではないが、その時はまた12月28日のような笑顔でいれれば最高。
[文/撮影:Zher the ZOO 後藤瞬]


Jaunty Melody


Blueglue


PARMESAN


airezias

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