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メガハイパー510ファミリー

http://megahyper510family.tumblr.com/


■プロフィール■ 
「メガハイパー510ファミリー」は、Zher the ZOO YOYOGI副店長の後藤を中心に、彼の大学時代の友人ピクミン(ex.ハヌマーン/GRAND FAMILY ORCHESTRA)、市川哲也(パニックハウス)、にしだ(会社員)、更に東京で出会ったニシムラヒロサト(Rahulas)、大信田彰(THE Roll&McCARTNEY)、Kent Kakitsubata、篠塚将行(それでも世界が続くなら)による8人の集団。現代に生きる人々の狂気をとても良く表現している。

■コメント■
初めまして!まだライブ1回しかした事のない新人バンド、メガハイパー510ファミリーです!来たる5月10日(火)にOA6組の異例のワンマン公演を行います。OA多い!でもワンマンなんです。ワンマンってなんだろう、バンドって何だろう、友達ってなんだろう、固定概念に問いかける一日ですが、何はともあれ楽しい一日にしたいです。この日発売の初の公式音源『メガハイパー通信 vol.01(仮)』も準備完了!ボーナストラック含む全10曲。良いか悪いかは皆さんにお任せしますが、とにかく凄いイベントとCDになります。(後藤)

  • まず、メガハイパー510ファミリーの誕生からお訊きしたいと思います。どういう流れでバンドを組むことになったのでしょうか?
  • 代々木にはlive labo YOYOGIというライブハウスがあります。ザーザズーと同じで、今11年目です。それで、ウチよりも少し早く、11月に出来たハコで(ザーザズーは翌年の3月が誕生月)、ラボは毎年11月に約1か月間アニバーサリー月間としてバラエティ豊かなイベントを連日行います。
    その中でもひと際目立つのが“30時間ライブ”という30時間ぶっ通しでイベントをし続ける公演がありまして、その30時間ライブに出演する為だけに結成しました。
    同じく代々木のライブハウスで働く身として、お祝いの仕方を考えたのですが、自分がバンドを組んでお客さんをラボに呼んでというか、集めたりと、そう言った盛り上げ方が良いかなとの思いです。


  • 昨年11/29、LIVE labo YOYOGIでの初ライブとのことで、僕も初ライブを観た1人なんですが、想像以上にヤバかったです。
    特に後藤さんが壁に向かってよく分からない話をしていたのと、市川くんがステージ上でマンガ「ふたりエッチ」を読み耽っていたのが、、もちろん、曲も凄まじかったですが。自分たちの感触としてはどうでした?
  • まずメンバーの集め方ですが割と適当な所が実はありました。家に遊びに来ていたピクミン(GRAND FAMILY ORCHESTRA/ex.ハヌマーン)とにしだ(会社員)にまず『11月一緒にライブハウスで遊ぼう』みたいな事を言って、その次に市川(パニックハウス)、そこから続々と良い感じで揃いました。
    それでいざ集めた終わった時に、楽器の編成を何も考えていない事に後々気づきました。なので僕が取りあえずボーカルをする事になり、市川にはステージ上でただ漫画読んでてもらおうと思いました。やれる事が当時は無かったからです。
    ライブの感触は相当良かったです。なんか友達と遊んだ!という具合でした。
    お客さんやラボスタッフの皆さんは凄く引いていました。


  • ところで、後藤さんは昔、関西でバンドをやっていたようですが、そのバンドは、どんなバンドで、いつ頃までやっていたのでしょうか?
  • 20歳くらいからバンドをしていた記憶があります。凄い適当なバンドでした。お客さんも全然呼べないし、新曲全然作らないし、練習全然しないし、演奏も下手だし、ライブの打ち上げにも全く出ないバンドでした。
    24歳くらいまで続けて、今の仕事を始めた瞬間に辞めました(自然解散しました)。


  • それから、今回のメガハイパー510ファミリーを始動するまで、どれぐらい空いてますか?
  • 6〜7年です。ずっと、バンドって、友達とするものだと思っています。過去のバンドでの大反省もありましたし、ずっとバンドはしたいとは思っていましたが、タイミングがないまま今に至りました。
    ブッキングという職業と同時にバンドは出来ないと感じています。あくまで自分は。今でも思っています。両立出来ないですね不器用です。


  • 後藤さんが今、バンドをやるという原動力は何なのでしょうか?
  • あまり活動上・ステージ上では出したくないし言いたくない(恥ずかしい)のですが、自分よりもメンバー、自分よりもザーザズーに出演しているバンドマンのピックアップの為にやっています。そんなにまだ大それた事なんて出来ていないのですが、自分が大恥かくから、安心してついてこいという気持ちで動いています。
    凡人代表役です。皆の素晴らしさを図る物差しになりたいです。


  • 後藤さんはもちろん音楽好きですが、同じくらい映画やマンガも愛していて。
    映像も撮影から編集まで自分でやられてますが、そういった表現よりも音楽、というかバンドでなければならない理由は何だったのでしょうか?
  • それは、僕が働いている場所がライブハウスだからだと思います。皆と同じ土俵で戦いたいと考えています。だからあくまでバンドに拘りたいのかと思います。

  • 一応、お訊きしますが、バンド名の由来は?
  • バンド名を考えたのは、live labo YOYOGIの事務所にて、別件の打ち合わせをしている時に、壁にスタジオの張り紙がありまして、そのスタジオ名が「メガハイパースタジオ」という名前でした。そこから“510ファミリー”を付け加えました。
    意味は無いです。
    万が一にも間違って売れないように、絶対的にバンド名をダサくしたかったです。
    全然このバンド名が好きじゃないです。


  • 作詞・作曲を担当しているのは?
  • 僕がさせて頂いています。詞先(歌詞から先に作る)方法を取っています。
    歌詞をメンバーに見せて、スタジオで僕がドラムのリズムパターンを大体で説明して、ベースとギターも大体で説明すると、優秀なメンバーはすぐ理解してくれて、後は言う事がなくなります。ようはメンバーが一番凄いです。
    「家に帰りたくない」だけ、それでも世界が続くなら、しのさんが作曲してくれました。


  • 初ライブでも演った「サッドエレファント」と「Only Music,Forever Friends.」を聴いて、後藤さんは言葉とリズムを駆使したヒップホップ的な音楽をやりたいのかなぁと思いましたが。
  • 何でも無い日常会話に若干跳ねたリズムやフックを付けたくらいです。
    あまり、こう!という意図があった訳では無くて、耳に残るように難しい言葉を使わないようにする為に、自然とこういったパターンになってしまったのかも知れません。
    というか先ほども説明した通り、ギターも弾けない自分なので、結果的に中々歌ものが作れないので、どうしてもこういうパターンになりがちなのかも知れません。
    歌詞カードを見なくても、言ってる言葉や内容が分かって欲しいと思っています。
    自分凄いミュージシャンみたいな発言してますね。気を付けます。


  • 個人的に「サッドエレファント」が凄く好きです。
    史実に基づいた童話「かわいそうなぞう」を元ネタとして扱っていて、反戦のメッセージも感じられつつ、マジなのか?と惑わせるユーモアも有り、
    後藤さんのそのバランス感覚って何なんですかね?
  • 何なんでしょう。。。
    凄く単純なボケで人をただ笑わせるのも、シリアスな言葉で人を涙させるのも実は意外と簡単だなぁと思っています。
    だから「サッドエレファント」に関しては、メッセージとしては全然笑っちゃダメなんだけど、でも馬鹿っぽく響く歌にしました。
    サウンド面とか凄くギャンギャン鳴ってるんですが、たまにふと象の泣き声に聴こえてしまう時があるので、奥深く楽しんで貰えると幸いです。
    あーでも実際本当、バランス感覚って言われると何なんでしょうか・・・。
    多分自分の価値観をあまり押し付けたくないから、どっちとも取れる解釈の余地を残したいのもあると思います。さんざん笑った後に、ふと心にトゲが刺さる感覚というか。


  • そのバランス感覚が、今回のアルバムにも貫かれているなと。
    導入部のSEから笑えて、バンドのメンバー紹介曲とも言える「BEAT MANIA」、名曲「家に帰りたくない」が来て、ようやく、このバンド信じられる!
    そのバランス感と言うかセンスが。曲順は結構変更があったようですね。
  • 曲順に関してはこのバンド活動で一番やっかいでした。ライブのセットリストはほぼ決まっているのですが、CDになると各々の描くビジョンがあって、でもどれも正解だと思っています。
    今回のこのアルバムの順番こそが、今回で言う所の、一番優秀なCDの曲順だという事で決定致しました。


  • 「家に帰りたくない」はギター3本の威力が発揮されたサウンドにまず圧倒されて、全否定なのに、大きく頷ける歌詞が刺さりました。
    個人的に電気グルーヴの「N.O.」を聴いた時の感情に近いです。
    後藤さんのネガティヴな感情は闇が深そうですね。
  • 滅茶苦茶嬉しいです。ありがとうございます。
    例え何処にいようが、何をしていようが、圧迫感だったり孤独感だったりって絶対に消えないですよね。
    昔、大学時代(大阪在住時)によく悩んでて、一人家にいても落ち着かない時は、夜、原付で関西空港まで4時間くらいかけて走ってたんです。ひたすら真っ直ぐな道しか無くて、車とも人とも全くすれ違わず、バイクのヘッドライトのみで照らされる道を走っていると、目の前はただただ真っ暗で、どこまで行ったって何にも無いんだと感じました。
    でもこの「家に帰りたくない」は割とポップに楽曲上昇華出来た気がします。ようは、家=ホームなんて誰かに決められる訳でもなく、みんなそれぞれ何でもいいんじゃないのかなと言った感情です。家は家だけど、家なんて家以上でも家以下でも無いというか、何言ってるんだろう・・・。
    帰る場所があると良いのにね、っていう事です。
    超ポジティブです!

  • 「家に帰りたくない」はPVも作られましたが、あのアイデアは後藤さんですか?
  • はい。
    撮影場所は、代々木なんですけど、小田急線南新宿駅前とJR代々木駅前と代々木の街中とザーザズーの店の外をぐるぐる回りました(朝方一人で)。
    ようは家にもホーム(僕でいうライブハウスのホーム=ザーザズー)にも駅のプラットホームにも何処にも辿り着けないという事です。
    映像上で人を写さなかったのも、人なんて何処に行ったって何処にもいない、というイメージからです。 (大丈夫ですかコレ・・・?)


  • 「アングリーアース」は大マジなようで、壮大な話にして何となく納得させるような、この切り口も後藤さんだなぁと。……ライブで盛り上がりそうですね。
  • よくACの広告とかで『いま、地球は怒っています』『地球は泣いています』っていうキャッチコピーを見ると、『いや、逆に俺だって地球に怒ってる部分あるけどなぁ』と常々考えたりしています。
    地球と喧嘩してる人ってあまり見かけないですけど、ちょっとしてみたい気がします。
    さいとう・たかを作「サバイバル」みたいな感じですかね?
    絶対負けそう。
    これライブで盛り上がると思うんですけど、盛り上がったら皆さんも異常な証拠です。

  • 「やべーとうわーが迫ってくるヤァヤァヤァ」も最高です! こういうポエトリー・リーディング的な曲をもっと追求すれば、今後、なんだか凄い表現が生まれる気がしますが、どうでしょう?
  • ポエトリー・リーディングってもう凄く確立されているジャンルだから、正直あまりやりたいジャンルの楽曲では無かったです。
    上手い人は沢山いますし。自分がやったって、それこそ素人感しか生まれないと思いますし。
    というのも自分の歌詞にポエム要素や哲学的な解釈なんて無いので、すぐ化けの皮が剥がれるなと感じています。
    ただこの歌ですが、よく僕は夢の中を自由に動けたり、幽体離脱出来るので、その時に感じたままに作りました。
    ってコレめっちゃ痛い人みたいに思われますね。あの、全部嘘です。

  • 「森が泣いてる」はわざわざリマスタリングされたようで。
    それでも世界が続くならの篠さんがプロデュースとレコーディング・エンジニアとして、今回、一緒にできたのは大きかったんじゃないですか?
  • しのさんのメンバー参加はかなり大きいです。何回考えても恐れ多いですし、異常です。
    野球部でいうと、監督とマネージャーが一緒に手に入った感あります。
    僕は不真面目なピッチャー、ピクミンが真面目なキャプテンでキャッチャー、ケント君(Kent Kakitsubata)は副キャプテンですかね。
    「森が泣いてる」は今回のアルバムに滑り込んだ楽曲です。
    この歌に意味は無いです。

  • それでも世界が続くなら、と言えばGt:菅澤さんは5/10に“ガースーカレー”として、FOODで参加しますが、この経緯も教えてください。
  • 昨年末にCLUB Queでガス君と会った時に、ノリでお誘いしたんだと思います。
    更にいうと、横に居たワイルドガンクレイジーの冬真さんも、ノリで誘った結果当日の物販スタッフをしてくれます。
    ノリというと凄く適当で軽い感じの表現でアレなのですが、、、。
    こぼれ話ですが、5月10日はそれでも世界が続くならも勿論誘っていましたが、ガス君の『この日はカレーを作りたいからバンド出演は出来ない』と連絡が来ました。
    そんなカレーなので絶対旨いはずです。

  • そして5/10は、ワンマン公演と銘打ちつつ、O.A.で6バンドも出演するという、まさに“ワンマンのやりかた”を世に提示する感じですね?
  • 【凄く誤解や語弊が生じる項目なので前置きとして注意書きさせて頂きますが、何かを否定したり誹謗したりでは決してないです】
    よく3マンイベント、2マンイベント、ワンマンイベントで、“OA(オープニングアクト)”って入る事があるのですが、その公演の中には、例えばワンマン+OA1組っていう設定でも『え、それってもうワンマンじゃ無くない?2マンじゃない?』と感じるものがあったりします。
    ふと感じるのですが、例えばワンマン公演だとして、OAって何組までなら問題ないのかな?と感じまして。なのでアンチテーゼとして、OA6組という異例のワンマン公演とさせて頂きました。
    更にいうと、この日は“出演者全員で臨む”というニュアンスでも、十分ワンマンと言っても過言ではないと認識しています。
    新しい形のワンマン。
    そうですね、バンドマンも、お客さんも、ライブハウスの人も、一緒に考えてみると、沢山の正解があって面白いと思います。
    不正解なんてのは無いと思います。

  • 当日発表されるシークレットバンドも気になります。
  • このバンドは僕とっても、メンバーにとっても非常に縁のあるバンドです。

  • また、ThreeQuestionsの内藤さんがDJで参加なのもレアですね。
  • 内藤さん、DJした事が無いと仰ってたので、でしたらと、お誘いさせて頂きました。
    先日内藤さんから連絡が来て『DJって一体何なんだろう』と相談が来ました。
    やはり内藤さんは詩人です。


  • ライブ当日はアルバム「メガハイパー通信 vol.01(仮)」もぜひ、ゲットしてほしいですね。
    アルバム名の(仮)って、どういう意図が?
  • まだ誰にも、メンバーにも言ってないのですが、今回の「メガハイパー通信 vol.01(仮)」は、今の所通販も流通もする予定は無く、5月10日の会場での販売のみの予定です。
    ですがこのCDが当日沢山売れて、有り難い事に売り切れたり、その後僕達の予想を超える反響や、手に入れたいという有り難いお声を頂いた時に、更に満を持して再リリースしたいと考えています。
    その再リリースする時にようやく僕らはちゃんとバンドになれるというか、誰かの為に活動できると感じれますので、その際にはCDタイトルは「メガハイパー通信 vol.01」にする予定です。
    なので、今はまだ“(仮)“が良く似合うバンドの音源と考えてます。

  • 一夜限りのバンドが活動を継続することになり、二回目のライブがワンマンとのことで、予測不可能な展開ですが、今後のバンドの展望などあれば、教えてください。
  • 全然展望が無いです。
    強いて言うなら、、、。
    友達と会ったり、遊ぶのって割とあまり約束とか、理由って要らないじゃないですか。
    なのでメンバーがまた集まって、そこに環境とタイミングがかみ合えば、またライブをするんだろうなと思っています。
    先日CLUB Queの店長である二位さんにCDを渡しに行ったのですが、『オーディションライブからで良いかな?』と言われましたが、かなり本望な所です。
    畜生。
    ノルマ30枚でお願いします。

5月10日(火)
ワンマンのやりかた"
メガハイパー510ファミリー -oneman-
O.A> Kent Kakitsubata/THE Roll&McCARTNEY/Rahulas
篠塚将行(それでも世界が続くなら)/J.P.NAYUTA/シークレットバンドあり(当日解禁)
DJ> 内藤重人(ThreeQuestions)
FOOD> ガースーカレー(それでも世界が続くなら Gu:菅澤)

OPEN 17:00/START 17:30 ADV.¥2,300/DOOR.¥5,100
ZtZ 3/10〜 メール予約URL> mailto:megahyper510family@gmail.com

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