先月MajixよりBUTTERFLYという曲を配信したヒックスヴィルの約一年ぶりの企画。今回は10年振り! の競演というかせきさいだぁ(演奏、ハグトーンズ)とのコラボ。開場時間にはかなりの人数が集まってきた。よく見ると、実際にバンド活動当時から聞いていたお客さんや、最近知った若いお客さんまで様々が開場時間を待っている。皆凄く楽しみにしている感じが伝わってくる。まずトップバッターは、かせきさいだぁとハグトーン。独特の雰囲気のあるアーティストだし、真似できないポジションにいる。元々ヒップホップ出身だが、ホフディランのワタナベイビーや、本日出演したトーテムロックを始め、ロック畑の人たちとの交流が深い。そして音楽家以外の活動も多岐にわたる。昨年アルバムを久しぶりに発表し、なんと2年連続、今年もアルバムを出すとのこと。ノリのボルテージも上がった。そして本日の主役、ヒックスビルの登場。真城姉さんがノッている感じがステージから伝わる。終始メンバーも笑顔でそれに答える。本人曰く「シティポップス」な曲たち、遊び心をくすぐられる楽曲に会場内から笑いが起きる。そんな茶目っ気のあるステージ。演奏は今回、ベースの鹿島さんを向かえ、よりバンドらしく、魅せるところ聞かせ所はしっかり押さえたステージ。余裕すら感じさせる。穏やかに、そして目一杯のユニークさを含んで。すごく愛されているアーティスト。そしてまさかの再結成? でトーテムロックが登場。かせきさいだぁ≡とヒックスヴィルのギター、木暮氏のユニット。トラックにあわせギターと唄があるその形は、正にヒップホップユニットのはしり。まさかこの目で見れるとは。最後に出演者全員でのセッション。音楽で人は本当に笑顔になれる、この空気感はライブハウスでしか味わえない! [撮影/文　安斎昌晃]