夜ハ短シ

山口進(Vo.AGu.）、藤原 真(Ba.)、真野タカシ(Dr.)
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• 改めてバンド名「夜ハ短シ」の由来を教えてください。
作家、森見登美彦さんの「夜は短し、歩けよ乙女」から。森見さんの本が大好きでデビュー作から読み続けています。当時、僕はまだソロで活動していたのですがバンドをやるなら「夜ハ短シ」という名前にしようと考えておりました。言葉の響きと意味が素敵。


• 2010年の秋に結成した夜ハ短シですが、結成時にバンド・コンセプトはありましたか？
元々は、僕個人の弾き語り企画ライブで何曲かサポートしてもらったのが始まりでした。それがなかなか楽しくて、そのまま「バンドにしたい的」な話をしたような気がします。結成当時のはっきりとしたコンセプトのようなものはなかったように思いますが、最初のリハで「この二人と音を出すの面白いな」とか「マッチのベースと、真野ちゃんのドラム、好きだな」と思ったのはよく覚えています。


• 山口くんがアコギ・ヴォーカルでの3ピースという編成は、どういったこだわりから？
周りからは「エレキでいいじゃん」という意見もありましたが、やはりアコギの音はアコギでなければ出せないというところでしょうか。それとあまりいないスタイルであったこともあります。かといって、バンドの方向が「エレキギターじゃなきゃ表現しきれないよ」ということになったとしたら躊躇なく持ち替えると思います。こだわりつつもヤワラか頭でいたいです。


• 今もライブで必ずと言っていいほど演奏する「今日も生きるのだ」が出来た時、どんな感触がありましたか？
わりと普通でした。家で作った時には、特に「スゲーのできた！」みたいな感覚はなかったような気がします。それをバンドに持って行ってアレンジしながらうたってみたら、バシッとハマったというか。常々、うたとは声に出してうたった時点で一人歩きし始めるものだと考えていますが、「今日も生きるのだ」は僕がつくったうたの中でも堂々と歩いてくれているように思っています。


• 2012年12月にリリースされた1stフルアルバム「風のない夜だ」は、今振り返って、どういうアルバムだと思いますか？
マスタリング以外の作業をすべて自分たちで行なったアルバムということもあってか、当時の夜ハ短シが、生々しく、ちゃんとパッケージできた素敵なアルバムだなと思っています。とても良い経験でした。もっとたくさんの人に聴いてもらいたい作品です。


• 今回、リリースされる3曲入りのシングルを聴かせていただきました。根底にある歌にするテーマは揺るぎないながら、より開けた、明るい印象を受けました。曲を作る上で何か意識の変化はありましたか？
意識の変化は特にありません。変な言い方になってしまいますが、「意識の変化を意識していない」というか。無意識的に意識してるというか。意識しているとすれば言葉選びでしょうか。メロディーが内包している言葉、言葉が持っているリズムやその言葉が呼び寄せる次への言葉とか。うまく言えませーん！（笑）。


• 楽曲・サウンドもこれまでの延長上でありつつ、よりキャッチーに響きました。音作り、アレンジ面で工夫したことはありますか？
音源として発表する際は、アコギ、ベース、ドラム以外の楽器も使ったりします。アレンジ面ではすべてに気を使っていますが、特にエレキギターのフレーズ、要所要所でのベースライン、ヴォーカルのニュアンスには気を使っているかもしれません。


• 今作の聴きどころとしては？
最初から最後まで、じっくりと、さらーりと、何度も聴いて頂けたら最高です。あとは、聴いてくださった方が感じるままで良いと思います。今回の3曲もそれぞれ一人歩きしていくうたたちだと思っています。


• 最近聴いたCD、観たライブでよかったものを教えてください。他に影響を受けた、アーティスト、ミュージシャン、映画などあれば教えてください。
個人的に最近観たライブで良かったのはポール・マッカートニーの来日公演でしょうか。東京ドームの本当に一番後ろの席だったので音のタイムラグもかなりありましたが、本当に素晴らしかったです。開演直後は米粒サイズに見えたポール・マッカートニーでしたが、あっという間にでっかく見えてくるような感じでした。他のメンバーそれぞれあると思いますが、僕個人はここ数年、ルーファス・ウェインライトをよく聴いています。久しぶりにどっぷりハマったアーティストです。感動した映画は「オーケストラ」と「レ・ミゼラブル」と「ムーンライズ・キングダム」、今さらながら「龍馬伝」、など。


• 2月7日、夜ハ短シと夕焼けアフロのWレコ発イベントに関して、意気込みなどあれば。
あまり知られていないのですが、夕焼けアフロは本当に良いバンドです。彼らとWレコ発が出来るのは本当に楽しみだし、共演してくれるマリンボトルもタマキングも素敵な面々です。つまりこれは盛り上がらない理由が見当たらないのです。「瞬間」とは悲しいかな、「その瞬間」にしか存在しなくて、二度と訪れることのない「瞬間」です。その「瞬間」をたくさんの人たちと共有できたらいいなと思っています。ぜひ、遊びにきてください！！


• ざっくりした質問になりますが、もしミュージシャンじゃなかったら？
ざっくりとした答えですが、何かの職人。


• バンドの未来像を教えてください。
例えばデカイ会場でライブをするとか、そういった野望もないわけではありませんがそれよりもちゃんと地に足をつけたバンドでありたいと思っています。つまり地に足をつけつつ、デカイ会場でできたら最高ですね（笑）。

2月7日（金）
"夜ハ短シ×夕焼けアフロ Wレコ発『一人きり、海に夕陽がしずんで夜がくる』"
夜ハ短シ／夕焼けアフロ／Marine Bottle／タマキング（セクシーパンサー）
OPEN 18:30／START 19:00
ADV.￥2,300／DOOR.￥2,500 [1D別]
Zher the ZOO店頭、e+にて発売中。各バンド予約受付中。
【問】Zher the ZOO：TEL 03-5358-4491

リリース情報

明日へのファンファーレ／今夜も月は僕らを照らしています／カーテン
2014年2月7日よりライブ会場にて発売開始！
3曲入り￥1,000