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2012.3.11
"Zher the ZOO 7th anniversary ~WAY of LIFE~ "「恋のマジックマッシュルーム」"
ROLLY[Gu:あらケン,Ba:御供信弘,Dr:朝倉真司]/キノコホテル

当日を迎えるまでに、数日間何か胸騒ぎを感じていた。年に数回はある、何か。しかし過去のどれにも当たらない"予感"に期待と不安が混在していたのをハッキリと覚えている。当日会場前にはずらりと長蛇の列が。お客さんから既に気迫が違うのである。見えない何かは、ステージに鳴り響く登場SE、じりじりじりじりと引き伸ばす第一声。薄暗い照明。焦らされているのに感じる高揚感。キノコホテルの登場である。ここで気付く。この日はZher the ZOOが乗っ取られるかもという不安と味わったことのない興奮を得れる期待、その"予感"なのであった。こちらの予感的中に繰り出す世界観には文句なしの一言。艶やかで、奇妙で、懐かしく、彼女達のステージ通り『魅せる』音楽が爆走していった。そしてホール内の熱量が極限に高まり、我慢が出来なくなった頃合でお待ちかねのROLLY。エンターテイメントにおけるポイントを完全に把握したステージング。プロフェッショナル。男性の目線からしても、どう見てもカッコ良過ぎるROLLY、女性からはどのように見えたのだろうか。MC一つにとっても完璧。術中にはまってしまう。計算どおりなのか素なのかもわからないトークに、怪しさやカリスマ性を存分に盛り付けてくれたのだ。お客さんも、こちらも、この日に対しての気合いが足りないわけでは無いのだが、さらにリミッターを解除され、魂を注入された感覚。ランナーズハイになり無茶苦茶に揉みくちゃに踊る。こんな景色を見せてくれてありがとう。こんな場所に連れて来てくれてありがとう。夢の共演(競演)には終わりがやってきてしまう。しかし終わりがあるから『始まり』があるのだろう。その時が来たら、また一緒に盛り上がりましょう。違うな、否応無く盛り上がるか。
[文:Zher the ZOO 後藤瞬]


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