BACK
2012.1.20
FURS/THE ORANGES/Bitter Sweet Generation
DJ>松本タカヒロ(THE TURTLES)

前日から予感はしていたが、東京都内に雪が降った。ここ代々木にも当たり前のようにそれがやってきたが、ライヴだけは当たり前という事が通用しない、予定調和なしのGOOD MUSICが降り注いだ。
Bitter Sweet Generationの、ステージバックに映像を映写するというスタイルのライヴで幕を開けた。ニューウェーブサウンドがザーザズゥのホールをグルッと包み込む。汗飛び散る演奏!という表現ではない、静かで、どこか懐かしくもあり、真新しいギグであった。
寒さを凌ごうと云わんばかりに続々とお客さんがホールに雪崩れ込む。そんな、より所に選ばれたステージにはTHE ORANGESの面々。これぞと思わせる懐かしさに、初めて聴いた楽曲にも素直に踊れた。きっと皆体で覚えていたグルーヴ。でもいつ覚えたかは不明。ジェフさんのMC『あついね!』でハッと思い出す。今日は雪が降っていたんだった。

より所となった場所は、沢山の人で溢れていた。皆笑顔であったが、まだ満足出来ないとステージギリギリに詰め寄る。暗転。歓声。FURS登場。体は十分暖まった。そして音が鳴った瞬間、心もほぐされた。緩やかな、しかし力強い骨太なサウンドに酔いしれた。1曲、2曲と続けていくと、徐々にテンポアップしたナンバーが押し寄せる。ついつい今日振った雪の事や、季節や、各々の事情を忘れてしまっただろう。でも、ライヴハウスってこう思わせてくれる物なんだなぁと改めて認識させてくれた。 改めてFURSのライヴを観ると、[立体的なステージ作り]に言葉も出ない。勿論メンバーは意識のうえ。お客さんにステージを飽きさせないし、なんせカッコいいし惚れるでしょう!と痛感。MCにて大胆な発言(これはあえて伏せます、、、!)をした時の『皆さん、(FURSに)手を貸せとは言いません。手を差し伸べてください』には震えるものを感じた。きっとどこまでも連れて行ってくれるのだろう。
アンコールにはこの日DJで参加していた松本タカヒロ(THE TURTLES)さんも交えてのセッション。シンプルな表現だが、このセッションまで観て、本日のイベント終了。ありがとう。

熱くなった体を冷まそうと外に出ると、夜空に星が見えた。どうやら今夜の熱演に雪は溶けてなくなったようだ。
[文/撮影:Zher the ZOO 後藤瞬]


Bitter Sweet Generation


THE ORANGES


FURS


セッション①


セッション②

BACK