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YOYOGI VERTHDAY

イベント特設サイトURL : http://u0u0.net/uKtp
コンピレーションアルバム「VERTHDAY U」特設サイトURL : http://ur0.biz/z1PY

wilberry

■プロフィール / コメント■ 
皆さんこんにちは!下北沢CLUB Que店長の後藤です。(あれ、Que? あれ?? なんて方もいるかとは思いますが、そんな方はQue11月のコラムを是非お読みください) 昨年に続きまして今年も開催 【YOYOGI VERTHDAY】!今年も20組を超えるバンドさんに出演頂ける事となりました。感謝!難しい事は言いません、シンプルにひとつ、是非当日お越し下さい!10月26日発売のコンピCD【VERTHDAY U】も税込み¥500ですので手に入れて下さいね!

  • 改めて『YOYOGI VERTHDAY』が始動した経緯、BAD MUSIC坂田さん、後藤さんの自己紹介もあわせて教えてください。
  • もともと、Zher the ZOOの副店長だった僕とBAD MUSICの坂田さんがザーザズーのバー営業時間に滅茶苦茶する時期がありまして(実際本当は真面目な音楽の話でした)、お互い好きなバンドを3つずつ決めてライブイベントしようという事になり、その時は『坂田VS後藤』というイベント名で公演を行っていました。
    2回程開催して、第3回は代々木の音楽学校・ミューズ音楽院も巻き込もうとした時に、イベント名がちょっと外向きではない事に不安になって、そこで『YOYOGI VERTHDAY』というタイトル変更と共に、今のようなサーキットイベントとなりました。


  • 昨年からイベント名を『YOYOGI VERTHDAY』としましたが、イベント名に込められた思い、意味としては?
  • 人間生まれた瞬間から死ぬまで何かと戦ってると思うのですが、その生まれた日<birthday>と戦う<versus>の2つの造語となっています。
    <battle>ではなく<versus>にしたのは、最初のイベントタイトル『坂田VS後藤』の名残りです。
    音楽って(というか人生って)別に勝ち負けじゃないと思うのですが、でも悲しい事に勝たなくてはならない時もあると思うのです。生きて死ぬまで何かと判定のつく事が多いので。別に勝ち負けとかどうでも良いんですけど、それでも僕らは何かと戦ってしまうのです。まぁアレですね、皮肉も混じっていると思います。


  • いわゆる“フェス”や“サーキット・イベント”と打ち出していませんが、そのこだわりは何なのでしょうか?
  • そうですね、もともとは上記の2つのワードは自分からは絶対に言わないワードでしたが、“サーキットイベント”に関してはもう公言しております。実際サーキットイベントというか、2会場(ミューズ音楽院内は1Fと3Fの計2ステージ)を行き来しますし。
    でも“フェス”ではないです、自分としては。
    もともとのイベント発進が『坂田VS後藤』のように、ただ好きなバンドを皆に見てもらいたい、対バンしてもらいたいというのがあります。対バンっていうのがミソなのですが、ライブハウスにおける対バンって凄く夢が詰まっているんですよね。仲良くなる事もあれば最悪喧嘩する事もあるし。でもこれこそ、偶然の出会いであるし、僕らブッカーからしたらバンドとバンド、人と人を引き合わせるという事において何処かロマンを感じると思っています。なので僕個人としては、じゃあ自分がフェスを開催するか?となったら、フェスを開催する程高い志を持ち得ていないですし、現に素晴らしいフェスは既に多数存在しています。なのでフェスに関してはその素晴らしい方たちにお任せして、自分の出来る限りの“通常ブッキング”をしたいと思っております。
    ですので会場が増えて出演バンドも増えたとしても、自分の中では(坂田さんの中では)、“ちょっと出演バンドの多い通常ブッキングライブ”という事となっております。
    長くなってすみません。


  • ブッキングするにあたって、今年なりのテーマや意図などがあれば教えて下さい。
  • 昨年がとても良い感触といいますか、周りからも有り難い事に高い評価をもらいました。その上でじゃあ今年はより楽しんでもらえるものにしようと思っていて。その中で、昨年以上に高い知名度のあるバンドを呼ぶか、となると、それはもう全然頭に無いです。例えば僕や坂田さんが面識の無い知名度の高いバンドを呼んだとして、そこにはあまりドラマを感じ得ないのです。あくまでこのイベントにおいてのドラマは、このイベントに出演するバンドとバンドのドラマ、僕や坂田さんがバンドと1年通して出会って仲良くなったり悪くなったりしたドラマをもって、この日に集結して欲しいというこだわりがあります。 YOYOGI VERTHDAYのブッキング・対バンは、そんな僕らやバンド、お客さんとの間に起きたドラマに沿って、出演するべくして出演しているバンド達によるイベントであると考えております。

  • 今年もミューズ音楽院とZher the ZOOでの2会場、3ステージ制ですが、良い手応えがありましたかね?
  • ミューズ音楽院の全ての関係者様には本当に感謝しています。全面的に協力を得ていまして、僕としても今年も気を抜かずにいきたいと思います。
    ミューズ音楽院でのライブですが、ステージである1Fも3Fも普段は普通の教室なのですが、この日は机やら椅子やらを全部片して、そこでライブします。
    音の独特な跳ね返り含め、かなり臨場感のあるライブになりますので、今から楽しみにしていて下さいね。


  • コンピレーションCDも昨年同様、10月にリリースされますが、昨年は300枚すべて売り切れたようですね!
  • 有り難い限りです。CDが売れないこの状況下で、コンピCDとしては異例の数字を残せました。
    デイリーチャート3度の1位獲得、ウィークリーチャート3位獲得と本当に凄いと他人事のようにビビっています。
    タワー新宿店の皆様の協力無くしては無し得ない結果となりました。ありがとうございます。


  • コンピは坂田さんと後藤さんによる自主制作とのことで、全15組・15曲を収録で¥500は破格な値段ですね。収支の面が不安ですが。。
  • 収支の面ですか。そこはもう、ノーコメントでお願いします笑。
    ¥500。税込みなので是非買って欲しいです。これこそまさにお値段以上です。絶対良いですから。
    今回もまた、僕の会社でありますUKプロジェクトや、坂田さんのBAD MUSICからのリリースではないので、当たり前ですが金銭面での協力も無い中、ここまで何とか辿り着けました。これは本当に、これまで出会った方々の協力のおかげです。
    出会いは財産ですね。


  • 各バンドのCD未収録だったり、新録などもあるようですが、1曲ずつ紹介してもらえますか?
  • @恒吉豊+dareca「テュラ」
    OverTheDogsの恒吉さんのソロプロジェクト。前作『VERTHDAY』でもオバ犬は1曲目を飾って頂いたのですが、今年は恒吉さんソロ、引き続いての収録となります。落ち着いた楽曲からアルバムは始まります。

    APISQAL「Rapture!!!」
    もともとpirukuruというバンド名として、一昨年UKプロジェクトによるオーディションにて特別賞を受賞したバンドです。ライブでも定番のナンバーとなります。これを聴けば彼らのバンドとしての意思を感じ取ってもらえます。

    Bame full orchestra「教室クラブ」
    アメフルの未発表曲を預かりました。彼らの楽曲は優しくもどこか悲しい感触を得る事が多いのですが、その両局面性はまさにVERTHDAYならではだと感じております。

    Cそれでも世界が続くなら「傾斜 (Remastering)」
    最近の彼らのライブでは最初に演奏される事が多い楽曲。アルバムテイクとは違ったリマスタリング版。彼らのアルバム『最低の昨日はきっと死なない』版と聞き比べてみても面白いかと。

    DRahulas「ヴィヴィアン」
    バンドによりけりだとは思うのですが、僕は必ずしも“綺麗なものが綺麗”“優しい事が優しい”とは思わないのです。この楽曲は凄く激しい音像となっておりまして、少し耳が痛いかも知れませんが、そこに彼らの哲学があると考えております。

    ESILVERTREE「STYLE」
    今年4月に仙台から出てきたばかりの19歳バンドSILVERTREEの1曲。といっても年齢なんて関係ないですね。今を生きる世代は皆同じ時代の中で感じた事を歌っています。彼らがそれの証言者。

    F水上カルビ「エピローグ」
    以前より感じていましたが、彼らの持つ非凡な才能の最たる所はソングライティング力にあると感じます。良質な1曲。文句なしの名曲。

    G3markets[ ]「人間テスト」
    独特の感性が光るスリマからこの1曲を預かりました。凄いタイトルですが、相当聞き心地の良いメロディとワードセンスです。唯一無二ですね。

    Hしらずしらず「インベーダー・ダンス」
    小田原発魚介系オルタナバンド・しらずしらず。まだご存じ無い方々が多数かと思いますが、彼女たちは要チェックでお願いします。まずはこのインベーダーなダンスから彼女たちを知ってもらえればと。

    Iパニックハウス「物質小町」
    このアルバムの中で一際異色物なのが彼らかと。彼らもまた謎の多いバンドではありますが、確実に世の中をひっくり返す音楽をしています。未発表曲である物質小町というタイトルはあまり深く考えない方が良いかと思います。

    JThreeQuestions「POOL」
    (どのバンドもそうですが)このバンド、本当にライブを一度見てもらいたいです。そんな彼らの中での最新曲・かつ未発表曲「POOL」ですが、タイトル秘話がこちらで確認出来ます。
    http://blog.livedoor.jp/naitoshigeto/archives/65904526.html

    KChrome Corona「Off-Line」
    シンプルな3ピースギターロックバンド・Chrome Coronaの未発表楽曲であるこの曲は彼らの新境地だと思い、かつ彼らの多岐な方向性を示す名曲だと確信しています。世に出るべきバンド。

    Lariel makes gloomy「defloration」
    高い技術をもってライブを行うアリエルの勝負曲を頂けました。アルバムが終盤に差し掛かる上でのマストな1曲。爽やかな鍵盤のメロディが響きます。

    MTHE LOCAL ART「どうか涙 VERTHDAY Ver」
    昨年も同じく、アルバムのトリ前をお願いしたローカル。今作もまた熱い楽曲をVERTHDAYバージョンとしてお送りいたします。ローカルの音楽はいつだって僕らの生きる道を照らしてくれるかのような力強さがあります。

    Nそのうちやる音「やる音さん、就寝刑です」
    今作ラストを飾るのは謎のシンガーそのうちやる音。いやぁ謎ですねー。高すぎる完成された世界観と楽曲にユーモラスな声が夢中になります。このアーティスト、大注目ですよ。


  • なかなかバラエティ豊かな楽曲で、アルバム前半、中盤、後半と雰囲気がガラリと変わりますが、曲順など結構、考えたんじゃないですか?
  • めっちゃ難しかったです。
    当たり前ですがどの曲も最高です。その中でのベストな曲順であると自負しております。
    3つ程、候補がありましたが、結局一番最初に考えた曲順案に決定しました。
    直感を信じております。


  • ところで、後藤さんは8月から下北沢CLUB Queの店長に就任されまして、おめでとうございます! 今、どんな気持ちの日々でしょうか?
  • ありがとうございます。笑
    公の場所で発言する機会はあまりないのですが、振り返ると最初はQueに半年ほど在籍しまして、その後6年ほどZher the ZOOにて働きました。
    言うなればQueは実家で、Zherは一人暮らし先みたいな感覚です。
    今は実家にいるので、口うるさい両親や愛すべき憎たらしい兄弟に翻弄されていまして、Zherにふらっと行くと、一人暮らしの自分の家に友達が沢山遊びに来ている感覚になります。
    ・・・伝わってますかね。
    つまりどっちも大事で大切です。


  • 気が早いですが『YOYOGI VERTHDAY』は来年以降、どうされるでしょうか? 今後の展望を教えて下さい。
  • 昨年のYOYOGI VERTHDAYでは、僕は終演後にステージ上で「もうやらないです」って言ったら坂田さんが「後藤くん、来年もやろう」って言ってくれたので、今年開催する運びとなりましたので、来年かー、、、あまり考えてないのですが、やりたいなとは思っています。
    やるとしたら勿論Zher the ZOOでやりたいです。Queではやりたくないです。
    語弊が生じて嫌な気持ちにさせたくないので補足しますが、このYOYOGI VERTHDAYは代々木って言ってるくらいだから代々木でしかやる意味が無いですし、それこそ冒頭でお伝えした通りに、Zher the ZOOに集まる全ての人とのドラマによって成り立っていますから。
    大好きなハコでやらせて下さい。
    (Queでも勿論、YOYOGI VERTHDAYに匹敵するようなトンデモ企画を既に考えておりますよ〜。)


  • 当日、どんな日にしたいか? お客さんに向けて一言お願いします。
  • ここまで読んで下さった方は十分に感じ取って頂いたかとは思いますが、後藤は相当に小難しい性格と頭の持ち主なのですが、それはもう全然気にしないで頂いて大丈夫です!
    シンプルに楽しみにしていてください!
    好きなバンドを好きなように楽しんで、気になるバンドを気にしてくれて、時間があればワンコーラスでも良いので観てみて下さい。
    あなたの中で、明日から鳴る音楽のうちの一つが新しく生まれると良いなと思います。
    バースデイなだけに。



11月26日(土)
〇2会場開催(Zher the ZOO/ミューズ音楽院)※ミューズ音楽院内2ステージ使用=計3ステージ
"YOYOGI VERTHDAY"
それでも世界が続くなら/恒吉豊+dareca/The Cheserasera/3markets[ ]/砂場
パレードパレード/J.P.NAYUTA/響心SoundsorChestrA/Rahulas/Kent Kakitsubata
ame full orchestra/水上カルビ/パニックハウス/PISQAL/ariel makes gloomy
THE LOCAL ART/Chrome Corona/SILVERTREE/ThreeQuestions/しらずしらず
ハクセンノ外/OverTheDogs/CRAZY WEST MOUNTAIN/そのうちやる音

OPEN 12:00/START 13:00
ADV.¥3,000/DOOR.¥3,500 [1D別]
イープラス(http://urx.red/znP8) 発売中
【問】Zher the ZOO:TEL 03-5358-4491


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